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更新歴」カテゴリの記事

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荒野の無頼漢(1957) LAST OF THE BADMEN

(字幕なしでの鑑賞のため、誤りがあるかと思います。乱文失礼)

 後に「連邦保安官(1964)GUNFIGHT AT COMANCHE CREEK」としてリメイクされた。マカロニウエスタンの同名作品とは当然関係ない。

 ジョージ・モンゴメリーが属する探偵機関がおとり捜査のためにある町に潜伏した。ある男はバーテンダー、雑貨屋の店員、ホテルマン等に扮した。
ジョージは賞金付のアウトローとして町へ、探偵機関の身内の通報(裏切りではなく作戦)で牢へぶち込まれたところを賊の牢破りのお陰で脱出。賊は日頃から牢破りを行いアウトローを身内にしていたのだ。そして表向きは牧場経営をして一方では銀行強盗、駅馬車強盗、牢破りをしていた。
ジョージは首尾良く賊のアジトに潜り込む。ここからはジョージと探偵機関員ロバートソンの双方の視点で物語が進行する(いい着想だ)。ロバートソンは本部との連絡係も担っている。
 ロバートソンは調査が大方進んだところで保安官に連絡、ところが賊に捜査がばれて射殺されてしまう。時を同じく賊の中にスパイがいるのでは?と疑惑が持ち上がる。疑われるのはジョージをはじめとする新入り。
ジョージと最も親しくしていた若い男、この男が嫌気がさしたのか良心に目覚め、保安官に賊のことを通報したところ、保安官に射殺されてしまった。保安官も一枚かんでいるのだ。
 賊は再び銀行強盗を行うが、今度は数人の探偵機関員が銀行を包囲していた。賊と保安官との三つ巴の銃撃戦の末、賊は壊滅、保安官は御用となった。

 本作は何と言っても探偵機関という設定が面白いのです。ジョージがアウトローに扮して手配書まで作り、見ず知らずの賞金稼ぎに捕まったら…と心配な点もある。
牢破りでアウトローを身内にしていた賊だけれど、別の考え方としては自作自演で賞金を稼ぎ、保安官に賄賂を贈っていたのでは?との見方もできる。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年3月 8日 (水) 06時05分

砂漠の新月 [1934] LAUGHING BOY

(字幕なしでの鑑賞のため、誤りがあるかと思います。乱文失礼)

 インディアン青年の青春を描いた作品です。主演俳優・女優共メキシコ出身俳優が演じています。原題の「LAUGHING BOY」は主人公のインティアン青年の名前。残念ながら当時のアメリカ映画の域を出ず、インディアンの恋愛を描くというよりは、インディアンという設定でアメリカ人の恋愛を描いている。
 冒頭のインディアンのお祭りのシーンはよくもこんなにインディアン(風の)俳優を集めたものだと感心させられる。映画解説によると本物インディアンも出演していたとか。また、時折挿入されるインディアンの暮らしぶりも括目すべきものがあった。インディアン同士の会話はアメリカ映画なので英語で統一されています(口パクでないかよく見てみましたが判りませんでした)。
 予告編の主人公が白人(妻)に弓を射るシーンはインディアンと白人とのギャップからくる誤解と悲劇。だから主人公と白人生活に同化した妻との結婚も部族からは反対されたのです。
 インディアンが観光の対象にされていたり、差別を描いていたり、貴重な作品の一本と思います。

詳しいあらすじは
http://movie.walkerplus.com/mv3664/
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=vF2Hvy-78lM
本編のワンシーン(歌唱シーンはインディアン風にしてほしかった)
https://www.youtube.com/watch?v=zVp3HOC4Lno

投稿: ミチノク・キッド | 2017年2月16日 (木) 07時55分

BUSH CHRISTMAS [1947]

 イギリス・オーストラリア合作で、西部劇ではありません。IMDBでもジャンル分けで(Action Adventure Comedy Family)となっている。西部劇風の作品です。
 オーストラリアのクリスマス休暇(当然夏です)の出来事。子供たちが馬泥棒を追跡して一網打尽にする物語です。子供たちはサバイバルをしながらあの手この手と作戦を立てて馬泥棒に向かっていくのです。利口な子供たちだな…と感心してしまうくらい。
 お子供様相手の映画なので字幕なしでもかなり楽しめます。また本作は1983年に同名タイトルでリメイクされておりニコール・キッドマンが出演しています。リメイク版は多少内容が異なるようです。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年2月16日 (木) 07時48分

RELENTLESS[1948]

日本未公開作品

(字幕なしでの鑑賞のため、誤りがあるかと思います。乱文失礼)

 二人の男が金を見つけた。そして調子に乗って酒場の客全員にシャンパンを振る舞った。それがいけなかった。
 主人公(Robert Young)は、冒頭の振る舞い酒でシャンパンの代わりにウィスキーをご馳走になっただけ、身重の馬を心配して、ただ町に立ち寄っただけなのだ。
 調子に乗った二人は油断していた。別の二人組の男に殺され金鉱の在処を記した地図を奪われてしまう。
 二人組の男も互いに欲が出で金を独り占めしようとして争いになる。
 Robert Youngの馬は無事に出産し、ひと息ついていたところで二人組の争いに巻き込まれることになる。
 一方が馬を台無しにしRobert Youngの馬を盗んだのだ。Robert Youngは後を追うが馬泥棒はまたも馬を台無しにしてしまっていた。
 怒り頂点に達したRobert Youngは馬泥棒を追い詰め射殺する。その様子を見て金を独り占めするであろう生き残った一方の悪人がほくそ笑んだ。
 この三人の殺しの罪を主人公(Robert Young)が背負わされることになる(金鉱の在処も知っていることにされる)。

 タイトルは「執拗に」という言葉、この意味の通り主人公(Robert Young)は保安官に執拗に追いかけられ、賞金額も増すばかり。またRobert Youngも執拗に生き残りの悪人を探すのだ。
 追手から傷を負わされ立ち寄った酒場の店主(顔役)も執拗(最初は手当をして親切なのにRobert Youngと知ったとたんに豹変)。
 ラストの対決でもRobert Youngは暑さと渇きという攻撃で執拗に金の亡者と化した悪人を追い詰めるのだ。
 ついでなら行く先々で恋人の幌馬車と遭遇する、この恋人も執拗なのだ。

 一番の救いは生まれた仔馬。
 生まれてすぐに母馬を盗まれた挙句に殺されるのだが、ロバから乳を貰い健気に成長するのだ。
 途中、乳母ロバと引き離されるが仔馬は綱を噛みきって乳母ロバを追いかけるのだ。
 (授乳シーンはどのように躾けるのだろう、馬の本能?鹿とかはよそのお乳を貰いに行って跳ねつけられているもんな。)

本作品は現在youtubeで視聴可能。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年2月 9日 (木) 06時30分

ジャングル大捜査網 [1938] HEART OF THE NORTH

 カナダのMOUNTAIN POLICEの活躍を描いた作品です。北西騎馬警官隊を連想しますが、乗馬シーンはありません。

 蒸気船を強盗団が襲い、居合わせたMOUNTAIN POLICEのひとりを射殺して逃走する。
 MOUNTAIN POLICEは仇討とばかりに強盗団の行方を捜索し、嫌疑をかけられたラッセル・シンプソンが牢へ入れられてしまう。
 捜索は引き続き、強盗団は滝を爆破して追手を逃れようとする(このシーンではダイナミックな演出・特撮を堪能できる)。
 これまでは河で地道な捜索だったが、今度は空からだと、プロペラ機で上空から捜索。強盗団をマシンガンで壊滅するのでした。
 ラッセル・シンプソンが暴徒化した民衆によって絞首刑にされようとしたところ、間一髪で賊を逮捕したMOUNTAIN POLICEが戻り冤罪が晴れる。
 一方、強盗団のボスは民衆に潜んでおりMOUNTAIN POLICEにより射殺されたのだった。

 [IMDB]では「Adventure Western」とジャンル表示されていますが、正確には「Adventure」のみと思う。
注目すべきはこの作品がカラーであること、カナダの大自然を描きたいという制作陣の熱意が伝わってくる。

予告編動画
http://www.tcm.com/mediaroom/video/483032/Heart-of-the-North-Original-Trailer-.html

投稿: ミチノク・キッド | 2017年2月 6日 (月) 10時30分

GUN DUEL IN DURANGO[1957]

 ジョージ・モンゴメリー主演の日本未公開作品。

(日本語字幕なしでの鑑賞のため、誤りがあるかと思います。乱文御免。)

 ジョージ(Will Sabre)はギャング団の元首魁で、子供でもその名を知る悪党だったが足を洗い、恋人の待つ町・ドランゴへ向かう途中だった。
 彼が銃のグリップに彫ったイニシャルを消していると、遠くから風にのってハレルヤの唄が流れてくる、行ってみると、ドランゴへの途中で父を亡くした少年・ロビーが墓穴を掘る唄声だった。
 そこへドランゴを縄張りとするのギャング団が現れるがWill Sabreの名を聞いて恐れをなし、退散した。
 ジョージ(Will Sabre)はロビーと墓前に今後はDan Tomlinsonと名乗ることを誓う。Will Sabreの名前を聞いて驚いたロビーだったが事情を察し、彼に協力する。
 町に着いて早々、馬車に置いていたジョージ(Dan Tomlinson)のガンベルトと銃を盗まれそうになるが事なきを得た。しかし、その場に居合わせた保安官がグリップを削った銃を見て、ふと疑問に思う、背格好からWill Sabreではないかと。
 ジョージ(Dan Tomlinson)は銀行に就職する。
 恋人とロビーとの新生活が始まった矢先、ギャングの一味が町を下見しているのに気づく。そして起こったギャング団の襲撃、ジョージは素性がばれるのを避け反撃には加わらなかった。しかし、傍らの男が倒れた時、ギャング団のボスに顔を見られてしまう、「Will Sabreだ!」。
 ジョージ(Dan Tomlinson)は、ロビーをギャング団に拉致され、強請られるままに銀行強盗に協力してしまう。
 ロビーは無事解放されて、ジョージ(Dan Tomlinson)が自宅に戻ると、そこに保安官が待っていた、バレたのだ。
 ジョージは家を飛び出しギャング団の根城に侵入した、これまでの罪の償いだ。
 ギャング団は壊滅し、彼の素性を知るのは保安官のみ、その保安官も預かっていたジョージのガンベルトと銃を返すことで友好を示した。

(「IMDB」のプロット投稿によるとジョージ・モンゴメリーはドランゴのギャング一味の元首魁で新首魁から13日以内に賊に戻るように云々…と表記されていますが、私の自己流解釈ではそれではないように思う。wikipediaのプロットでもそのような表記は見当たらない。ジョージが銀行に就職するのはちょっと無理があるようだけれど改名後の名前がロビーの父親の名前だったとすると辻褄が合うように思う。)

 ジョージ・モンゴメリーの苦難と、ラストの賊に対してそれを爆発させる描写が好ましい。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年1月30日 (月) 08時30分

西部の裏切者(1957)GUN BATTLE AT MONTEREY

(日本語字幕なしでの鑑賞のため、誤りがあるかと思います。乱文失礼。)

 スターリング・ヘイドンとテッド・デ・コルシアは、強盗の末、モンテリーの海辺の洞窟に逃げ込む。欲に駆られてテッドはヘイドンを射殺し、逃走する。
 射殺されたかと思われたヘイドンだったが、彼はパメラ・ダンカンの献身的な看病により一命をとりとめる。その頃、追手の保安官たちは、海辺でテッドの名前の入った弾の跡のついたジャケットを拾い、テッドは死んだものと勘違いして捜索を打ち切る。
 一方、傷の癒えたヘイドンはテッドを探しに旅立つ。
 テッドはカリフォルニアのデル・レイで力によって酒場の店主(土地の顔役)に収まっていた。リー・ヴァン・クリーフはその使い走り。
 ヘイドンはテッドの行方を方々探した挙句、居所を探し出す。ヘイドンが店に入るなり彼に気付くテッドだが偽名を使われてしまい、はぐらかされてしまう。
 テッドは女を使ってヘイドンの正体を突き詰めようとするが失敗(肌を出せば傷痕があるだろうと…)。挙句は手下を使いヘイドンを殺そうとまでする始末。切れたハイドンはテッドを捕えてモンテリーの町を目指す。テッドは今の町では表立って罪を犯していたいためだ。道中、ヘイドンは正体を明かしテッドに炎暑地獄を味あわせる。
 テッド牢に入れたものの、結局は自分も罪人、パメラに諭され自ら牢に入るのだった。

オリジナルは67分、日本公開版は45分に編集されたもの。当方はオリジナルを視聴。
映画サイトによっては76分がオリジナルと表記されていますが[IMDB]では67分と表記。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年1月27日 (金) 06時39分

西部は俺に任せろ[1954] THREE HOURS TO KILL
 
Directed by Alfred L. Werker

Cast
Dana Andrews
Donna Reed
Dianne Foster
Stephen Elliott
Richard Coogan

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 冤罪により絞首刑になるところを逃れた主人公が数年後に舞い戻り、真犯人を探して復讐するという作品です。
前向きな邦題ですが、ちょっとミスマッチ。主人公が町に戻って保安官から日没までには町を出るように指示されたのが原題の元です
冒頭からしばらくの間、主人公がしきりにホルスターを気にする仕草が目立ちますがそれが彼自身を物語っています。嫌疑を持つ男たちを一人ひとり訪ねていき、元恋人の変わった様子を描くのは痛い気もします。
76分と少し短い作品ですが秀作と思います。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年1月20日 (金) 08時32分

西部は俺に任せろ[1954] THREE HOURS TO KILL
 
Directed by Alfred L. Werker

Cast
Dana Andrews
Donna Reed
Dianne Foster
Stephen Elliott
Richard Coogan

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 冤罪により絞首刑になるところを逃れた主人公が数年後に舞い戻り、真犯人を探して復讐するという作品です。
 前向きな邦題ですが、ちょっとミスマッチ。主人公が町に戻って保安官から日没までには町を出るように指示されたのが原題の元です
 冒頭からしばらくの間、主人公がしきりにホルスターを気にする仕草が目立ちますがそれが彼自身を物語っています。嫌疑を持つ男たちを一人ひとり訪ねていき、元恋人の変わった様子を描くのは痛い気もします。
 76分と少し短い作品ですが秀作と思います。

投稿: ミチノク・キッド | 2017年1月20日 (金) 08時29分

追跡のバラード

原題:Valdez Is Coming
製作:1971年
監督:エドウィン・シーリン
出演:バート・ランカスター、スーザン・クラーク、ジョン・サイファー、リチャード・ジョーダン、バートン・ヘイマン

 町の巡査でメキシコ・アメリカ混血のボブ・ヴァルディーズ(バート・ランカスター)は、大牧場主のフランク・タナー(ジョン・サイファー)や子分のガンマンのデイヴィス(リチャード・ジョーダン)が、小屋に立て籠もった黒人元兵士を人殺しだといって包囲している場面に出くわし、行き掛かりで黒人を殺してしまう。

 ヴァルディーズは、タナーから100ドル、町民たちからも100ドル出して貰って、200ドルの見舞金を、殺された黒人のインディアン妻にやるのが順当と考えるが、タナーにはねつけられた上、子分たちにリンチされて殺されかかる。回復したヴァルディーズは合衆国騎兵隊員だった昔日の気分を呼び戻し、古い騎兵隊の制服を身に着けてタナー一家と戦う決心をする。

 ヴァルディーズはタナーの子分の一人に負傷させてタナーのところへ帰らせ、「ヴァルディーズが来るぞ」と言付けさせる。ヴァルディーズはタナーの屋敷に忍び込んで、タナーの愛人のゲイ・フリン(スーザン・クラーク)を攫って荒野に逃れ、これをタナーやデイヴィスや牧童頭のセグンド(バートン・ヘイマン)たちが追う...。

 スペインで撮影されたからでしょうが、メキシコ風の地方色満載ですね。バート・ランカスターは同じ年に「追跡者」も作っていて、これも保安官役です。両方とも職務と信念に忠実な鉄の意志の人物ですが、「追跡者」の保安官は冷徹そのもので、「ウエストワールド」のロボット・ガンマンの雰囲気さえあります。一方、こちらは純朴で人情に厚い田舎のおじさん風で、同時期にこういうイメージの全く異なる人物を演じ分けたのですから、ランカスターは流石に立派な役者ですね。

 この映画は企画段階ではマーロン・ブランドがヴァルディーズ、ランカスターがタナーという配役だったそうですね。配役変更の前後で脚本も書き直されたようだから、ブランド-ランカスター版だったらどんな作品になったのか、ちょっと見たい気がしますね。

投稿: ポルカドット | 2015年12月 9日 (水) 15時31分

新・ガンヒルの決斗

原題:Shoot Out
製作:1971年
監督:ヘンリー・ハサウエイ
出演:グレゴリー・ペック、パトリシア・クイン、ロバート・F・ライオンズ、スーザン・ティレル、ジェフ・コーリー、ジェイムズ・グレゴリー、ドーン・リン、ジョン・チャンドラー

 銀行強盗を働いて投獄されたクレイ・ローマックス(グレゴリー・ペック)は、7年間の刑期を努め上げて釈放されると、かつての強盗仲間のサム・フォレイ(ジェイムズ・グレゴリー)を殺して復讐しようと、彼の居場所を探し始める。フォレイは銀行強盗のときにクレイを裏切って彼の背中を撃ち、自分だけ金を持ち逃げしたのである。
 クレイが、入獄前に自分の持ち金を預けてあった女友達のテレサから金を受け取ろうと、鉄道の駅で彼女を待っていると、テレサの娘で6才のデッキー(ドーン・リン)だけが汽車から降りてくる。病気で弱っていたテレサが途中で亡くなり、デッキーは孤児になったのである。クレイは車掌から金を受け取ると共に、デッキーを引き取る羽目になる。デッキーはクレイの娘なのかも知れない。
 フォレイがガンヒルの町にいると知ったクレイは、デッキーを連れてガンヒルに向かい、フォレイに雇われた3人の殺し屋ジョーンズ(ロバート・F・ライオンズ)、スキーター(ジョン・チャンドラー)、ペペがクレイたちを追う、という展開です。
 主人公が女の子を連れていて足手まといのためか、西部活劇としてはあまり面白いと思わなかったですね。殺し屋のごろつき3人組は、やたら騒々しいけれどあまり役に立ちそうになく、元凶のフォレイといえば町で小金持ちに収まりかえっていて、3人組を金で雇うと、あとはわれ関せずという感じで、悪党としての迫力がなしです。3人組の頭目格のジョーンズとクレイの最後の対決も、凝り過ぎのようで却って興ざめですね。
 この作品の製作者と脚本家と監督は、この2年前に「勇気ある追跡」を作っていて、これは女の子が父親の仇討をするという勇ましいお話ですが、また似たようなものにはしたくない、という気持ちが製作者たちにあったのかも知れませんね。
 ハサウエイ監督はこれがほぼ最後の作品で、彼とグレゴリー・ペックの仕事は、他に「西部開拓史」があるだけです。アーサー・ハニカットがカメオ的に出て来て懐かしいです。

投稿: ピーター・ポッター | 2015年9月 4日 (金) 12時45分

The Quick and The Dead
製作:1987年
監督:ロバート・デイ
出演:サム・エリオット、トム・コンティ、ケイト・キャプショー、ケニー・モリソン、マット・クラーク

 1995年にシャロン・ストーン主演の同名作がありますが、それとは別で、ルイ・ラムールの原作小説によるものです。
 1876年のワイオミング、若いダンカン(トム・コンティ)とスザンナ(ケイト・キャプショー)のマッカスケル夫妻に、12才の息子トムの3人が、新天地で牧場を開くことを目指して幌馬車で旅しています。途中で立ち寄った小集落にはドク・シャビット(マット・クラーク)を頭領とするごろつき一味が6、7人いて、彼らは夫婦が連れている馬や持ち物を奪おうと、幌馬車の後を追います。

 ところがコン・ヴァリアン(サム・エリオット)という正体不明の流れ者が、一家に寄り添って彼らを助けるんですな。これは一家に対する善意からだけでなく、スザンナに惹かれる気持ちがコンにあるようです。事実、二人がキスするシーンもあります。ダンカンはそれに気づいて複雑な気持ちです。

 彼らはギャングの襲撃を切り抜けながら、ついに目的地に着き、そこにはスザンナの兄が先に建てておいた丸太小屋があります。ギャングの生き残り3人がここまで追って来て、丸太小屋の周りで、最後の対決が行われます。

 ごろつきの一人はスザンナをレイプしようと狙っているのですが、途中、野営地で彼女を襲ったときは、スザンナが節くれだった恐ろしい棍棒を持っていて、それで散々叩きのめされて半殺しになり、大詰めで丸太小屋のそばで彼女に迫ると、今度は彼女が隠し持ったピースメーカーから、ポンポン飛び出してくるタマを喰らってお陀仏になります。ご愁傷様です。スザンナ役のケイト・キャプショーは、その後スティーブン・スピールバーグ夫人になって現在に至っていますね。

 開拓者一家の危機を義侠心のある流れ者が救う、という筋立ては「シェーン」などにも通じるでしょうが、この作品の感想欄に次のような疑問を書いた人がいました。

 何故、流れ者は荒野に向かう一家を助けるのか?
 何故、一家は単独で荒野を行く危険を冒すのか?
 何故、ごろつき共は、建物が四つしかなくて住民のいない、人里離れた集落にたむろしているのか?この家族を襲うことだけが目的か?
 混血インディアンは酒場に立ち寄って一杯やっただけであり、ごろつき共よりまともそうに見えるが、何故、ごろつき共に加わるのか?
 一家は牧場をやるつもりというのに牛がいないし、牛を連れてもいない。たどり着いた丸太小屋の場所も山の間の谷間で、牧場向きには見えない。

 確かに上記のような曖昧さを含むためか、平板な印象であまり記憶に残りそうにないですね。

投稿: ポルカドット | 2015年7月15日 (水) 09時34分

ガンファイターが帰ってきた

原題:Return of the Gunfighter
製作:1967年
監督:ジェイムズ・ニールソン
出演:ロバート・テイラー、チャド・イベレット、アナ・マルティン、ライル・ベトガー、ジョン・デイヴィス・チャンドラー、マイケル・ペイト、ジョン・クロフォード

 初老の拳銃使いのベン・ワイアット(ロバート・テイラー)は、刑務所で5年間務め上げて出所したばかりで、静かな生活を望んでいるのですが、酒場で早速いかさま賭博師に絡まれて、正当防衛で相手を射殺します。人物設定がグレゴリー・ペックの「拳銃王」の主人公なぞにちょっと似ています。

 メキシコ人でベンの旧友のルイス・ドミンゴの牧場に、悪牧場主のクレイ・サットン(ライル・ベトガー)が子分を連れて現れ、大牧場主になる野望を持つクレイはドミンゴに牧場を売るよう強要、断られるとドミンゴ夫妻を撃ち殺します。夫妻の一人娘のアニサ(アナ・マルティン)だけが納屋に隠れていて助かり、町の教会で保護されます。

 事件を知らずに、ドミンゴ夫妻に会いに牧場を訪れたベンは、夫妻の墓を見つけて驚き、アニサに会いに町に向かいますが、途中、駅馬車の中継所に潜んでいた若い無法者のリー・サットン(チャド・イベレット)と知り合います。ベンは正当防衛ながら人を殺して、賞金稼ぎだか殺した相手の身内だかのごろつき共に追われており、ワイアットは怪我しているリーを世話しているうち、若い頃の自分を見ているような気分になります。

 リーは兄の牧場を訪ねますが、やがてローズバーグの町の祭に主要人物全員が集まった折に、アニサがリーの兄のクレイとその子分たちを見て、彼らこそドミンゴ夫妻殺しの犯人であることが明らかになります。

 物語の前半がリーを狙うごろつき3人組(マイケル・ペイト他)との抗争、後半が悪牧場主クレイ一味との対決です。リーはワイヤットと親しくなり、アニサとは恋仲になって、悪辣な兄のクレイと袂を分かち、アニサとワイヤットの側につきます。

 マカロニ・ウエスタン全盛の頃の作品ですが、脚本にバート・ケネディが加わっていて、伝統的ハリウッド西部劇の雰囲気です。悪党一味との対決の後、若い恋人たちを残して主人公が背中を見せて去って行くあたり、すでに何度もどこかで見たような感じだけれど、R・テイラーの風格と存在感で退屈せずに見られます。テイラーの最晩年の作品であり、西部劇出演はこれが最後と思います。

 悪牧場主クレイの一味に、ブッチ・キャシディ(ジョン・クロフォード)やサンダンス・キッド(ジョン・チャンドラー)などがいるのが面白いですね。サンダンス・キッド役のジョン・チャンドラーという役者は、リチャード・ウィドマークとスティーブ・ブシェミを足して2で割ったような感じで、「昼下がりの決斗」でも気味の悪いハモンド兄弟の一人でしたが、ちょっと変質者的な雰囲気が印象的です。彼を含め、出演者はほぼ皆故人ですけど。

投稿: ピーター・ポッター | 2015年6月 9日 (火) 17時50分

西部の旅がらす

原題:Saddle the Wind
製作:1958年
監督:ロバート・パリッシュ
出演:ロバート・テイラー、ジュリーロンドン、ジョン・カサヴェテス、ドナルド・クリスプ、チャールズ・マグロー、ロイヤル・ダーノ

 題名からして「風の向くまま、気の向くままよ」の股旅物かと思ったのですが、主人公は弟と二人で牧場を経営しているのだから、旅がらすではありませんね。どうも題名は、ジュリー・ロンドンの歌う主題歌から取っただけのようです。

 ロバート・テイラーの演じる主人公と弟役のジョン・カサヴェテスは仲の良い兄弟ですが、兄は元ガンマン稼業だったらしいものの、今では地道に暮らしている人物。弟は少々思慮の浅い、ピストルの腕前自慢の男で、この二人の性格の違いが波乱を招きます。これに、昔、主人公に兄弟を殺されてその復讐に現れたガンマンや、ロイヤル・ダーノの率いる入植者の一群などが絡んで、破局に向かいます。

 いわば賢兄愚弟の物語で、その点「白昼の決闘」や「夜の道」などにも通じる面があるでしょう。

 カサヴェテスはうまい役者でしょうが、ギリシャ人でメソード俳優というのでは、どうも西部劇の雰囲気に合わない印象です。ジュリー・ロンドンはお芝居はほとんどしていない感じですね。考えて見ると、ロバート・テイラーはこの映画では一度も発砲してないんじゃないですか。

投稿: ワフー | 2015年3月12日 (木) 13時42分

西部の二国旗

原題:Two Flags West
製作:1950年
監督:ロバート・ワイズ
出演:ジョセフ・コットン、リンダ・ダーネル、ジェフ・チャンドラー、コーネル・ワイルド、デイル・ロバートソン、ジェイ・C・フリッペン、ノア・ビアリー、アーサー・ハニカット

 最近、見ました。南北戦争中、政府軍である北軍は南軍と戦う一方で、西部の砦をインディアンの襲撃から守らねばならず、人手不足をきたしています。北軍の捕虜収容所長のブラッドフォード大尉(コーネル・ワイルド)が、南軍の捕虜たちに、北軍に参加するなら収容所から開放する、開拓地の砦をインディアンから守る任務であって、南軍と戦うことはないと告げます。捕虜のタッカー少佐(ジョセフ・コットン)とその部下たちがこれに応じ、タッカーは北軍の中尉に降格されて、南軍捕虜の一団がブラッドフォードに引率され、ニューメキシコのソーン砦に向かいます。

 ソーン砦の指揮官のケニストン大佐(ジェフ・チャンドラー)は、これも軍人だった弟がインディアンと戦って戦死し、自分も負傷して脚が不自由になったために、インディアンを憎悪しており、丁度、「アパッチ砦」でヘンリー・フォンダが演じた指揮官のような頑固な軍人です。砦にはケニストンの義妹で、未亡人となったメキシコとアメリカ混血のエレナ(リンダ・ダーネル)も住んでおり、ケニストンとブラッドフォードは彼女に惹かれています。

 タッカーとその部下たちは、脱走して南軍に合流する機会を窺いながら、砦の守備や幌馬車隊の護衛の任務を果たし、タッカーとブラッドフォードは友人になっていますが、あるとき、彼らが砦を離れてパトロール中、砦でケニストン司令官がインディアンのサタンク酋長の息子を捕え、反逆者として銃殺します。憤激したインディアンの大群が砦を襲撃し、タッカーと元南軍兵たちには脱走のチャンスですが、砦には女子供もおり、彼らを救うために、元南軍兵たちはインディアンの包囲を破って砦に戻ります。

 砦では侵入するインディアンと騎兵隊の死闘が続き、主要な登場人物にも死者が出る悲劇の後、インディアンの群れは姿を消します。そこへ知らせが届き、シャーマン将軍の進軍によって南軍が分断され、戦争は間もなく北軍の勝利で終わると伝えられます。目標を失って落胆するタッカーに、エレンが寄り添って、この砦で彼女がまた家庭を築くのを助けて欲しいと告げます。

 ロバート・ワイズ監督は「地球の静止する日」、「ウエストサイド物語」、「サウンド・オブ・ミュージック」などを作った名匠ですが、西部劇は、本作のほかには「月下の銃声」、「悪人への貢物」ぐらいしか見当たりませんね。いずれも立派な作品でしょうが、本作は騎兵隊隊ものであり、内容も決して明るくありませんから、流れ者の善玉が悪玉をやっつけて、また飄然と去るのを見て溜飲を下げる、というホースオペラの楽しさはありません。

 コーネル・ワイルドという俳優さんは、アクション映画にも多く出ているようですが、監督と同様、西部劇は寡作のようですね。ハンガリー生まれだそうで、どこかエキゾチックな雰囲気だから、西洋チャンバラ映画などはお得意ですが、カウボーイ役はガラでないのかも知れません。「征服」と「怒りの刃」というのを見たことがあり、これらは一応西部劇ですが、いずれも通常の西部劇よりも4、50年遡った年代で、メキシコ治下のカリフォルニアが舞台というものだから、西部劇の中でも時代劇色が濃い部類ですね。この人はハンガリー語、フランス語、ドイツ語、英語、イタリア語、ロシア語を話したというから驚きです。

 冒頭に書いたような事情により、南軍捕虜で編成された俄か作りの北軍は、「メッキのヤンキー(Galvanized Yankees)」と呼ばれたそうですね。

投稿: ポルカドット | 2015年1月29日 (木) 10時16分

ブラックソーン-ブッチ・キャシディ最期の決闘
TV放映:「ブッチ・キャシディ-最後のガンマン-」
原題:Blackthorn
製作:2011年
監督:マテオ・ヒル
出演:サム・シェパード、エドゥアルド・ノリエガ、スティーヴン・レイ、マガリ・ソリエル

 2011年11月、京都国際ヒストリカ映画祭で上映。幸運にも日本で数少ない(多分100人位)実スクリーン画面で見た一人です。その後、wowowにて「ブッチ・キャシディ-最後のガンマン-」と改題されて放映された。
 2002年(定年)以降、スクリーンで上映された新作西部劇では「ワイルド・レンジ-最後の銃撃―」とともに、最も好きな西部劇です。
 スペイン製作、舞台は1920年代のボリビアと西部劇の範疇を逸脱しているが、内容、風景は紛れもない西部劇です。

 1927年ボリビア、ブッチ・キャシディ(サム・シェパード)は、1908年にボリビア軍との戦闘から生き残り、名前ジェームズ・ブラックソーンとして生きていた。
アメリカのサンダンス・キッドの元恋人エッタの息子からエッタが死んだとの手紙が届き、息子に会い残りの人生をアメリカで送るために帰国の途に就く。
 しかし、スペイン人の若い鉱山泥棒エドゥアルド(エドゥアルド・ノリエガ)との予想外の出会いが彼の計画を狂わせ、最後の冒険に巻き込まれる。

 ストーリーは「明日に向って撃て!」の後日談の様であるが、単なる後日談でなく、映画「明日に向って撃て!」を基礎、前提に成立させている。パロディやオマージュでなく人物像やエピソードは「明日に向って撃て!」を踏まえていると云うのが私の感想です。
「明日に向って撃て!」は強盗でしか生きられない若者の自由と爽快さを描いたとすれば、本作は老人の冒険(強盗)は自分も周りも苦汁に巻き込む事を描いて、極めて対照的である。冒頭、旅に出発するブッチは待ち受ける運命を知らず、颯爽と馬を駆っていた。
しかし、巻き込まれた強盗事件は昔の鉄道、銀行を襲う反権力でなくて、鉱山労働者の庶民の財産を奪うものと、対照的に薄汚く、卑しい犯罪だった。
回想される、若きブッチ、キッド、エッタはボリビアに来てからは負け戦続きだった。「ボリビアはいまいまし国だ」と言い、逃避行の最後はこれ以上はない辛さを選択する事態に。描かれなかった「明日に向って撃て!」の続きは、衝撃の回想で語られる。
ボリビアに居ついた探偵マッキンリーはブッチに「死んだ方がマシと思うだろう」と言う。

 「明日に向って撃て!」は不気味な白いハットの男の執拗な追跡と展開する逃避行の見事な撮影が見ものになっている。
対して本作では、正体不明(女性もいる)の謎の黒いポンチョの追跡隊が不気味だ。
逃避行の圧巻は見渡す限り白色のウユニ塩湖。砂漠と同等の渇と加えて高地故酸素が少ない過酷な場所が用意されている。動いているのが分からない程の歩みで進むヘトヘトの馬と逃亡者と追跡者がシネスコ画面の両端にあり、力尽きた追跡者がポタッと落馬する遠望映像が凄い。
他にも深い緑の峡谷、岩の峡谷、荒野とボリビアロケが素晴らしい。
 本作の最大の欠点は配役。
老ブッチのサム・シェパードの演技は云う事はないが、イメージはどうしてもワシントンDCの背広姿だ。
若きブッチ、キッド、エッタは予算の関係とは云え、みんなポール、ボブ、キャサリンのバッタモンと云う感じで魅力がない

投稿: 老レンジャー | 2015年1月18日 (日) 20時06分

アパッチ族の最後

原題:Ambush
製作:1950年
監督:サム・ウッド
出演:ロバート・テイラー、ジョン・ホディアク、アーレン・ダール、ドン・テイラー、ジーン・ヘイゲン、ジョン・マキンタイア、チャールズ・スティーブンス

 昔、封切られたときには見ていません。主演のロバート・テイラーが西部劇俳優じゃなかったものだから。60年以上経って、最近見ました。

 騎兵隊物で、舞台はもっぱら砦と荒野であり、拳銃使いや保安官は現れません。テイラーとその仲間のジョン・マキンタイアは探鉱者で、騎兵隊員ではありませんが、騎兵隊のスカウトを務めています。砦には、アパッチにさらわれた姉を探しているアーレン・ダールや、騎兵隊員の妻のジーン・ヘイゲンなどの女性たちも暮らしており、彼女たちと、ロバート・テイラーや騎兵将校のジョン・ホディアク、ドン・テイターらの間に、二組の三角関係が生じていて、それがもとで刃傷沙汰まで起き、砦の司令官が負傷したりします。このように、砦の中の人間関係を描くのが重点のようで、アクション場面はあまり多くありません。

 「少年ケニヤ」などの絵物語作家の山川惣治氏が、「アパッチ族の最後」の封切当時に少年雑誌に載せた西部劇絵物語に、映画雑誌に出ていたこの映画のスチル写真を参考にしたらしい構図で描いた場面があったのを見た憶えがあります。

 アパッチ集団の頭目役のチャールズ・スティーブンスは、ジェロニモ大酋長の孫だそうだから、考えてみれば西部劇の出演者としては屈指の名門ということになりますね。クレジットされてるものも、されてないものも含めて沢山の映画に出ており、例えばランディ・スコットとは6本共演していますが、ジョン・ウェインとの共演は「ビッグ・トレイル」1本だけのようです。

 彼は容姿からして西部劇のヒーローという柄じゃないので、役はインディアンとかメキシコ人とかに限られてしまう傾向ですが、敵役や悪役の場合も、あまり腕の立つ人物というのではなかったように思います。小生の見るとことろ、「ヴァージニアの決闘」における、悪ボスのアルバート・デッカーの子分の殺し屋役は不気味で印象的でした。

投稿: ワフー | 2014年11月 5日 (水) 09時58分

リオ・コンチョス

原題:Rio Conchos
製作:1964年
監督:ゴードン・ダグラス
出演:リチャード・ブーン、スチュアート・ホイットマン、トニー・フランシオサ、ウェンディ・ワグナー、ジム・ブラウン、ロドルフォ・アコスタ、エドモンド・オブライエン

 YouTubeで見せて貰いました。南北戦争後、騎兵隊のヘイヴン大尉(スチュアート・ホイットマン)とフランクリン軍曹(ジム・ブラウン)は、盗まれた二千挺の連発銃の捜索の任務を受け、銃の所在をメキシコと踏んで、囮として、銃を持った者たちが欲しがりそうな火薬の樽を幌馬車に積み、メキシコに向かいます。

 同行するのは、家族をアパッチ族に殺され、復讐のために連発銃でアパッチを続けさまに殺している元南軍士官のジェイムズ・ラシター(リチャード・ブーン)と、人殺しで縛り首を待つ身ながら、現地の事情に詳しいため釈放されたメキシコ人のナイフ使いのロドリゲス(トニー・フランシオサ)です。途中、メキシコ人の山賊やインディアンに襲われますがこれを切り抜け、インディアン娘のサリー(ウェンディ・ワグナー)が一行に加わります。ロドリゲスが行方をくらまし、ラシターがこれを追って殺す事件が起きます。

 リオ・コンチョス川の対岸のメキシコで銃を抱えているのは、ラシターの元上官だったパーディー大佐(エドモンド・オブライエン)で、戦争は終わったのに、元南軍の将兵を集めて武装集団を作り、インディアンも仲間に入れて、政府とまた戦争を始めるつもりです。

 一行と反乱グループとの戦いとなり、ラシターとフランクリンが身を犠牲にして、幌馬車の火薬を一挙に爆発させて反乱軍を全滅させ、ヘイヴン大尉は脚に重傷を負いますが、サリーとテキサス目指して帰路につく、という物語です。

 ジム・ブラウンの映画デビュー作品です。誇大妄想狂のバーディ大佐は、「地獄の黙示録」のマーロン・ブランドみたいな存在で、大佐の反乱グループの本部は、一見、綿花プランテーションの邸宅のようですが、白木造りで壁だけあって屋根がなく、異様な印象です。個々のアクション場面や、アクターズ・ステュデイオ仕込みのフランシオサが演じる女たらしのメキシコ人無頼漢などは面白いですが、見終わっての印象は薄いですね。

投稿: ピーター・ポッター | 2014年8月 1日 (金) 14時09分

復讐の谷

原題:Vengeance Valley
製作:1951年
監督:リチャード・ソープ
出演:バート・ランカスター、ロバート・ウォーカー、ジョーン・ドルー、サリー・フォレスト、ジョン・アイアランド、テッド・デ・コーシア、ヒュー・オブライアン

 西部劇大全集1という10枚セットのDVDを友人が貸してくれました。劇場やテレビ放映、DVDなどで鑑賞済みのものが多かったですが、未見のものが2本あり、それが「南部に轟く太鼓」と、この「復讐の谷」でした。バート・ランカスターの西部劇初出演作だそうです。

 牧場主のストロービー(レイ・コリンズ)が孤児の少年オウエン(バート・ランカスター)を引き取って養子にして育て、牧場主の実の息子のリー(ロバート・ウィーカー)はそれを快く思いません。2人が成長するにつれてオウエンは牧童頭になり、リーの反感は憎しみに変わって、リーは、妻のジャン(ジョーン・ドルー)がいるのに、独身の娘のリリー(サリー・フォレスト)に不義の子を生ませ、オウエンがその父親であるかのように見せかける工作をします。そうやってオウエンを追い払えば、牧場を自分一人で相続できるという考えです。

 赤ん坊を抱えたリリーのところには、二人の兄弟のハブ(ジョン・アイアランド)とディック(ヒュー・オブライアン)が来ていて、彼らは単純だけれど血の気の多い連中で、「妹を慰み物にした野郎を殺す」といきまいており、一方、リーは、オウエンの牧場から仔牛を盗んだりしている不良小牧場主のハーブ(テッド・デ・コーシャ)を唆して、オウエンの命を狙わせたりします。

 ランカスターは男らしい魅力のある役を、ウォーカーはいやな奴の役をそれぞれ好演しています。ルーク・ショートの原作小説の映画化だそうですが、馬での追っかけや撃ち合いの多い西部活劇というのではなく、むしろ家族ドラマという感じですね。「他人の家( '49年)」や「折れた槍( '62年)」などの系統に思われます。牧場の経営や、カウボーイの仕事というものを垣間見せる、といった面もありますね。題名と内容との関係がよく分かりませんが。

投稿: ピーター・ポッター | 2014年7月18日 (金) 10時48分

Sussanah of The Mounties

製作:1939年
監督:ウィリアム・A・サイター、ウォルター・ラング
出演:シャーリー・テンプル、ランドルフ・スコット、マーガレット・ロックウッド、マーティン・グッド・ライダー、J・ファレル・マクドナルド、ヴィクター・ジョリー

 YouTubeで着色版を見せて貰いました。カナダの騎馬警官隊物だから、着色版とはいえカラーでないと、レッドコートが映えませんね。1880年代前半、カナダ太平洋鉄道の建設が進んでいますが、白人を嫌うインディアンの襲撃も頻発します。皆殺しになった幌馬車隊の、唯一の生き残り少女のスザンナ(シャーリー・テンプル)が、アンガス・「モンティ」モンターギュ警部(ランドルフ・スコット)の率いる騎馬警官隊の小隊に助けられ、モンターギュと友人のオハネガン(J・F・マクドナルド)が彼女を引き取って、彼女は警官隊の砦で暮らします。

 砦の隊長であるスタンディング警視の令嬢ヴィッキー(マーガレット・ロックウッド)が、トロントから砦を訪れ、モンティと親しげな様子なのを見て、スザンナは嫉妬を覚えます。

 インディアン暴徒が、チェインバースの率いる鉄道建設隊のキャンプから馬を盗み、友好的な酋長のビッグ・イーグルはスタンディング警視に、犯人のインディアンを遠からず捕まえて引き渡すと約束します。「何か約束の担保が欲い」というスタンディング警視に、ビッグ・イーグルは息子の小酋長を残してゆく、といいます。警視は「それは過分のことだが、小酋長がしばらく白人と一緒に生活するのも有益だろう」といって、小酋長は砦の中にテント小屋を建てて暮らし始めます。

 スザンナはインディアン少年に興味津々ですが、小酋長は彼女を「パプース(赤ん坊)」と呼んで馬鹿にしています。しかし、結局、二人は仲よくなり、指を少し切って血を出して混ぜ合わせ、義兄弟の契りを結びます。スザンナは小酋長に続いて平和のパイプをふかし、煙りに酔って周りがゆらゆら揺れて見えます。彼女はビッグ・イーグル酋長から仔馬を贈られます。

 ある日、乗馬で外出した子供たちは、悪党インディアンのウルフ・ペルト(ヴィクター・ジョリー)たちが、鉄道建設隊のチェインバースに馬を売ろうとしているのを目撃します。チェインバースは、馬が、盗まれた自分たちのものであるのに気づいて小競り合いとなり、集落に帰ったウルフ・ペルトは、白人が自分たちを殺そうとしていると仲間を焚き付け、その夜、騎馬警官隊の砦を襲って、小酋長を奪還し、モンティを拉致して行きます。

 ビッグ・イーグルは警官隊に、鉄道建設を中止しなければモンティを殺すと通告し、スザンナはモンティを探しに仔馬で出かけますが、インディアンに捕まってテントに監禁されて、いよいよモンティが柱に縛られて火炙りにされそうになります。スザンナはテントを飛び出してビッグ・イーグルに駆け寄り、悪事を働いているのはウルフ・ペルトだと訴えます。

 ビッグ・イーグルは部族の魔法使いを呼んで、誰が嘘をついているのか占わせます。魔法使いが魔法の杖をつまんで、垂直に垂らして呪文を唱え、指を離すと、落ちた杖はウルフ・ペルトの方に倒れ掛かり、彼は慌てて杖を払いのけますが、嘘つきとして引き立てられてゆきます。

 ビッグ・イーグル一族と、警官隊や鉄道建設隊が和解会議で車座になり、ビッグ・イーグルはまず平和のパイプをふかしますが、スタンディング警視に、「和解できたのはゴールデン・ホーク(スザンナのこと)のお蔭だ。次は彼女だ」といってパイプをスザンナに渡します。スザンナがパイプをふかして、またとろんとなり、「私行っちゃいそう」というところで大団円です。テンプルが煙草を吸う場面なんて珍しいでしょうね。

 1939年の作品で、この年は映画の黄金時代の中の黄金の年ですね。「駅馬車」、「大平原」、「風と共に去りぬ」、「オズの魔法使い」、などが39年に作られました。先ごろ亡くなったシャーリー・テンプルは空前の名子役でしたが、この時は11才、この作品と、同年の「小公女」、そして翌年の「青い鳥」などが、彼女の子役時代の最後を飾る作品になります。その後、彼女は「アパッチ砦」などに出演しますが、子役時代のようなかけがえのない俳優ではありませんでした。以後、彼女が俳優業以外で活躍したのはご承知の通りです。

 ランディ・スコットは、インディアンに火炙りにされかかりますが、彼は「モヒカン族の最後('36年)」でも火炙りにされかかるから、私が思うに、西部劇スターで火炙り経験が一番豊富なのは彼でしょう。

 英国女優のマーガレット・ロックウッドはこの作品では彩り程度であり、彼女はハリウッドでは2本くらいしか作品を作らずに帰国したようです。

 私はヴィクター・ジョリーのファンだけれど、この年、この映画でも、「風と共に去りぬ」でも、エロール・フリンの「無法者の群」でも悪役だったのはお気の毒でしたね。

 題材のせいでしょうが、テンプル作品につきものの歌と踊りのミュージカル場面はほとんどありません。しかし、ご家族向きとしてよくできた作品と思います。

投稿: ポルカドット | 2014年6月 9日 (月) 14時29分

クロスファイア・トレイル

原題:Crossfire Trail
製作:2001年
監督:サイモン・ウィンサー
出演:トム・セレック、ヴァージニア・マドセン、ウィルフォード・ブリムリー、デイヴィッド・オハラ、クリスチャン・ケイン、ブラッド・ジョンソン、マーク・ハーモン

 多作の西部小説作家ルイス・ラムーアの原作です。開巻、カリフォルニア沖を走る密輸船か何かの船中で、チャールズ・ロドニーという船員が船長にひどく殴られて死んでしまいます。ロドニーは臨終の床で、友人で流れ者のレイフ・コヴィントン(トム・セレック)に、ワイオミングの自分の牧場に行って、妻の面倒を見てやってくれと頼んで息を引き取ります。詳しい事情はよく分かりませんが、牧場をやっていたロドニーが船に乗っているのは、シャンハイ(拉致)されて働かされていたようですね。

 レイフは船長を叩きのめして、金箱から金を浚い、船中での友達であるロック・マラニー(デイヴィッド・オハラ)と若いラングストン(クリスチャン・ケイン)の2人とともに、船から逃れてワイオミングにやって来ます。ロドニーの妻のアン(ヴァージニア・マドセン)は小さな町で小学校の先生をして暮らしており、牧場は無人で荒れています。

 コヴィントンはアンに会って話をしますが、アンは突然現れた彼を信用しません。コヴィントンたちは、もとロドニー牧場で働いていた老カウボーイのジョー・ギル(ウィルフォード・ブリムリー)と町で知り合い、4人で牧場に住み着いて、牧場の仕事を始めます。

 酒場の持ち主のブルース・バーコウ(マーク・ハーモン)というのが町のボスで、一見紳士風ですが悪辣な奴であり、牧場と美人のアンを手に入れようと悪巧みをしています。時とともにアンはコヴィントンに心を許すようになり、バーコウは、邪魔になる4人組を片づけるために、望遠照準の狙撃銃を使う殺し屋のボー・ドーン(ブラッド・ジョンソン)を呼び寄せます。

 やくざ者のタガート兄弟との果し合いや、少人数のインディアンの一群との遭遇などのエピソードを盛り込みながら、大詰めの、善玉グループと悪党グループの撃ち合いへと物語が進みます。監督はテレビ映画専門のようですが、「ロンサム・ダブ」の監督もした人であり、まあ、お話はこれまで何度となく繰り返されてきたようなものだろうけれど、これはこれでしっかりと面白くできた作品と思います。舞台はワイオミングですが、ロケ地はカナダだそうで、景色が見事であり、テレビ映画という語感から来るせせこましい感じなどはありません。

 ネットの観客評には、「西部劇の黄金時代に現れても違和感のない作品」という人もいるようです。もっとも私などには、どこがどう違うとはっきりいえないけれど、昔懐かしい西部活劇とは微妙に違う印象だなあ、という感じです。ゆっくりしたテンポとか、クローズアップの使い方とかのせいかも知れず、あるいは単に、21世紀の作品だ、という先入観のせいかも知れませんが。

 私は銃器に疎いですが、ヒーローのトム・セレックは、お馴染みのピースメーカーでなく、中折れ式の短銃をガンベルトにつけており、補助的にもう1挺持っているピストルもピースメーカーでないのが、一捻りしたところでしょうか。中折れ式は弾込めに便利なように見えますね。この映画の銃器については、下記アドレスのページをご覧下さい。

 主演のトム・セレックや、この映画には出てないけれどサム・エリオットなどという人たちは、西部劇の伝統を継ぐ役者だ、といわれていたようです。しかし、そういっているうちに、彼らももう70才に手の届く年令です。さらに次の世代の「西部劇俳優」は現れるのでしょうか。

http://www.imfdb.org/wiki/Crossfire_Trail#Smith_and_Wesson_Schofield

投稿: ワフー | 2014年3月18日 (火) 14時28分

決闘者

原題:A Day of Fury
製作:1956年
監督:ハモン・ジョーンズ
出演:デイル・ロバートソン、マーラ・コーディ、ディー・キャロル、ジョック・マホニー、カール・ベントン・レイド、ジャン・マーリン、ジョン・デナー、ディー・キャロル

 ウエストエンドの町に向かって馬を進めているガンマンのジャゲイド(デイル・ロバートソン)は、無法者らしい男が道の脇に隠れて、誰かを待ち伏せしている様子なのを見つけて、自分も岩陰に隠れて成り行きを見ています。そこへ、町から無法者を追って来たバーネット保安官(ジョック・マホニー)が通りかかり、ジャゲイドはピストルを撃って、保安官に待ち伏せのあることを気づかせるとともに、無法者を倒して保安官を狙撃から救います。

 ジャゲイドはウエストエンドの町に入りますが、この町にはジャゲイドの元恋人のシャーマン(マーラ・コーディ)がいて、彼女は今ではバーネット保安官と婚約しています。ウエストエンドの町は、保安官やマクリーン判事(カール・ベントン・レイド)やジェイソン神父(ジョン・デナー)の方針が行き届いているらしく、人々は日曜日を安息日にして守り、仕事も酒場も休みのお行儀のいい町です。

 ジャゲイドはそんな町の雰囲気が気に食わないらしく、日曜に鍛冶屋などに仕事を頼んだり、酒場も開かせたりして、町の秩序を壊しにかかります。そういうときは別に乱暴を働いたりするのでなく、法外に高い手間賃を払ったりして、人々がいやといえなくするのですね。

 判事や神父は、そうやって人を堕落させるような、ジャゲイドの行為を憎む立場であり、かえって神父などの側が、暴力を使ってでもジャゲイドを追い出そうと考えたりしますが、うまく行かず、保安官も命を助けられたという負い目があって、強い態度に出られません。

 昔、劇場で予告編を見たのに、本編を見逃した覚えがありますが、最近、YouTubeで見せて貰いました。派手な撃ち合いや、馬での追っかけシーンなどはなくて、主人公につきまとう町の不良のビリー(ジャン・マーリン)や、学校の女教師のティモンズ嬢(ディー・キャロル)などの人物像に重点を置いたようです。これは、ガンマンの時代が過ぎ去ろうとしていることを悟って、死に場所を求めている無法者の物語の一つのようであり、ロバートソンやマホニーが出ているにも拘らず、威勢のいい西部活劇ではありませんね。

投稿: ポルカドット | 2014年2月 8日 (土) 16時41分

Evil Roy Slade

製作:1972年
監督:ジェリー・パリス
出演:ジョン・アスティン、パメラ・オースティン、ミッキー・ルーニー、ディック・ショーン、ヘンリー・ギブソン、ミルトン・バール、パット・モリタ

 コメディ西部劇です。主演のジョン・アスティンという人は全然知りませんでしたが、テレビ畑の人だったんですね。インディアンに襲われて全滅した幌馬車隊で、ぬいぐるみのテディ・ベアを連れて一人生き残った赤ん坊のロイ・スレイド(ジョン・アスティン)は、インディアンにも狼に連れて行かれなかったものだから一人で育って「西部一の嫌われ無法者」になります。彼は、銀行強盗の折に、美人だけれど頭の空っぽな学校の先生のベトシー・ポッター(パメラ・オースティン)に会ってほれ込みます。

 鉄道会社社長のネルソン・ストゥール(ミッキー・ルーニー)とその甥の間抜け保安官のクリフォード(ヘンリー・ギブソン)は、スレイドのギャング団に何度も列車強盗されるのに怒って、スレイドを捕えるために今は引退している伝説的歌う保安官のビング・ベル(ディック・ショーン)を雇います。ベトシーがロイを更生させようと試み、ロイはボストンで、ベトシーの従姉妹の旦那(ミルトン・バール)の靴屋の店員になって働いたりします。その間、精神科医に精神分析を受けたりまでしますが、ロールシャッハ試験の図柄が全部六連発に見えたりする始末で、結局、店主から渡された店の売上金を預金のため銀行に持って行って、そこで急遽銀行強盗を働き、店の売上金全部と銀行強盗した金の両方を持って西部に舞い戻ります。

 上出来の作品とほめる人も多いけれど、私は言葉が分からないものだからそれほど面白く感じなかったですね。クレジットタイトルの前のプロローグで、二人組のインディアンが幌馬車の残骸の陰で赤ん坊のロイを見つけるけれど、敬遠して連れて行なかったり、次に狼の夫婦が来るけれど、やはり連れて行かなかったり、おむつをつけてテディ・ベアを連れた幼児のロイが写った次に、成長して口ひげを蓄えた大人のロイが、やはりおむつとテディ・ベアで現れるあたりが、馬鹿馬鹿しいけれど面白かったです。

 これは「Sheriff Who?」というテレビ西部劇のパイロット版だそうで、結局、本編は実現しなかったそうですが、レギュラー出演者は悪党ばかりで、毎週、善玉や「ゲスト」保安官が殺されるという趣向だったようです。

投稿: ピーター・ポッター | 2013年12月10日 (火) 11時19分

Lightning Jack

製作:1994年
監督:サイモン・ウィンカー
出演:ポール・ホーガン、キューバ・グッディン・Jr、ビヴァリー・ダンジェロ、カマーラ・ロペス、パット・ヒングル、ロジャー・クレメンツ(クレジットなし)

 ワフーの「小さな巨人」はあっしが書いたみてえで紛らわしいけど、こっちは本当にあっしの感想文だよ。「クロコダイル・ダンディー」のポール・ホーガン主演のコメディ西部劇。豪州出の無法者の稲妻ジャック(ホーガン)は、字を読む時にゃ老眼鏡を引っ張り出す始末だけど、ヤンガー兄弟の銀行強盗に加わるんだね。ところが、市民の反撃で、兄弟たちは殺されたり捕まったりで全滅。ジャックだけ辛くも逃げおおせるんだよ。

 ジャックは、事件の新聞記事で自分のことが小物扱いなのに発奮し、自前で銀行強盗をやってのけて新聞の大見出しなろうってんで、銀行へ行って行員をホールドアップするんだけど、間の悪いことに後から後から客が入って来て、狭い銀行が一杯になって収まりがつかなくなる。おまけに銀行強盗の現場を市民が窓から見つけて通報し、外では保安官たちが銃を構えて手ぐすね引いているのさ。

 ジャックは。用事で銀行に来た客の一人で、雑貨店の店員の若い黒人のベン・ドイル(キューバ・グッディン・Jr)を人質にして荒野に逃れ、何とか追跡隊を撒くよ。ところが、以後、ジャックとベンに友情が生まれて、二人はチームになって銀行強盗成功を目指すんだね。二人の関係は、「インディアン狩り」のバート・ランカスターとオシー・デイヴィスにちょっと似てるよ。二人の目標は、まあ、終幕で達成されるけれど。

 それほどよく出来た作品とは思わないけど、ホーガンの貫禄とグッディン・Jrの達者なお芝居とで、まあ、退屈しないで見られるね。グッディン・Jrのドイルは口の利けない役で、言いたいことは筆談なんだよ。アリゾナやコロラド、モニュメント・バレーやオールド・ツーサンがロケ地だっていうから、出演者はあまり馴染みがないけれど、画面は昔からの西部劇の雰囲気だって思うよ。

投稿: クインキャノン | 2013年10月23日 (水) 16時49分

小さな巨人

原題:Little Big Man
製作:1970年
監督:アーサー・ペン
出演:ダスティン・ホフマン、フェイ・ダナウエイ、マーチン・バルサム、リチャード・マリガン、ダン・ジョージ酋長、ジェフ・コーリー、キャロル・アンドロスキー

 公開の時には見なかったんだよ。ダスティン・ホフマンは名優でも西部劇俳優じゃねぇし、あっしは不精者だから、こういうエピック物みたいなのはどちらかというと敬遠で、もっぱら股旅物風のを見てたんでね。まあ、西部劇のヒーロは大抵馬に乗ってるから、股旅ってわけにゃいかねぇけど。でも、名作の誉れが高けえんで、意を決して最近見たのさ。

 ホフマンは小柄だから、クリント・ウォーカーやチャック・コナーズみてえなのと比べたら全然西部劇向きじゃねえけど、ドン・バリーやボブ・スティールやアラン・ラッドなんて西部劇スターたちは、ホフマンとどっこいの身長だから、ホフマンだってもう2、30年早く生まれてりゃ、西部劇スターになってても不思議はなかったね。

 長い作品だけど、前半は結構慌ただしいよ。インディアンに襲われた幌馬車隊の生き残りで子供だった主人公のジャック・クラブ(ダスティン・ホフマン)が、シャイアン族の酋長(ダン・ジョージ酋長)に育てられるのが発端で、白人社会に戻って牧師夫妻に引き取られ、超セクシーな牧師夫人(フェイ・ダナウエイ)のお色気に閉口したり、オズの魔法使いみてえな行商人(マーチン・バルサム)の助手になって、インチキ万能薬を買わされて怒った地元民から危うくリンチされそうになったり、女ガンマンになっている姉(キャロル・アンドロスキー)と再会して射撃を仕込まれて腕を上げ、一時期、拳銃使いのソーダポップ・キッドになったものの、ワイルド・ビル・ヒコック(ジェフ・コーリー)と知り合って、ガンマン稼業の荒っぽさを見て拳銃使いを廃業し、スエーデン娘のオルガ(ケリー・ジーン・ピータース)と結婚して雑貨店を開いたり、と波瀾万丈の青春期だからね。

 雑貨店がつぶれ、夫婦がカスター将軍(リチャード・マリガン)の勧めで西部の開拓地に向かうまでの前半は、長えプロローグみてえで、後半が、まあ、本筋なんだろうね。この間に、夫婦の乗った駅馬車をインディアンが襲ってオルガを拉致する場面があるけれど、ここはドタバタ喜劇風で、ジョン・フォードの「シャイアン」で、前半と後半をつなぐのに、ダッジ・シティの場面を持ってきたようなもんだろうね。だけど、この駅馬車襲撃場面のスタントは、同じくフォードの「駅馬車」に匹敵する出来だって思うよ。

 後半では、ジャックはインディアン娘と再婚して子供も生まれるのに、その母子がカスター麾下の第7騎兵隊の襲撃で殺されたり、ワイルド・ビルが背中を撃たれて死んだり、ジャックがスカウトになって参加した第7騎兵隊もまた、カスター諸共リトルビッグホーンでシャイアン族相手に全滅して、ジャックだけが生き残ったりと、不幸な出来事が続くよ。だけど主人公が一貫して誠実に生きるのには好感が持てるね。長年月に亘って一人の人物の生き方を描くって点で、ちょっと「シマロン」を連想したよ。

 この主人公、映画の作られた1970年に121才だとすると、生年は1850年頃だね。すると、リトルビッグホーンの戦いでは20代の後半に入ったところだね。彼はその後90年余りをどう生きてきたんだろう、って思うよ。インディアンの居留地にいたのか知らん、それともまた白人社会に戻って、2度の大戦の時期を過ごしたのかな、なんて。

 主人公はお年のせいかちょっと記憶が前後しているようだね。主人公はワイルド・ビルが死ぬのを見届けて、ビルから託されたお金を、以前にビルと情を通じたことがあって、今では売春宿にいる元牧師夫人のルールー(フェイ・ダナウエイ)に届け、それから隠者になったり、自殺を試みたりしてから、カスターのスカウトになるんだけれど、実録ではワイルド・ビルよりカスターの方が先に死んでるよね。

 この話、ひょっとすると全部が主人公の妄想か作り話かも知れないよ。だけど、映画の最後に写された老人の表情からそれを読み取ることはできなかったね。

投稿: ワフー | 2013年10月21日 (月) 14時47分

荒野の追跡

原題:Ride Clear of Diablo
製作:1954年
監督:ジェシー・ヒブス
出演:オーディ・マーフィ、スーザン・キャボット、ダン・デュリエ、アビー・レイン、ポール・バーチ、ウィリアム・パレン、ジャック・イーラム

 ある日の早朝、サンチャゴの町の近くのオマラ家で、牧場主のパトリックが、牧場の方角が騒がしいのに気づいて目を覚まし、次男のアンドリューと馬で牧場に駆けつけると、三人組の男が牛泥棒の最中です。親子が向かってくるのに気づいた牛泥棒の一人が銃で狙撃して、親子は撃ち殺されてしまいます。

 別の町にいるオマラ家の長男のクレイ(オーディ・マーフィ)は、オマラ家の弁護士のメレディスから、事件の知らせと、後処理を相談したいという電報を受け取ります。クレイはサンチャゴに帰って、酒場でメレディス弁護士(ウィリアム・パレン)とケニヨン保安官(ポール・バーチ)に会いますが、実はこの二人と、ごろつきのジェド・リンガーの三人が牛泥棒だったのであり、牧場主親子を撃ったのはメレディス弁護士です。保安官と弁護士が凶悪犯なのだから呆れた話ですね。

 観客には人殺しの牛泥棒の正体が分かっているけれど、クレイには分かりませんから、彼は犯人に復讐するためにケニヨン保安官の助手になり、保安官の姪のローリー(スーザン・キャボット)と知り合って恋仲になります。ローリーはメレディス弁護士と婚約中というのだから、因果な状況です。悪党たちは有名な拳銃使いのホイッティ・キンケードを犯人とほのめかします。クレイがキンケードを捕らえようとして、逆に殺されれば好都合というわけです。

 クレイは隣町のディアブロに出かけて小さな酒場に入ります。ここは無法者の溜まり場らしく、ジャック・イーラムなどガラの悪い連中がとぐろを巻いていますが、キンケードは不在です。クレイはずっと待っていて、やがて現れたキンケード(ダン・デュリエ)と対面します。

 無法者のキンケードは、もちろん悪事も働いているでしょうが、オマラ一家殺しとは無関係ですね。彼はクレイの腕前に感心して、二人の間に奇妙な友情が生まれ、終幕でキンケードはその友情に殉じます。

 善玉と悪玉がはっきりしていて、それにグッド・バッド・ガイが一枚加わる、よき古き時代の勧善懲悪の西部劇ですね。

投稿: ピーター・ポッター | 2013年10月15日 (火) 12時02分

ANDERSONVILLE [TV作品 1996]

 南北戦争時に南軍の捕虜となった北軍を収容した施設内での物語です。
主人公は捕虜になった北軍の兵士たちで、戦闘中に小隊が捕虜になるところから物語は始まります。
捕虜収容所内といってもただ丸太の柵で囲われているだけ、野球場のような感じ。各々が簡易テントを張っている。
 冒頭の捕虜になるまでのシーンの他は捕虜収容所の内部での物語なので、南北戦争映画でも異色の作品です。
「ANDERSONVILLE」で画像検索すると施設の様子が窺えます(目を覆いたくなる写真もあります)。

 [IMDB]には「Civil War version of "Schindler's List"」と紹介されているけれど、「シンドラーのリスト」より前半は「大脱走」の方が近く、後半は裁判劇、終盤は戦争による食糧不足による悲惨さが描かれています。

 捕虜収容所内には同軍の1グループが物資を独占しヤクザなことをしている。
主人公たちは、ヤクザグループとのイザコザに屈しつつも、「大脱走」のようなトンネル作戦での脱出に失敗し再び柵の中へ、
不満が溜りにたまり、以前からイザコザを起こしていたヤクザグループにブチ切れ大乱闘となる、これには以前から不満を抱えていた他のグループも加わり暴動となる。この暴動を俯瞰で撮影しているため観ていて恐ろしい気持ちになる。暴動の後、ヤクザグループは捕虜同士の裁判にかけられ全員絞首刑に。
その後収容所内では目立ったイザコザはなくなるものの、栄養失調や病死するものが続出し、見るに堪えないシーンが続き、収集が付かなくなったところで終戦となり、捕虜は解散・自由になる。(個人的鑑賞としては裁判劇後の刑の執行辺りから≪早送り≫を我慢できずに実行。正解であった)

投稿: ミチノク・キッド | 2013年10月 6日 (日) 16時34分

King of Texas (2002)

 シェイクスピアの「リア王」が原作のTV作品。

 John Lear(リア王)は大牧場の地主という設定で「リア王」と同様に三人の娘に財産分与を提案したことから悲劇は始まる。
 思わぬ拾い物といった作品で大いに楽しめた。「リア王」が西部劇でも通用すると実証した。終盤の戦争のような展開はTV作品にしては大がかりで原作が原作だけに力を入れているのが伝わってくる。

 個人的には予備知識なし・日本語字幕なしでぶっつけに見るには厳しい作品と思う。「『リア王』が原作なんだ」と思いシェイクスピアだからな…と英語字幕をセットして十分楽しむことができた。
見て損のない作品です。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年9月28日 (土) 06時57分

群盗の宿

原題: Badmen of Tombstone (1949) A.A. B/W, 75min 画質可
監督: Kurt Newman
出演: Barry Sullivan(Tom Horn), Marjory Reynolds(Julie),
Broderick Crawford(William Morgan), Guinn B. Williams(Red Fisk).

ゴールドラッシュの時代、ゴールドラッシュに沸く西部の町には色々な人間達が集まって来る。 銀行家、教師、鍛冶屋等定住する積りで来る者もいれば、トムの様にギャンブルで稼ぐ目的で来るものも居る。 トムが町に着き早速ギャンブルを始めるが、インチキにより200ドルの借りを作るが、払えないと言う事で馬とガンも取り上げられ、結局強盗を試みるも牢に入れられる。 牢にはモーガンという強盗のボスがいて、その日にモーガンの手下3人が助けに来る。 トムはモーガン一味に加わる事を条件に一緒に脱獄する。 モーガンは慎重で、なかなか強盗をやらないので、手下はまずい飯を食う羽目になっている。 見かねたトムは、或る時、華麗なガンプレイを彼等に被露したので、町に行って単独での覆面強盗を許され、金を奪うことに成功し、全員で久し振りの肉を食べた。 強盗時に経理をしていた女性ジュリーがトムのガンホルダーを覚えていた。 トムは覆面なしで町に買い物に行き、奪った金で買い物をした。 その時にジュリーと偶々会い、ジュリーはガンホルダーを見て、あのときの強盗と気がついた。 丁度そこにきたシェリフがジュリーに犯人像を尋ねるが、トムをかばって嘘の証言をした。 ジュリーはトムを気に入っていたからである。
2人はその後、何度か会い、トムは一定の金を手に入れたらサンフランシスコにいって、結婚生活を始める約束をした。 その後、モーガン一味は列車強盗や銀行強盗を重ね、多額の金を奪ったが、一部を手下に分けて、残りは後で分配するという約束でモーガンが廃坑に金を隠し、夫々が散らばって逃げることになった。 一味の一人は途中で射殺されるが残り4人はトゥムストンで再会した。 モーガンともう一人の部下は掠奪金を2人でだけで分けることにして、邪魔なトムとレッドをころすことにした。 レッドを殺したが、トムの射殺には失敗しもう一人の悪党はトムの返り討に会う。 モーガンは掠奪品を一人占めにするため廃坑に向かったが後を追うトムにより射殺される。 掠奪金をモーガンの用意した馬に乗せて、ジュリーの待つトゥムストンに帰ってきたが、馬を見た町の人が奪われた馬である事に気付き、シェリフに告げてトムを馬泥棒として問い詰めた。 抵抗空しくトムはシェリフにあっけなく射殺される。 その騒ぎを聞いたジュリーは驚いて外に出てトムの死体を見て悲しんだが、シェリフはトムの彼女と知らないので、直ぐに死体を片付け何もなかった様にしますよと彼女に告げた。 トムは一連の大強盗事件の犯人として殺されたのでなく、ただの馬泥棒として射殺されたと言う何とも皮肉な結果であった。

尚、この映画のB・クロフォードは同年の作品「All the King’s men(1949)」でアカデミー主演男優賞を獲得しているが、西部劇ではアカデミー賞とは全く無縁のB.サリバンの脇役にしか過ぎないと言うのも面白い。

投稿: マサイ | 2013年9月18日 (水) 17時07分

虐殺の砂漠
原題 Hellgate
製作 リパート 1952年
監督 チャールス・M。ウォーレン
出演 スターリング・ヘイドン、ワード・ボンド、ジョーン・レスリー、ジェームス・アーネス。

映画のリメイクというのはサイレントの昔から盛んに行われて来た訳だが、このリメイクというのには初作を忠実になぞるのと、まったく違ったジャンルに作り替えて仕舞う場合がありますね。たとえば「ラスト・オブ・モヒカン」や「三人の名付親」なんか、また最近では「トゥルー・グリット」なんかは前作を踏襲しておって、このあたりは、しっかり原作の小説があるからなんでしょうね。そして全く違ったジャンルに作品を作り替えてしまうというのが、「追撃の9人」や「廃墟の守備隊」あるいは「折れた槍」。これらは戦争、或いはドラマといった映画を西部劇に置き替えておる。本作もそんな1本です。これはジョン・フォードの1936年作「虎鮫島脱出」を元に非公式にリメイクしたものらしい。

南北戦争終了直後のカンサスは混乱を極め、ゲリラが横行していた。そんな中、獣医のギルマン・S・ハンレイ(スターリング・ヘイドン)は銀行強盗を働いたゲリラの悪漢の1人を手当てしてやったことから、運に見放されます。(この時の悪漢の1人の”手”が物語りの伏線になります。)この強盗団が家の前に、逃げる際落としていったサドル・バッグに5000ドルもの大金が入っていて、それを追ってきた騎兵隊に発見され、ギルは強盗団の1人であるとの嫌疑を受けます。強盗団は夜に逃げ去っており、サドル・バッグを発見したのは朝なんだけど、ギルが犯人ならそんなとこに一晩中放っておかないと思うのだがね。逮捕された騎兵隊での裁判では有罪になり、メキシコの砂漠にある「地獄の門」と呼ばれるさても恐ろしい名前の監獄に送られてしまいます。

輸送馬車に揺られて到着した、その監獄は周りを断崖絶壁に囲まれた正に陸の孤島。脱獄も不可能な恐ろしい場所だったのです。監獄の所長はヴォーヒーズ所長(ワード・ボンド)、妻子をゲリラに殺されており、ゲリラの一味として入獄してきたギルには非常な悪意を持っているです。そしてこの手の監獄ものには付き物の酷薄な看守にはロバート・ウィルク扮するカーン曹長がいて、囚人たちを嬉しそうに甚振るのでありました。囚人たちは丸太で組んだ井桁のような木枠の入り口を通り地下の牢屋に収容されます。ギルの入れられた牢にはレッドフィールド、ジャンパー、ボイドという曲者揃い、果たしてギルはこんな辺境の牢獄で無罪を証明できるのでしょうか?

フォードの36年作は歴史劇で西部劇ではありませんが、こちらも西部劇というよりも南北戦争後のよくある南北の確執のお話でもありますね。リンカーンを暗殺したブースが脚に怪我をして逃亡の途中マッド医師に診察を受けます。その時ブースが履いていたブーツからマッドも仲間と間違われるのですが、まあプロットとしてはブーツがバッグに替わっただけで似ておりますな。マッドはこの後”虎鮫島”なんて鮫がうようよ泳ぐ絶海の孤島に収監されるのだが、こちらは灼熱の砂漠、牢もタコ部屋のようでトイレも無さそう、こりゃどうやって暮らしているのだ?。この牢のボスがレッドフィールドのジェームス・アーネス、穴倉の牢の上に岩に隙間を見つけ脱獄を企てたりしますが、夜中に鉄棒で岩なんか叩くと音で直ぐにばれるぞ。しかも松明で穴を照らしたりする。これも隙間から光が漏れるだろう。この映画牢屋の格子を留める鎖を簡単に外したり、またジョン・ピッカードの拷問を切っ掛けに暴動が起きるのだが、その時は何故か入り口の禍々しい扉が開いていたりと、見ていてご都合主義が多いのですが(最大のクライマックス・シーンの馬なども!)、前作と見比べていたらこれはこれで結構面白かったのでありました。前作の主人公サミュエル・マッド氏(ワーナー・バクスター)は人間を診る医師でしたが、本作のスターリング・ヘイドンでは印象が少々粗野なためか獣医という設定、冒頭で馬の顔を見て愛おしそうに診察をしておりました。

エッ!馬の医者が人間を治すのかって?これはフォードの前作を知っている人の心配だね。私もどう言う展開になるのか固唾を呑んで見ていましたが、ラストは獣医なだけに前作とはチョビッとだけ違っておりましたよ。それは見てのお楽しみにしてね!

投稿: ママデューク | 2013年9月 6日 (金) 14時14分

原題:Conagher
製作:1991年
監督:レイナルドウ・ヴィアロボス
出演:サム・エリオット、キャサリン・ロス、ケン・カーティス、ギャヴァン・オハーリヒー、ダブ・テイラー

 ジェイコブ(ビリー・グリーン・ブッシュ)とイーヴィ(キャサリン・ロス)のティール夫妻と子供たちが、牧場を営むために幌馬車で荒野に移住して来ます。ジェイコブが牛を買い付けに1ヶ月ほどの予定で旅に出ますが、不運にも乗馬が悪路に脚を取られて倒れ、ジェイコブは馬の下敷きになって内出血で命を落とします。彼は息を引き取る前にやっとの思いで、脚を折った馬を撃って安楽死させます。

 寡婦になったイーヴィと息子と娘は、インディアンに襲われたりしながらも、家を駅馬車の中継所にして、旅客に食事を出す仕事を始めます。

 老練なカウボーイのコーン・コナガーは、仕事があれば雇われながら、相棒のメイラー(ギャヴァン・オハーリヒー)と西部を放浪していて、老牧場主のシーボーン・テイ(ケン・カーティス)の牧場に雇われます。この辺りにはラダー・ファイブという牛泥棒グループが巣食っていて、牧場はこの一団に付け狙われており、コナガーは彼らと戦って牧場を守りますが、メイラーはコナガーと仲違いし、ラダー・ファイブに入るといって出て行きます。コナガーは駅馬車の中継所を定期的に訪れるようになって、次第にイーヴィと親しくなり、子供たちにとっては父親のような存在になってゆきます。

 コナガーとラダー・ファイブの攻防で、コナガーは傷を負ったりもしますが、結局ラダー・ファイブは諦めて土地から出て行き、コナガーはイーヴィと新しい生活を始めることになります。

 アクション場面にも不足はないのですが、コナガーという人間を描くのが主眼のようで、単にウエスタンというよりも、ドラマ、とかロマンスとかいう位置づけも欠かせないだろうと思われます。どうも1970年辺りから後の西部劇は、それ以前の肩の凝らない西部活劇とは肌合いが違っていますね。むしろ、無声時代の「ヴァージニアン」や、W・S・ハートなどの作品に近い雰囲気かも知れません。

 主演のサム・エリオットとキャサリン・ロスは実生活では夫婦ですね。ケン・カーティスはこれが最後の映画出演です。原作者のルーイス・ラムールという人は西部小説を沢山書いていて、その多くは映画化されているようですが、この作品の製作時にはすでに故人だったようで、巻末の字幕に作者への献辞が書かれています。

投稿: ワフー | 2013年9月 2日 (月) 21時36分

イエロー・トマホーク(1954)THE YELLOW TOMAHAWK
シャイアン大襲撃(TV放映タイトル)
http://www.youtube.com/watch?v=u1gVeG7YCaA

 ロリー・カルホーンが、インディアンに対して平和ボケした軍隊に振り回される物語といった印象を受けた。元はカラー作品。

 目の前でインディアンが狼煙をあげているのに、軍属の旦那に付いてきた奥さんは平気で洗濯物を干しているし、ヒロインのペギー・キャッスルは水浴びをしている。

 「平和ボケ」ということが思い浮かぶまでは非情な違和感を覚えた。英語音声のみ日本語字幕なしでの鑑賞の為、間違いでしたらすみません。

 近々襲撃の報せを受けようやくキャンプの周りに柵を拵える始末、しかし、作業が緩慢なため、策が中途半端な状態で襲撃を受けてしまい、キャンプはほぼ壊滅。

 本作には白人側にピーター・グレイヴス、インディアン側にリー・ヴァン・クリーフも出演している。
 リー・ヴァン・クリーフはインディアンのリーダーを演じていて(酋長というイメージではない)何やら不服そうだ。キャンプ襲撃の際に、無人の将校部屋で軍服を切り裂くシーンでは、「何で俺がインディアン役なんだ!?」と鬱憤を晴らしている。

 ラスト・ファイトではロリー・カルホーンとリー・ヴァン・クリーフによる弓矢での対決。
「Return to Warbow (1958)」みたいでした。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年7月20日 (土) 14時11分

原題:The Ballad of Josie
製作:1967年
監督:アンドリュー・マクラグレン
出演:ドリス・デイ、ピーター・グレイブス、ジョージ・ケネディ、アンディ・デヴァイン

 「カラミティ・ジョージー」というキャッチコピーのついたコメディ西部劇で、ジョージー・ミニック(ドリス・デイ)は息子がいるけれど、夫が飲んだくれの暴力亭主で、ある晩酔っぱらって帰ってきた亭主と揉み合ううちに、亭主は誤って階段を転げ落ちて死んでしまいます。ジョージーは裁判で無罪放免されるものの、息子のルーザーが夫の実家に引き取られてしまいます。

 近所の牧場主のアーチー・オグデン(ジョージ・ケネディ)が彼女のオンボロ牧場を買い取ろうというのを断って、牧場を再建しようとするけれどうまく行かず、レストランのウエイトレスになっても大失敗した彼女は、羊の一群を買い取り、羊飼いも二人雇って、牧羊業にとりかかります。

 オグデンを始めとする近隣の牧場主たちは、牛飼い一色の土地に羊の牧場などとんでもないというわけで、ジョージーと悶着となり、ワイオミングの牧場間抗争の噂はワシントンにまで伝わる一方、地元では女権拡張に目覚めた牧場主の妻たちが、ジョージーを応援してデモ行進する騒ぎになります。

 結局、牧場主たちが、羊の群れを買い取り、代わりに牛を安値でジョージに売るという和解が成立し、ジョージーは支持者のジェイソン・メレディス(ピーター・グレイブス)と結ばれて、以後は息子のルーザーとも一緒に住めるだろう、というお話です。

 ドリス・デイのコメディといっても歌も踊りもなく、それほど面白い作品とは思えませんね。まあ、羊の群れが町の広場を埋め尽くす場面は壮観でしたが。彼女はこの後に2、3の作品に出演して映画経歴を終えます。

 この映画ではヒロインに8歳の息子がいますが、60年あまり昔の映画雑誌などで、彼女が実生活でも、そのくらいの年頃の息子と一緒に写っている写真を見ました。一人っ子であるその息子テリー・メルチャーは、長じてミュージシャン/レコード・プロヂューサーになって、いろいろいい仕事をしたようですね。生涯を通じて母親に寄り添い、自分の仕事で忙しいときも何かと母親の便宜を図っていたというから、孝行息子だったようです。惜しいことに2004年にガンでなくなりました。

 ドリス・デイは愛息に先立たれてお気の毒ですが、ご長命をお祈りします。

投稿: ピーター・ポッター | 2013年7月13日 (土) 12時57分

原題:The Outsider
製作:2002年
監督:ランダ・ヘインズ
出演:ティム・デイリー、ナオミ・ワッツ、キース・キャラダイン、デヴィッド・キャラダイン、トーマス・カーティス、ブレット・タッカー、ジョン・ノーブル

 舞台は1880年代のモンタナ州、「友情ある説得」を思わせる平和的な信仰の人々の入植地です。ヒロインのレベッカ(ナオミ・ワッツ)と夫と9歳の男の子のベンジョー(トーマス・カーティス)の一家が羊を飼っているのですが、秋のある日、お定まりの、入植者を目の敵にする悪大牧場主が手下をつれて、羊の番をしていた夫を襲い、立木に吊るし首にして殺します。

 その冬、重傷を負った拳銃使いのジョニー(ティム・デイリー)が雪野原をよろめきながら歩いてきますが、母子の家の近くで力尽きて倒れます。ヒロインは彼を家に担ぎ込んで医者に弾を抜き取って貰い、ジョニーは命拾いします。

 ジョニーは母子の家で養生し、回復するにつれてヒロインと愛し合う仲になります。「拳銃無宿」と「シェーン」を合わせたような展開ですが、「シェーン」と違ってヒロインが寡婦なので、夫が加わっての緊張関係というものはありませんね。

 主役が少年にピストルを撃って見せる場面、一家で町に買い物に行った時、久しぶりに酒場に入った主人公が牧場主の手下に挑戦されて、これをやっつける場面、大詰めの、牧場主と子分2人を相手にする広場での対決など、西部劇ファンを満足させる見せ場はちゃんと用意されていますが、全体としては活劇でなくラブ・ストーリーですね。女性監督の作品らしく、物語は細やかに進行し、伴奏音楽も西部劇にふさわしい活発なものと違って、終始、ノルウェイ民謡だという物静かなメロディが流れます。半世紀以上前に私なぞが馴染んだ西部活劇とは、大分肌合いが異なりますね。

 この映画、原作小説も女性作家なんですよ。そういえば、先日見た「Hannah's Law」も女性監督でした。21世紀は、西部劇は女性が作るんでしょうかね。

投稿: ポルカドット | 2013年6月27日 (木) 09時56分

原題:Hannah's Law
製作:2012年
監督:レイチェル・タラレイ
出演:サラ・カニング、グレイストン・ホルト、ライアン・ケネディ、ビリー・ゼイン、キンバリー・エリース、ダニー・グローバー

 ミチノク・キッドさんの書き込みを拝見して、私も見ました。まあ、面白かったですが、何分、こちらは現代の俳優さんに全く馴染みがないのが泣き所です。しかし、今日でも西部劇を作ってくれるのは有り難いですね。

 考えて見ると、女賞金稼ぎが主人公というのは斬新です。カラミティ・ジェーンだって賞金稼ぎはやってないと思いますよ。お尋ね者の人相書きには、仕留めたら「生死に関わらず」賞金を出すとありますが、主人公は相手を極力殺さず、生け捕りにする主義というのも面白いです。

 舞台がダッジ・シティにしては、ありふれた西部の田舎町ふうであり、ブームで賑わっている感じのないのが物足りませんが、予算の関係ですかね。終盤で、ワイヤットはダッジ・シティの保安官に任命され、ドクは新しい場所を求めて、アリゾナのトゥムストーンに向かい、そして主人公は、冒頭で家族がギャング団に皆殺しにされるけれど、殺されたと思った弟が実は殺されてはいなかった、という思いがけない事実を知らされる、というわけで、ここで映画が終わったのでは尻切れトンボです。続編が作られるのかも知れませんね。

投稿: ポルカドット | 2013年6月24日 (月) 15時47分

ボスを倒せ!

原題:Red Sundown
製作:1956年
監督:ジャック・アーノルド
出演:ロリー・カルホーン、マーサ、・ハイヤー、ディーン・ジャガー、ロバート・ミドルトン、グラント・ウィリアムズ、リタ・バロン、ジェームズ・ミリカン、レオ・ゴードン

 この映画、最近見たんだけれど、実はあっしゃ昭和30年代の初めに一度見てるんだね。確か吉祥寺のオデヲン座だったって思うよ。ところがその時は半分ぐらいしか見てなくて、内容は全く記憶にねえんだよ。一つ覚えてるのは、大牧場主の雇われ拳銃使い(グラント・ウィリアムズ)が、町に入る途中でいじめられ側の小牧場主の家に立ち寄って、親切に昼飯をご馳走になったのに、食事が済んだらテーブルクロスをナイフで切り裂いたり、奥さんの大事なお皿を入れた食器棚をひっくり返したりの狼藉を働いて、出て行く場面だよ。覚えてるのはそれだけさ。

 つまり、その時は2本立てで、あっしのお目当てはもう1本の方だったんだね(何だったか忘れたけれど)。で、上の場面から終わりまで見て、次にお目当ての作品を見終わったところで映画館を出たのさ。この映画で覚えてるのは上の場面だけだよ。50年以上かけてようやく1本、通しで見たってわけだね。

 真っ当な生き方をする気になった無法者(カルホーン)が、強欲大牧場主(ロバート・ミドルトン)と小牧場主たちが抗争中の町を通りかかり、保安官(ディーン・ジャガー)に見込まれて助手になる。保安官の娘(マーサ、・ハイヤー)とは恋仲になるけれど、ごたごたが収まったところで、主人公は、結婚するのは堅気の生活を固めてからだっていって町を出て行くんだよ。

 肩の凝らない内容で、似たような筋立ての作品は昔からいくらでもあっただろうけれど、退屈はしないで見ていられるよ。だけど考えて見ると問題含みの展開だね。「西部の男」でも、「シェーン」でも、「テーブルロックの決闘」でも、主人公の活躍で騒ぎが収まったら、悪玉側の親玉はうまい具合に死んでるね。禍根を断つってやつだよ。だけど、この映画じゃ悪玉牧場主のロバート・ミドルトンは死んじゃあいないよ。酒場でカルホーンと大乱闘の挙句、留置場に入れられるんで、鉄格子の中で面白くなさそうな顔をして座っていたから、出たらまた悶着を起こすんじゃないかな。まあ、そうなったら、西部劇をもう1本作ればいいんだね。

投稿: クインキャノン | 2013年6月20日 (木) 15時30分

Hannah's Law (2012)

 テレビ放送の西部劇。
 家族を殺された少女が12年後に賞金稼ぎのガンマンとなり、賊を退治するというモノ。
主にダッジ・シティを舞台にしており、ワイアット・アープやドク・ホリディも登場し主人公を助ける。また、黒人の女ガンマンとも友達で、特別出演のダニー・グローバーとともに賊退治に一役担う。
 
 全体的にマンガ的に所はあるけれど近年の殺伐としたまたは首を傾げてしまう西部劇と比べると王道を行っている作品と思う。ダニー・グローバーが渋い老ガンマンを演じており、他の役者を完全に食ってしまっている。

http://www.youtube.com/watch?v=r0ou0KKPG4s

投稿: ミチノク・キッド | 2013年6月15日 (土) 09時10分

さらば荒野

原題:The Hunting Party
製作:1971年
監督:ドン・メドフォード
出演:オリヴァー・リード、ジーン・ハックマン、キャンディス・バーゲン、サイモン・オークランド、ロナルド・ハワード、L.Q.・ジョーンズ

 粗筋は、金持ちで冷酷な牧場主のブラント・ルーガー(ジーン・ハックマン)が、若く美しい妻のメリッサ(キャンディス・バーゲン)を自分の持ち物扱いし、力づくで従わせている。ルーガーは牧場主仲間4人と、望遠照準付で射程800ヤード(700m強)の新式強力銃を持って、2週間の狩猟旅行に出発する。汽車は売春宿車両まで連結した特別仕立てである。

 ある日、メリッサが小学校で授業を手伝っているところを、名うてのフランク・コールダー(オリヴァー・リード)の無法者集団にさらわれる。フランクは彼女を学校の先生と間違えたのであり、読み書きを教えて貰うのが目的という。コールダーは彼女が誰の妻だろうと知ったことでない。

 彼はよく彼女の面倒を見るので、やがて彼女は彼を愛するようになる。一方、知らせを受けたルーガーは激怒し、急遽、牧場主仲間と、狩猟を止めてコールダーと無法者たちの殲滅に向かう。必要ならメリッサも殺すつもりである。ルーガーと狩猟仲間は、コールダーの無法者一党に追いついて虐殺を開始する、というものです。

 無法者たちが、こちらの弾は届かない遠距離から長射程銃で撃たれる場面の流血量は半端でなく、下手なスプラッタ・ホラー映画は顔負けです。善玉が悪玉をやっつけてめでたしめでたしの、勧善懲悪の牧歌的西部劇とは異質ですね。古典的西部劇や西部劇スターが終わりを迎えた時期の作品と思います。

 牧場主の1人を演じるサイモン・オークランドという俳優は、「サイコ」や「ブリット」でも見かけました。脇役だし、特に風采が立派なわけでも名演技でもないと思いますが、私にとっては何となく印象に残ります。この人はコンサート・ヴァイオリニストだったそうで、俳優に転じてからも、副業として演奏活動をずっと続けたとのことです。画面からはそんな芸術家には見えませんが、そういう多才なところが一種の風格を作り出しているのかも知れませんね。

投稿:  ポルカドット  | 2013年6月 1日 (土) 15時14分

シャイアン

原題:Cheyenne Autumn
製作:1964年
監督:ジョン・フォード
出演:リチャード・ウィドマーク、キャロル・ベイカー、ジェイムズ・ステュアート、エドワード・G・ロビンソン、カール・マルデン、サル・ミネオ、ドロレス・デル・リオ、リカルド・モンタルバン、ギルバート・ローランド、アーサー・ケネディ、ヴィクター・ジョリー

 オクラホマの保留地に収容された300名余りのシャイアン族が、約束に反して十分な保護を得られずに飢え、父祖の地であるワイオミングを目指して困難な旅を続ける、という物語はどうも気が滅入りそうで、公開時には敬遠しましたが、最近YouTubeに投稿されていたので、フォード最後の西部劇作品という記念碑的な意味もあり、まあ見ておこうと思って見ました。

 おなじみのモニュメント・バレーの景色は雄大でしたね。

 ダッジ・シティの場面は、長い映画の中間の休憩時間代わりという監督の意図だったようで、コメディ仕立てであり、前後の沈鬱な雰囲気と対照的な効果を狙ったのでしょうが、J・ステュアートのワイヤット・アープや、アーサー・ケネディのドク・ホリデイはミスキャストですよね。逢坂剛氏と川本三郎氏の対談の本で、逢坂氏が「西部の著名人の写真を見ると、誰もかれもごろつきの顔ですよ」というようなことを言っていたと思いますが、J・ステュアートはこれとは対極の人ですからね。私はテレビで見た「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険~ハリウッドの愚者たち」で、レオ・ゴードンの演じたワイヤット・アープが強烈に印象に残っています。

 リカルド・モンタルバンとギルバート・ローランドがそれぞれ酋長役でしたが、メキシコ系の彼らでなく、インディアンの血の入っているアンソニー・クインとリチャード・ブーンを配役しようという動きがあったそうですね。そうなっていたら多少印象が違っていたかも知れません。

 題材が題材ですから、西部劇とはいっても、ヒーローが悪漢をやっつけてめでたしめでたしという爽快感は望むべくもありません。ありのままに描くほかなかったのでしょうが、歴史の脚注のように、この出来事をスクリーンに残しておきたいという気持ちは伝わって来ます。

投稿: ピーター・ポッター | 2013年5月11日 (土) 11時47分

ガンファイターの最後

原題:Death of a Gunfighter
製作:1969年
監督:ドン・シーゲル、ロバート・トッテン
出演:リチャード・ウィドマーク、レナ・ホーン、キャロル・オコナー、ジャクリーン・スコット、ダブ・テイラー、ジョン・サクソン、ロイヤル・ダーノ

 少し前に、機会があって見ました。

 コトンウッドスプリングスの町は、今や薄汚い西部の新開地ではなく、公会堂などは立派な建物です。電灯も点き、自動車も走っていて、時代はすでに20世紀ですね。

 昔と変わらないのは20年も町の保安官を務めるフランク・パッチ(リチャード・ウィドマーク)で、初老に入った今でも1週間洗ってないようなシャツを着て、街のお偉方や後輩に引退を勧められるものの、就任時の 「好きなだけ長く保安官でいていい」 という約束を盾に、辞めようとしません。

 町の顔役たちは、時代遅れの保安官に発砲沙汰でも起こされては企業誘致などの妨げになると迷惑顔だし、何よりも、今ではお偉方として収まり返っている顔役連中が、昔の無法時代にいろいろ悪事も働いたことを、パッチ保安官が知り尽くしているのが煙たくて仕方がないんですね。保安官と有力者たちとの対立は次第に激化して死者も出る始末で、畳の上では死ねそうにないと覚悟したパッチは、長年愛人関係にあった売春宿の女将のクレア・キーンタナ(レナ・ホーン)と牧師の前で正式に結婚式を挙げます。そして町の広場でお偉方たちの息のかかった町民の一斉射撃を浴びて倒れるのです。

 目の上のこぶがなくなって、有力者たちは一安心です。狡兎死して走狗煮らるという言葉が思い出されますね。自分の最後が近いと悟って愛人と正式結婚するというのは、責任ある態度か、それともむしろ逆なのかよく分かりませんが、この男流のけじめのつけ方なんでしょう。

 仕事熱心な保安官が厄介者扱いされる話というと、ゲイリー・クーパーの「真昼の決闘」や、ロバート・ミッチャムの「悪党谷の二人」が思い出されますが、前者は信望が篤かった保安官の退任の日の突発事件だから事情がちょっと違うし、後者は自動車があり、汽車も薪でなく石炭で走っていて、この映画と同じ時代のようだけれど、この映画ほど深刻ではなかったです。

 パッチ保安官に比べると、ワイアット・アープやバット・マスターソンといった実在の西部の拳銃使いたちはうまく時代に適合しましたね。こちらは時代に取り残された男の悲劇といってしまえばそれまでですが、ラスト・サムライならぬラスト保安官物語という印象でした。

投稿: ワフー | 2013年4月26日 (金) 17時31分

贋札造りのリル(1950) DAKOTA LIL

監督: レスリー・セランダー
出演: ジョージ・モンゴメリー, マリー・ウィンザー
ロッド・キャメロン, マリオン・マーティン
ウォーレス・フォード

ジョージ・モンゴメリーとロッド・キャメロンの共演というのが嬉しい。
オリジナルはカラー作品だけれど白黒版もある。

日本語字幕なし・予備知識なしでの鑑賞のため、間違いがあるかも。

 ロッド・キャメロンを頭とするギャング団が列車強盗団をはたらき、札束を強奪したがその札束は大統領印と銀行印のない紙幣だった。Secret Service agent に所属するジョージ・モンゴメリーは指令により偽造の達人 Dakota Lil (マリー・ウィンザー)に接触する。マリー・ウィンザーはメキシコで酒場の歌手をしていたのですがジョージ・モンゴメリーに協力し、ロッド・キャメロンが経営する酒場・賭博場で歌手として働くことになります。

 政府としてはロッド・キャメロンが容疑者として挙がっていても証拠がなかったのでしょう、それにどうせなら一網打尽にしたいとの考えで動いたのだと思います。
 また、Secret Service agent がマリー・ウィンザーがメキシコにのどこにいて何をしているかと把握していたところを見ると、彼女は逃亡していたところを免赦と引き換えに協力したのではないかと思われます。またはもとから政府の者だったか?

 ジョージ・モンゴメリーとマリー・ウィンザーの策略によりマリー・ウィンザーの偽造の腕を見込んだロッド・キャメロンは彼女を山のアジトに連れて行き印なしの紙幣を渡して偽造の取引をします。2人の後を追跡していたジョージ・モンゴメリーは賊の一味をひとり、またひとりと打倒していきます。ジョージ・モンゴメリーは賊の一味と自分を手錠で繋いだところ、一味が抵抗!殴り合いののち相手は果てるのですが、その間にジョージ・モンゴメリーはウッカリ手錠の鍵を紛失し、死体と共に彷徨うというトラブルを背負ってしまいます。

 賊のアジトについてですが、賊たちは山中で射撃の練習やら、駆け回っていたりと、一目で「まともでない集団」というのが判ります。悪名を馳せた強盗団ゆえ手配所なども回っているだろうに、プロ意識の強い余裕な連中です。

 なんだかんだしているうちにロッド・キャメロンはジョージ・モンゴメリーとマリー・ウィンザーの作戦に気付くのですがロッドとジョージは2人ともマリーに恋しているため、賊と政府の対決というよりも男と男の対決です。さらにロッドは切れると残酷人になるという設定上、陰湿であります。やはり陰湿な男は嫌われるのでしょうね、ロッドはマリーのミニ・拳銃で果てました。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年4月 2日 (火) 11時17分

膝射サム(1948)PANHANDLE

Directed by Lesley Selander
Cast
Rod Cameron, Cathy Downs
Reed Hadley, Anne Gwynne
Blake Edwards

Rod Cameron が親友の仇討をするという作品。
前半30分頃までは一難去ってまた一難という展開でポーカー・ガン・騎馬・ガンアクションと
緊迫した演出なのですが、 Rod Cameron が賊が縄張りにしている酒場・LAST FRONTIER に着いてからはダラダラした展開になります。ダラダラと言っても西部劇定番の展開です。
賊の頭の女と恋仲になったり、手下どもに絡まれたりと Rod Cameron は敵を探って時期を
待っていると、当方は解釈しました。ちなみに賊の頭の女は酒場で働いているのですが、接待などはせず、事務員としては働いている(なんじゃそりぁ)。

仇討は夜、雨の中での対決となりました。
Rod Cameron は賊の手下どもとガンガンと射ち倒していきます。
そして頭との対決の際、しゃがんで2丁の拳銃をガンガン(これが『膝射』か!?)と連打し宿願成就。Rod Cameron は夜の闇へ消え去っていくのでした。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年3月10日 (日) 06時25分

インディアン征路(1951)WARPATH

監督: バイロン・ハスキン
音楽: ポール・ソーテル
出演: エドモンド・オブライエン, ディーン・ジャガー
フォレスト・タッカー, ハリー・ケリー・Jr

詳しいあらすじはこちら
http://movie.goo.ne.jp/movies/p825/story.html
私などが海外版を見て文章を考えるよりずっとしっかりしていたので。
所謂手抜き。実をいうとドイツ語吹替版を見たので難しかったのです。

騎兵隊・インディアンものに仇討という要素をミックスするとは面白いと思います。
冒頭、エドモンド・オブライエンがいきなり仇と決闘するのは度胆。
別の仇が第七騎兵隊に属していることを知り自分も入隊してリンカーン砦に配属、程なく戦闘というのは跳んでいるようだけれど。その後のインディアンとの激闘など見せるところはしっかりと見せてくれる作品です。

しかし、惜しい点、3箇所。
1. オブライエンが入隊する際、汽車を利用するが、汽車全景はミニチュア(よくあること)
2. 舞踏会の日、波平さん髪型のディーン・ジャガーが入念に頭髪の手入れしている。
3. 舞踏会の日、エドモンド・オブライエンの同僚の兵がオシャレして髪を七三型にするのだけれど、髪の分け目が後頭部、うなじまで続いている。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年3月 5日 (火) 14時59分

モンタナの西(1964)MAIL ORDER BRIDE

Directed by Burt Kennedy
Cast
Buddy Ebsen, Keir Dullea
Lois Nettleton, Warren Oates
BarBara Luna

Buddy Ebsen は親友の遺言によりその息子の嫁を探すことになる。
程なく子持ちの Lois Nettleton を連れて親友の息子の Keir Dullea へ引き合わせ結婚させる。
なんだかんだと次第に打ち解けていく二人だがチンピラ共がちょっかいを出し、建築中の家を放火。激怒した Buddy Ebsen と Keir Dullea はチンピラを退治して一件落着というもの。

Lois Nettleton は酒場の雑用係をしていて小汚い恰好で登場するのだけれど、物語が進展するにつれて徐々に美しくなっていく演出は実に良い。
また、全編を通して Buddy Ebsen の老ガンマンっぷりが渋く、チンピラ相手に弾丸を放つシーンは特にかっこいい。ラストシーンでは Buddy Ebsen が Lois Nettleton が働いていた酒場のマダムにプロポーズすべく店内に入るところでエンドマーク。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年2月24日 (日) 16時46分

MAIL ORDER BRIDE(2008 TV Movie)

Directed by Anne Wheeler
Cast
Daphne Zuniga, Greg Evigan
Cameron Bancroft, Vincent Gale

「モンタナの西(1964)MAIL ORDER BRIDE」と同名タイトルだけれどリメイク作品かどうかは不明。

 ダイアナは旦那の暴力に耐えかね教会行くが旦那が追ってきて牧師に発砲。
ダイアナは旦那の足にナイフを刺して面倒を見ている病気の女の子・ジェーンのところへ隠れる。ジェーンはすでに危篤で文通相手との結婚の約束が果たせないことを嘆く。ジェーンの死後、ダイアナはジェーンになりすまして文通相手・Cameron Bancroft の農場へ逃げる。
二人はいい感じになるのだか、ダイアナは旦那が追手を放っていることに気付き、ボストンへ逃げようとするが資金がない。やむなくスリをしたところを に見つかり正体がばれてしまう。
そこへ旦那が多数のガンマンを引き連れて農場を包囲し家屋を放火するが Cameron Bancroft とダイアナの働きによりガンマンたちは全滅、旦那は御用となり、いつしか二人の心は結ばれ結婚しました。というおはなし。

テレビ用作品でも十分楽しめる作品が多いのが西部劇の嬉しいところ。
ダイアナ役の Daphne Zuniga はテレビ放映当時41歳で「ちょっとお歳では?」と思う。
相手役の Cameron Bancroft は35歳位かな、旦那役の Greg Evigan は50歳だ。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年2月24日 (日) 16時40分

七人の脱走兵(1954)THE RAID

監督: ヒューゴ・フレゴネーズ
出演: ヴァン・ヘフリン, アン・バンクロフト
リチャード・ブーン, リー・マーヴィン

「日本語字幕なし」での鑑賞だった為、間違い等多々あるかもしれません。

リー・マーヴィンのクレジット後にその他キャストでクレジットされているピーター・グレイヴスだが、出番がリー・マーヴィンより多く得をした気分になる。

 1864年10月に実際にあった出来事をもとにした作品です。

 北軍の捕虜になっていたヴァン・ヘフリン隊は収容所を脱走し、カナダとの国境付近の小さな町に潜伏する。
ヴァン・ヘフリンは下宿の女主人やその子供や町の人たちと親しくなるが、
南軍(ゲリラ)とともに銀行を襲撃して軍資金を調達する計画を立てていた。
計画当日、北軍一行が町に立ち寄ったため延期。
改めて事を起こそうとした矢先、宿の女主人と子供に南軍の軍服を着ている姿
を見られ子供はスパイだと騒ぎ、ヴァン・ヘフリンに好意を寄せていた女主人
は絶望する。やがて銀行襲撃は成功し、町に火が放たれた。
火災の煙を目撃してか、北軍が駆けつけヴァン・ヘフリン隊は逃走して、映画は終わり。

結末が呆気ないような気がしましたが、事実に基づいた作品だからこういうモノなのだろう。印象深かったのは、銀行襲撃・放火を大損害を被っているにもかかわらず市民は誰も抵抗しないのです。戦時中だからか女・子供・老人ばかりで壮年の者は軍役についているのか?抵抗したのは町に駐在している隻腕の兵士のみ。隻腕の兵士は銃撃戦に倒れる。むろん、ヴァン・ヘフリン隊は脅しに銃を使用はしても市民を殺傷しませんでした。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年2月 9日 (土) 20時25分

背高きテキサス人(1953)THE TALL TEXAN

Directed by Elmo Williams
Cast
Lloyd Bridges
Lee J. Cobb
Marie Windsor
Luther Adler
Syd Saylor

 Lee J. Cobbの出演が嬉しい。
また、この作品はオープニング・クレジットが恰好良い。
駅馬車の後部から男が降りて歩き出し、井戸から桶ごと水を飲む。
桶と手元が移るまでは男の足元だけを撮影していて、水を飲む際に桶と一緒に
画面が上体へ移動し男の顔を映す、手首には手錠がかかっている。

「日本語字幕なし」での鑑賞だった為、間違い等多々あるかもしれません。

 囚人・Lloyd Bridgesを乗せた馬車は荒野を走る、
前方に何やら怪しげな影…、向かってきたインディアン青年が落馬する。
青年は気絶しており、馬にはインディアンの矢、馬は絶命。
青年を介抱しながら進むと辺りは異様な殺気に包まれ、インディアンの襲撃にあう。
馬車は木端微塵になり、インディアンは何故かすんなり退散する。
何とか切り抜けたところ、インディアン青年が皆に金塊を見せる。
一行は青年に金塊を見つけた場所へ案内させ、難なく辿り着く。

青年は一行から馬を奪い逃亡。何か臭い。

 Lloyd Bridgesはその辺の砂をすくい洗ってみると砂金がとれた。
そして、その一体はどこからでも金がとれるのだった。
そこへ二人のインディアンが現れる、地元のインディアンだろうか?
一行から武器を奪い、ゴールドラッシュを許可したようだ。
ここまで来ると囚人・Lloyd Bridgesと保安官の立場は逆転している。
Lloyd BridgesとMarie Windsorのロマンスも芽生えた。

 しかし、異様な視線が一行を監視している。
また、目の前の丘に無数に立つインディアンの仮面、これは何を意味するのか?
インディアンたちの罠か?インディアン青年も一味ではないのか?

 やがて金が集まってお決まりのいざこざがあり、その最中にインディアンの放った
矢により保安官が絶命し、これを合図にインディアンの襲撃が開始されます。
その攻防が実に良い演出で白人一行は「ジョーズ」のように姿を現さない
(姿の見えない)インディアンに対して攻防を続けるのです。
終いにはインディアンの集団と対決というよりも戦力不足で逃亡して、生き残った
Lloyd BridgesとMarie Windsorが結ばれたであろうという終わりになっています。

 無数に立つインディアンの仮面は何だったのだろうかと思います。
おそらくはインディアンたちは今回のようなことを以前から繰り返していて、
虐殺した白人の数だけ仮面を立てていたのではないでしようか?
白人を金で誘惑して、ある程度とれたところで虐殺し、銃器の購入資金にあてたか、
金のある土地が聖なる場所であったため、なにかの儀式に生贄が必要だったのか、
私の想像では精々このくらいが限度です。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年2月 1日 (金) 21時45分

Fort Bowie (1958年)
UA作品(ベル・エア)
監督:ハワード・W・コーク
出演:ベン・ジョンソン、ジャン・ハリソン、ケント・テイラー、ピーター・ママコス。

本作に主演しているベン・ジョンソンの芸暦も古い、IMDbなんかを見ると1939年のジョージ・オブライエン主演デヴィッド・ハワード監督のRKO映画「ザ・ファイティング・グリンゴ」なんて西部劇がデビュー作のようだね。おそらく、ベンはラングラーだったので馬を走らせるシーンには牧童として出演させるのには持って来いであったのだろう。ハワード・ヒューズが「ならず者」を作るとき、これもやはりラングラーとして契約し、映画にも出演したらしいが、現行見られる「ならず者」のDVDのなかにはベンの姿は見当たらない。このヒューズの映画もご他聞に漏れず編集を繰り返した様なので、最初の長尺編には出ているのかも知れないのだが。

ベン・ジョンソンがやはり有名になったのはジョン・フォードの存在が大きい。「アパッチ砦」でフォードの目に留まり、アーゴシーと契約した様だ。この映画でタイトル・バックに写るラッパを吹く騎兵がベン・ジョンソンだなんて話を何かの本で読んだことがあるけど、どうかなあ。この時期のフォード映画のラッパ手は殆どフランキー・マクグラスが演っているのでね。ジョン・フォードは自社プロ、アーゴシーが初回作品で失敗した為、其の財政を立て直すべく西部劇作りに邁進したため、西部劇ルネッサンスと云われる時代を迎えるのだが、その中でベンの果たした役割は非常に大きいし、ベン・ジョンソンという名もビッグなものになった。しかしドーブ・ケリーが「ジョン・フォードの旗の下に」で書いているように、ベンの些細な言動はフォードの勘気に触れフォード一家を離れることとなる。ジョン・フォードは「太陽は光り輝く」に絶対ベンを使いたかったという、ジョン・ラッセルが演じた役にだね。私もこの作品には是非ベンを使って欲しかった。あの優しい南部の好青年には、この時期の甘いソフトなベン・ジョンソンの容姿が正にぴったりであったに違いない。

その後、フォードの怒りでもあるまいがそのキャリアに少し陰りが差す、ところがどっこいベンはその後も西部劇に出続けるのだ、本作もそんな一本、「アパッチ騎兵隊」に続くベルエア作品です。「アパッチ騎兵隊」でも最後は騎兵のユニフォームに華麗に変身するが、本作は始めから騎兵隊大尉を演じます。先住民を虐待する上司、さらに自分の妻と関係しているのではないかと疑心を持つ砦の司令官とに挟まれ、苦心するトーマス・”トマホーク”・トンプソン大尉を爽やかに演じます。灰汁の強いキャラクターに囲まれ、此処ではやや大人しいベンですが、その美しい騎乗振りはやはり他の追随を許さないものだった。劇中、珍しく照れながらのラブ・シーンもあるしね。

この後も低迷は続くのですが、1960年代に入りベン・ジョンソンはバイ・プレイヤーとして活躍を始めます。髭を蓄えイメチェンしてね。私は「シャイアン」と「黄色いリボン」を同時期に見ているので、「シャイアン」での少々歳のいった髭のベン・ジョンソンと「黄色いリボン」の若きタイリー軍曹と、お恥ずかしいのですがママデューク少年の目には、とてもこの二人が同一人物とは写らなかったのでありました。

投稿: ママデューク | 2013年1月26日 (土) 18時08分

南部魂は消えず(1953)THE VANQUISHED

Directed by Edward Ludwig
Cast
John Payne Jan Sterling
Coleen Gray Lyle Bettger

過去にテレビ放送されたようですが、
私は「日本語字幕なし」での鑑賞だった為、間違い等多々あるかも。

 南北戦争後、テキサスのとある街はLyle Bettgerによって不法占拠されていた。
John Payneは政府の命により救出に向かい、Lyle Bettgerから街を救うという物語。

 この被害を受けている街がJohn Payneの故郷という設定。
こんなことがあるのかどうかわかりませんが、
おそらく彼は出征して捕虜にでもなっていたのだろう?
彼が戻らぬ間、住民たちは彼が戻れば何とかなると彼に期待している。地元のヒーローなんです。

 半分までは恋人や賊の女性とイチェイチャしたりでまるで話が進展せず、
指令を出しだ将軍が単身乗り込んでくるがLyle Bettger策にはまり敢え無く死亡。それを目撃したJohn Payneは逆に将軍の討手と間違われてしまい追われるが、逃げる際に肩を撃たれて重傷。
恋人がLyle Bettger宅に忍び込み将軍を殺害したと証拠づける書類を強奪。
回復したJohn PayneはLyle Bettgerに仕返しをして、恋人と結ばれるというお話。

街にナポレオンの像があったのには?でした。

投稿: ミチノク・キッド | 2013年1月25日 (金) 17時00分

Graf Bobby, der Schrecken des wilden Westens
製作:1966年
監督:ポール・マルティン
出演:ペーター・アレキサンダー、オルガ・ショベロヴァ、ギュンター・フィリップ、ハンネ・ヴィーダー、ウラディミール・メダール、ドラゴミール・フェルバ

 コメディ西部劇で、粗筋は、

 「ウィーンの文無し伯爵ボビー(ペーター・アレキサンダー)は、アメリカに住む伯父の『青のジョー』ことヨハンが亡くなったという知らせを受ける。彼は遺産相続のために、仲間のムッキ伯爵(ギュンター・フィリップ)と一緒にアリゾナ州デビルの町に向かう。現地で2人はまず、遺産が金鉱絡みであることを聞き込む。遺産処理を任された不良弁護士のドク・ハーパー(ウラディミール・メダール)は金鉱を横取りしようと企んでいる。

 用心して、ボビーはピアノ弾きジャックと名乗り、ムッキはバーテンダーのジムと名乗って、2人はイェザベル(ハンネ・ヴィーダー)の酒場で働く。この役どころで、2人に敵方の様子を探る機会ができる。ボビーは保安官(ドラゴミール・フェルバ)の娘のミリー(オルガ・ショベロヴァ)に惚れ込む。

 持参したトランクには手品道具が詰まっていて、ボビーとムッキはこれで拳銃使いという評判を取る。結局、彼らは、相続した鉱山には金が全くなく、密造酒作りの密輸業者が巣食っているのを知る。

 主人公2人は、気が進まないながら、自分たちの鉱山の権利の主張を続ける。ついにボビーは遺産を相続し、鉱山の地所で爆発が起きて石油が発見されるのに間に合って、大儲けする...」

というものです。

 この映画、なんとオーストリア製ですよ。そりゃイタリーでもドイツでも西部劇を作っていますが、オーストリアといえばシュトラウスのワルツにワインのイメージですよね。でもまあ、オーストリアの映画人にも西部劇ファンがいて、「西部劇を作ってみよう」と思っても不思議はないでしょうね。流石に、ドナウのほとりやチロルの山麓で無法者が撃ち合っても西部劇にならないと思ったのか、ロケ地はセルビアだそうです。

 オールド・ウエストの恐怖ボビー伯爵役のペーター・アレキサンダーという人は、1年ほど前に大往生を遂げたらしいですが、オーストリアの人気歌手で、俳優で、エンターテイナーだったそうで、いろんな映画を作っており、このボビー伯爵というのが主人公の作品も何本かあるようですから、一種のシリーズ物だったんでしょう。

 保安官の娘のミリー役のオルガ・ショベロヴァというブロンド女優さんは、チェコ出身だそうで、「彼女は二丁拳銃」のアン・バクスターみたいな役どころですが、全くお芝居というものをしてません。ブリジット・バルドーやウルシュラ・アンドレスとよく比較され、プレイボーイ誌の表紙を飾りもしたそうで、少なくともこの映画では演技派じゃありませんね。

 話は変わりますが、最近はオーストリア映画というのを聞きませんね。昔は「未完成交響楽」や「たそがれの維納」や「ブルグ劇場」などの名画がありましたけどね。これらはもはや歴史上の映画というのがふさわしいですが、「未完成交響楽」で伯爵家のお姫様を演じたマルタ・エッゲルト嬢は昨春めでたく百歳を迎えたそうです。歴史上の作品の主演者がまだご存命と聞くのは、何となく嬉しくなりますね。

投稿: ピーター・ポッター | 2013年1月23日 (水) 23時11分

Calamity Jane and Sam Bass
製作:1949年
監督:ジョージ・シャーマン
出演:イヴォンヌ・デ・カーロ、ハワード・ダフ、ドロシー・ハート、ウィラード・パーカー、ノーマン・ロイド、ロイド・ブリジェス

 お馴染みのカラミティ・ジェインは何となく女無法者のイメージがありますが、スカウトなぞとして働いた女傑だそうだから、無法者ではないでしょう。一方、サム・バスは列車強盗で名を馳せ、27才の若さでテキサス・レンジャーに射殺されたというから立派な無法者ですが、ビリー・ザ・キッドやジェシー・ジェイムズほどには映画に取り上げられていませんね。

 この映画のサム・バスは馬を扱い慣れた青年で、駅馬車の護衛を務めてテキサス州デントンの町に入りますが、カラミティ・ジェインの乗馬が興奮して棒立ちになるのを取り鎮めて、ジェインと知り合います。また、サムは雑貨店をやっているキャサリン・イーガン(ドロシー・ハート)とも知り合い、彼女とその兄のウィルの牧場で働くことになります。ウィルは街の保安官で、サムはキャサリンと恋仲になります。しかし、ジェインもまたサムを愛するようになっています。

 街の競馬大会でサムは、雇い主のウィルに50ドル借りて、優勝候補の駿馬デントン・メアでなく、ジェインが乗るサンダーボルトに賭けて勝ち、賞金でメアを買い取って乗馬にします。彼はメアがゴール前で転倒して負けたのは足の故障でなく、蹄鉄の付け方が悪かったためと見抜いていたのです。

 サムやジョエル(ロイド・ブリジェス)らのカウボーイたちは、キャトル・ドライブをしてアビリーンの町へ行きます。サムがアビリーンの競馬大会にメアに乗って参加し、カウボーイ仲間は所持金を全部、メアに賭けますが、先頭を走っていたメアはどうしたことかゴール直前で倒れて死んでしまいます。レースの主催者はアビリーンの銀行の頭取のディーンと副頭取のウェルズですが、実はこれが悪いやつらで、偶然にジェインからメアの素性を聞いて、獣医を使ってメアに毒を盛ったのです。

 競馬の後の野外パーティで真相を知ったサムたちは、ディーンとウェルズに詰め寄り、暴力的でなかったサムも、ウェルズが銃を抜いたので彼を射殺し、ジョエルも、銃を抜いたディーンの腕を打ち抜いて、二人はパーティ会場から逃れます。

 後日、サムたちはディーンが金箱を運んでいる駅馬車を襲い、金箱から自分たちの被害額だけを取り戻しますが、サムがこっそり町に戻って、キャサリンに事情を説明しているところをウィル保安官に捕まります。しかし、隙を見てジェインが彼を留置場から逃がします。

 今や人殺しで駅馬車強盗で脱獄犯となったサムと5、6人のカウボーイたちは列車強盗も働き、これにはジェインも一役買います。ウィル保安官は町民のジム・マーフィ(ノーマン・ロイド)という男を、サムのギャング団に潜入させ、銀行強盗計画を掴みます。ギャング団は保安官たちが待ち伏せしているのを知らずに銀行に忍び込み、銃撃戦となって仲間のジョエルらは射殺され、サムも瀕死の重傷を負って、キャサリンと二人で牧場を持つ夢をうわ言のように呟きながら、ジェインの腕の中で息を引き取ります。

 イヴォンヌ・デ・カーロは、私が見た何本かの作品の範囲では、お転婆な雰囲気でしたから、カラミティ・ジェインも適役と思います。もっとも、実際はジェインとサム・バスが出会ったことはないそうで、この映画でもジェインの存在は本筋には影響がありません。

 まあ、サム・バスの一代記として、実録通りではないでしょうけれど、純朴な青年だったサムが、不運なきっかけから無法者になってゆく様子が描かれます。「死の谷」や「コロラドの決闘」もそうですが、無法者の凶状持ちが主役だと、善玉が悪玉をやっつけるのを見てスカッとするという面白さは望めませんね。ハワード・ダフという俳優がいるのは知っていましたが、見たのはこれが初めてです。スターリング・ヘイドンとエリッシャ・クック・Jrを足して2で割ったような印象を受けました。こういうアンチヒーロー役が合うのかも知れませんね。

投稿: ワフー | 2012年12月27日 (木) 10時48分

Four Guns to the Boder
製作:1954年
監督:リチャード・カールソン
出演:ロリー・カルホーン、コリーン・ミラー、ジョージ・ネイダー、ウォルター・ブレナン、ニーナ・フォッシュ、ジョン・マキンタイア、チャールズ・ドレイク、ジェイ・シルバーフィールズ

 リチャード・カールソン監督って人はもともと俳優だよね。「キング・ソロモン」なんかで見たよ。それで、どんな西部劇を作ったんだろうって思ってこれを見たのさ。

 題名の無法者四人組は、リーダーのカリー(R・カルホーン)と師匠格のダッチ(J・マキンタイア)、それにブロンコ(G・ネイダー)にヤキ(J・シルバーヒールズ)で、まあ、あまりあくどいことができそうな顔ぶれじゃないね。

 4人組は銀行を襲おうってんでカリーの故郷の町に向かってるんだよ。一方、若い頃はガンマンで、ダッチの友達だったサイモン・ブーマー(W・ブレナン)と娘のロリー(C・ミラー)がサドル・バレーで牧場をやろうと旅してる。この2組がインディアンの狼煙に脅かされながら荒野で出会うんだね。彼らは4人組の知人のグリージーが町の外の野中の一軒家でやってる雑貨店で一泊し、そこでいろいろ遣り取りがあって、4人組は翌日町に入る。

 町のジム・フラナリー(C・ドレイク)はカリーの幼馴染みだけれど、今では保安官で、無法者になったカリーを町から追い出したんだよ。おまけにカリーの恋人だったマギー(N・フォッシュ)と結婚してるって因縁まであるんだね。だからカリーが故郷の町に帰ってきたのは宿敵ジムと決闘するためなんだね。まあ、決闘といっても果し合いじゃなくて素手の殴り合いだけれど。

 殴り合いを見物に町中の人が広場に集まってる間に、4人組の残りの3人が銀行を襲い、首尾よく金を手に入れて町から逃げ出す。カリーもマギーに殴り合いを中断させられて3人のあとを追う。

 この映画、無法者が町民を殺すとか、ガンマン同士が撃ち合うとか、保安官が悪党を撃つとかいった殺人行為はなしなんだね。西部劇の銀行強盗場面なら行員の1人や2人は撃たれるのが普通だけれど、この場合は銀行でも発砲抜きだからね。でも、銀行強盗して町を逃げ出した無法者4人組は、インディアンに襲われて撃ち合いになり、カリー以外の3人は死んで、カリーも腹を撃たれて重傷を負っちまう。そのカリーをブーマー親娘が自分の家に運んで手当てするのさ。

 保安官が追っ手を率いてブーマーの家を取り囲み、今度は殴り合いじゃなくてカリーと保安官が短銃の対決になりかかるけれど、怪我人のカリーに撃ち合いは無理なんで、諦めて縛につき、数日養生して大分回復したところで保安官たちに町に護送されることになる。出発のとき、カリーと恋仲になっていたロリーに、保安官が「カリーが戻って来るまで、そう長く待たなくて済むだろう」っていって、結局穏便に収まるよ。

 この作品、目覚ましい活劇場面なんかはなくって、古い西部にはこういうこともありましたってお話かねえ。どうもカールソン監督はR・カルホーンとC・ミラーの濡れ場に重点を置いたようで、ハワード・ヒューズの「ならず者」はセックス西部劇だてんで悪評を買ったそうだけど、こっちの方がもっとエロチックだって思うよ。

投稿: クインキャノン | 2012年12月16日 (日) 21時29分

コロラドの決闘 (1953)     

原題: Jack Slade (1953) AA (B/W, 90min)  
監督: Howard Schuster
出演: Mark Stevens, Dorothy Malone, Barton MacLane, Lee Van Cleef

1841年イリノイ州の小さな町で、子供の喧嘩に割り込んで暴力をふるう大人を見て、ジャック(M.スティーブンス)少年が石を投げたところ運悪く大人は死んでしまった。 これが彼の悪名高い(一方で義賊との評価もある)殺人鬼としての汚名の始まりとなってしまう。 幼くして母を亡くし父の手で育てられたジャックは、殺人者の汚名により、町にいられなくなり、駅馬車で他所の町へ行く途中で、強盗にあい頼りの父を殺されてしまう。 彼は深い悲しみの中で、強盗達への深い憎悪により、彼等に必ず復讐することを心に誓った。 身寄りのなくなったジャックを駅馬車の御者トムが引き取り育てた。
月日がたち、南北戦争が始まると、ジャックは北軍兵となる。 やがて戦争が終わり、復員したジャックは運送業の護衛として働いた。 そして強盗を非情なまでに射殺していった。 然し、その非情さが、町の保安官や一般人にとっては、殺人鬼にしか見えず、迷惑な存在。 一方で、運送業者にとっては、無事に商売できるので、本当に頼りになる存在であった。 
然し、ジャックの非情な殺人行為は保安官には、無法者としか見えず、町から追放される運命。 次の町に行っても同じ様な事を繰り返さざるを得なかった。 ある町の運送業者に雇われた時に、その業者の婚約者ヴァジニア(D.マローン)に紹介された時、ジャックは一目ぼれ、彼女も平穏な生活よりスリリングな人生を望んでいたので、業者との婚約も解消、ジャックは彼女と結婚した。
然し、或る時強盗の中に一人の孤児の少年が、こき使われているのを見て、自分と同じ境遇を思い出し、少年を引き取る予定であったが、敢え無く強盗に殺されてしまう。 益々、強盗への恨みが強くなる一方で、少年が殺された悲しみを紛らすために、酒に溺れるようになり、その鬼気迫る雰囲気が町民を怖れさせる結果となり、ジャックは町の者から追放状態、唯一理解者の運送業者も町民と共にジャックを逮捕することに同意した。 ジャックはこれに抵抗し、撃ち合いとなり、最後は運送業者の手で射殺される。

主人公が殆ど笑う様なシーンがなく、暗い感じの西部劇であるが、一見の価値ある西部劇と思います。

投稿: マサイ | 2012年11月17日 (土) 12時57分

最後の無法者
原題:Billy the Kid
製作:1941年
監督:デイヴィッド・ミラー
出演:ロバート・テイラー、ブライアン・ドンレヴィ、アイアン・ハンター、メリー・ハワード、ジーン・ロックハート、グイン・ウィリアムズ、ロン・チェニー・Jr.

 ロバート・テイラーは、「女群西部へ」や「ゴーストタンの決闘」など西部劇も多く作っているけれど、これは彼の初西部劇です。テイラーが演じるのはビリー・ザ・キッドで、キッドの生涯に緩やかに基づいて作られた物語であって、実録からはほど遠いようです。そのせいか、登場人物の名前は全て実在の関係者とは違えてあります。キッドとウォーレス知事との出会いや、リンカーン郡の留置場からの脱走も出てきません。

 これより10年前の、ジョニー・マクブラウンの「ビリー・ザ・キッド」の方が、実話に忠実なようですね。主人公が一応ビリー・ザ・キッドであると意識せずに、ある無法者の物語としてだけ見ると、かなり唐突な内容と思います。

 古い作品ですが立派なテクニカラーで、ジョン・フォード作品でないのにモニュメント・ヴァレーでロケしているのは珍しいですね。

 ブライアン・ドンレヴィがパット・ギャレット役ですが、前記のように役名はパット・ギャレットでなく、ジム・シャーウッドとなっていて、ビリーとは幼馴染みという設定です。ドンレヴィという人は準主役スターであり西部劇では数え切れないくらい見ましたが、大部分が悪役で大抵エンドマーク以前に殺されます。この映画のように主人公を撃って生き残る、などというのは他に思い当たりませんね。

投稿: ポルカドット | 2012年10月 7日 (日) 14時40分

Purgatory
製作:1999年
監督:ウーリー・エーデル
出演:サム・シェパード、エリック・ロバーツ、ランディ・クエイド、ブラッド・ロウ、ドニー・ウォールバーグ、J・D・サウザー、アメリア・ハインル

 YouTubeで見せて貰いましたが、よくできた面白い作品と思います。

 ブラックジャック・ブリントン(エリック・ロバーツ)が頭目で、キャヴィン・ガスリー(ピーター・ストーメア)が二番手の、20人ばかりの大強盗団が西部のある町の銀行を襲い、たまたま町に入って来た数名の兵士や、町の保安官たちと銃撃戦の挙句逃げ去ります。

 ギャングの1人のソニー(ブラッド・ロウ)はまだ若く、それほど悪に染まってなくて、銀行の外で見張り番をしています。ソニーは三文西部小説のファンで、ワイルドビル・ヒコック、ジェシー・ジェイムズなどの伝記読み物を何冊も鞍袋に入れて持ち歩いています。彼は愛読書の1冊に描かれた女賭博師のドリー・スローンが、通りを歩いているのを見かけて彼女と言葉を交わしますが、その時撃ち合いが始まり、ドリーはこめかみに流れ弾を受けて、ソニーの腕の中で息絶えます。

 砂漠で、強盗団と大人数の追跡隊との追っかけが展開されますが、強盗団は何とか逃げ切ります。なおも逃げ続ける強盗団が岩山の洞窟を通り抜けると、向こう側は砂漠とは打って変わった緑の多い地域です。やがて一行はレフュージの町に入るのですが、その前に町はずれの墓地の前を通り過ぎると、墓地の門の脇に墓守らしい老インディアンが黙然と座っています。

 レフュージの町の通りで、保安官事務所から保安官が出て来て、一行に、歓迎するが町では悪態をつかないでくれ、と告げます。この町では誰も銃を携帯しておらず、保安官とその助手も丸腰です。町民は飲酒せず、教会の鐘が鳴ると即座に全町民が教会に集まって静かに過ごします。

 ソニーは町民の何人かに見覚えがあるような気がします。保安官のフォレスト(サム・シェパード)はソニーが持っている三文西部小説の挿絵のワイルドビル・ヒコックそっくりだし、保安官助手(ドニー・ウォールバーグ)はビリー・ザ・キッドそっくりだし、町のウッズ医師(ランディ・クエイド)はドク・ホリデイそっくりだし、雑貨店主のブルックス(J・D・サウザー)はジェシー・ジェイムズそっくりに見えます。しかし、これらはすでに死んでしまった人たちばかりです。さらにソニーを混乱させる出来事は、夜、1台の駅馬車が到着し、降りた乗客の1人の女性客が、銀行強盗の時に流れ弾で死んだ女性その人だったことです。

 強盗どもは次第に本性を現して乱暴を働くようになりますが、町民はこれに抵抗しません。ソニーは町の若い女性のローズ(アメリア・ハインル)と恋仲になりますが、強盗団のブラックジャックやキャヴィンは、ソニーが町民と心を通わせるのを憎んで、教会から出てきたソニーに殴るけるの暴行を加え、半殺しにします。

 翌日、強盗たちが町を出る支度をしているとき、ソニーは前夜に殴られて顔を腫らしたまま、町の大通りの出口側に立ちはだかっています。1人で強盗団と撃ち合うつもりなのです。しかし、そこへ保安官が出てきて彼と並びます。保安官助手と雑貨店主もこれに加わります。皆、ガンベルトをつけています。ウッズ医師は、4人とは並びませんが、やはりガンベルトをつけ、銃を持って物陰に待機しています。平和的だった人々がついに立ち上がったのです。「行こう」と、保安官が声をかけ、4人は強盗団に歩み寄って行きます。古典的な果し合いが始まります。

 テレビ映画だそうですが、せせこましい感じは全くなく、開巻の銀行強盗場面や、砂漠での追っかけ、大詰めの対決の撃ち合いなどは迫力十分です。

 教訓: 悪いことをすると地獄行きだけど、地獄は怖いぞー!

投稿: ピーター・ポッター | 2012年7月30日 (月) 22時41分

群盗の宿

原題:Bad Men of Tombstone
製作:1949年
監督:カート・ニューマン
出演:バリー・サリバン、マージョリー・レイノルズ、ブロデリック・クロフォード、フォートゥニオ・ボナノヴァ、グイン”ビッグボーイ”ウィリアムズ、ジョン・ケロッグ、ロバート・バラット

 昔、この映画のスチル写真で見たのは、バリー・サリヴァンがホルスターに入ったままの短銃で相手を撃っている場面でした。つまりガンベルトについているホルスターを前向きに捻じ曲げて撃つのです。それから半世紀以上経って、最近DVDで本編を見ました。

 ゴールド・ラッシュの時代、一匹狼のトム・ホーン(バリー・サリヴァン)は、ゴールド・シティの酒場で、いかさま賭博師のブラッキーのインチキポーカーに引っ掛かって、200ドル負け、馬と短銃を巻き上げられる。トムは夜の町で、銃を持っているふりをして強盗を働こうとするが、捕まって留置場入りになる。

 留置場の先客のウィリアム・モーガン(ブロデリック・クロフォード)はギャングのボスで、夜、仲間のジョン・ミンゴー(フォートゥニオ・ボナノヴァ)とレッド・フィスク(グイン”ビッグボーイ”ウィリアムズ)とカーリー(ジョン・ケロッグ)の3人が留置場を襲ってモーガンを助け出す。トムも一緒に逃げてモーガン一味に加わり、一味はレッドビルの町に向かう。途中の野宿で、トムは鍋を投げ上げて撃ち抜き、銃の腕前を披露する。トムは1人で町に行き、覆面して、鉱山会社の事務所で、会計主任と簿記係のジュリー(マージョリー・レイノルズ)が金勘定しているところに押し入って金を奪う。

 翌日、トムは町の雑貨屋で、偶然、ジュリーと出会い、ジュリーはトムのホルスターの飾りに見覚えがあることから、トムが前夜の強盗と気づくが、ジュリーはトムに好意を持って、交際を求める。数日後、一味は汽車を脱線させて襲い、盗品を鉱山の廃坑に隠す。

 保安官は追跡隊を出すが、トムとジュリーは町におり、結婚してサンフランシスコに行く約束をする。トムは、以前にいかさまポーカーで彼をだましたブラッキーが酒場でポーカーをしているのを見つけ、対決を迫って彼を撃ち殺す。

 一味は、少人数の輸送隊が、鉱山で取れた黄金をレッドビルの銀行へ運ぶのを待ち伏せし、輸送隊を皆殺しにして金を奪い、追跡隊をまくためにバラバラに逃げるが、カーリーが保安官に撃たれて死ぬ。

 彼らは、1週間後に無法者の巣窟のトゥムストーンで落ち合い、トムが新妻のジュリーを連れているので、モーガンは仕事の邪魔だといって怒るが、ジュリーは、ギャングから抜けるようトムを説き伏せる。しかし、モーガンとミンゴーは、トムとレッドを殺して盗品を自分たちで山分けしようと企む。

 夜、ミンゴーはまずレッドを殺し、トムの部屋に忍び込もうとするが、用心深いトムはドア越しにミンゴーを撃ち殺す。モーガンが黄金を持って逃げようと、鉱山の廃坑に向かうのをトムが追い、ゴーストタウンでモーガンを撃って、彼の馬に黄金を積んでトゥムストーンに帰って来る。しかし、その馬は、モーガンがトムに追われて町を逃げ出す時に、つないであった馬の中から手当たり次第に盗んで乗ったものだったので、トムが町に入るとき馬の持ち主がたまたまそれを見咎め、仲間を集めてジュリーのいるホテルの前でトムに詰問する。銃を抜いたトムが撃たれ、こうして群盗の最後の1人も死んだ。

 早撮りが得意な監督による古風で懐かしい低予算西部劇ですね。トムの姿を追いながら、5人組が全滅する成り行きを描いています。バリー・サリバンのトム・ホーンという役名はスティーブ・マクィーンが演じた実在の無法者とは関係ないようですね。短銃をホルスターから抜かずに撃つシーンは、中ほどでカード詐欺師のブラッキーを撃つ時と、大詰めで頭目のモーガンを撃つ時です。「三つ数えろ」といって相手がためらうと、自分で「ワン、ツー」と数え始め、銃に手をかけた相手より早く撃つのです。

投稿: ワフー | 2012年7月15日 (日) 22時25分

ドラゴン砦の決戦

原題: Dragon Wells massacre (1957) Allied Artists. (Color, 88min)
監督: Harold Schuster
出演: Barry Sullivan, Dennis O’Keefe, Mona Freeman, Katy Jurado, Sebastian Cabot, Jack Elam, Hank Worden

アパッチ支配地域を走行する囚人護送馬車が、アパッチに襲われ唯一生き残った騎兵大尉(D.オキーフ)と、アパッチと交易する商人(S.キャボット)、及び駅馬車が偶然遭遇した。 大尉の指示でアパッチの襲撃から逃れるため、近くのドラゴンウェルズ砦に避難することになった。 3台の馬車の夫々に、囚人護送車には護衛の連邦保安官と2人の代理シェリフや2人の囚人(B.サリバンとJ.イーラム)、駅馬車には2人の女性(K.フラードとM.フリーマン)とその婚約者や馬車の2人の御者、アパッチと交易する商人がいた。
大尉は囚人2人にもアパッチと戦う事を誓わせ、武器を渡した。
先ず、最初のアパッチの襲撃で駅馬車が壊され、馬も何頭かが盗まれ、アパッチの交易人の裏切りでシェリフも殺された。 更に、交易人が逃げる時に彼の馬車が横転した、そして隠していたアパッチに売る連発銃が出てきた。 騎兵隊が壊滅したのもこの連発銃が原因だったので、大尉の怒りも人一倍強かったが、商人は犯罪者として公平な裁判を受けるため拘束された。 砦までの途中で何度もの攻撃で、2人のシェリフ、2人の御者、一人の囚人(J.イーラム)等が次々に殺されていった。
やっと辿り着いた砦も全滅していた。 然し、生き残りを賭けてB.サリバンの機転による囮によって、女性を含めた全員の待ち伏せでアパッチを撃退する事が出来た。 一方で、安全な町に着く前に連邦保安官はこれまでのB.サリバンの功績を認め、温情により事実上の無罪放免とした。 その跡をM.フリーマンが追いかけていき終わる。

この映画最初のナレーションはB.ジョンソンだと思うがIMDBでも分からず。 音楽は駅馬車(1939)に使われていたものに似て良かった。 J.イーラムが殺人犯の囚人であるが、殺人を犯す原因が顔の醜さを侮辱したことによる、同情すべき点もあり、この映画での逃避行中の彼の行為は悪人とは全く逆の純粋な善人として描かれているので、ユニークな役回りと言える。 誤解によってB.サリバンに殴り殺されたが、その後、彼の立派な行いが全くの誤解により不幸な結果になってしまったことを全員が悔やんだ。 
連邦保安官もアパッチの襲撃の合間にギャンブラーのB.サリバンとカードの賭けをして、最後には拳銃からバッジまで賭けてしまうと言うユーモアも面白かった。

投稿: マサイ | 2012年7月 7日 (土) 16時11分

荒野の金塊(1970) 3 BULLETS FOF A LONG GUN

 なんと、アフリカで製作された作品。

 ガンマンと太めの男は金塊を目指し荒野を突き進むが、同じく金塊を狙う無法
物の一味と事あるごとに出くわしては銃撃戦となる。

 主な登場人物は腕利きのガンマン、
良くはわからぬがガンマンの相棒と思われる太めの男、
そして、無法者の一味。

 マカロニ・ウエスタンを意識していると思われるが、マカロニのような変に
インチキ臭い雰囲気はなく、マカロニを意識しつつもその当時の米国製西部劇
のような作品を目指した様子が見受けられる。ロケ地はアフリカと思われ、
出演者もアフリカの白人系と思われる。黒人の出演者はいない。
主な俳優が男性だけなので、脇役の白人女性が特に色っぽく感じられる。
マカロニのような下品な印象は全くなく、そのような俳優は出演していない。
結果、どこにも属さないアフリカン・ウェスタンとなった。
西部劇と比べると違和感はあるが、ブラジル・ウェスタンよりは良いと思う。

 作り手はレオーネにかなり心酔している方と思われ、
冒頭他、レオーネを真似したと思われるカメラ・ワークでのカットがあります。
また、この作品そのものが「続・夕陽のガンマン」のアフリカ版と思われます。
ガンマンは明らかにイーストウッドを意識したキャラ。太めの男はフェルナン
ド・サンチョのような容姿ですがイーライ・ウオラックのような役回り。
一味のボスは隻眼であります(クリーフではなくビル・カーソン?)。
金塊の目印も墓(掘るが何も出ず、木製の十字の墓標の向きを変えて掘ると金塊の
在処を記した紙と髑髏が出てくる)。

 全体的にマカロニの雰囲気だが、それでも米国製西部劇を目指したと思われる
のは、全編が英語台詞ということだけ。俳優本人か吹替えかはわからないが簡単
な英語ばかりが使用されているように思う。努力が伝わってくる。

[あらすじ]
(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 太目の男に銃殺の刑が執行されようとした時、ガンマンが他の者を撃ち倒し、
刑の責任者と太めの男、ガンマンの三人になる。ガンマンの意図により、
刑の責任者と太めの男はいきなりの決闘となり、太めの男は一命を取り留める。
金塊の情報を得ていたガンマンは太めと二人で金塊探しに荒野へ……。
 隻眼の男が率いる盗賊一味も金塊の情報を得ており、二人の前に立ち塞がる。
隻眼の男の目を奪ったのはガンマンとの過去の対決によるもの。
何度か一味の銃撃を抜けるも、ガンマンは負傷し、太めは拘束される。
美しい女性の介抱によりガンマンは傷を癒す。
隻眼の男は太めを連れ、何故か筏で川下へ移動、何故か積んでいた火薬(ダイナ
マイト?)をガンマンに狙撃され、筏は大爆破。しかし、太めと隻眼は存命。
太めは泳げず溺れる。ガンマンと隻眼との再びの対決。勝者はガンマン。
溺れる太め、だが川は1メートル程の深さしかないというベタな助かり方…。
 ガンマンと太めは再び金塊を目指す、目的の墓にたどり着くが、そこへ隻眼の
部下たちが追い着き攻撃をかける。ボスが死んでもこの忠義、ただ金のためか?
部下たちは墓を掘るが何も出てこない。やがて、ガンマンと太めに打倒される。
 何もないと途方に暮れる太めに、ガンマンは墓標の向きを変え、そこを掘るよ
うに支持する。棺が出てきて、中にはシャレコウベ、胸に刺さったナイフには
金塊の真の在処を書いた紙も刺さっていた。
 二人はを、砂漠を突き進み金塊を目指す。やがて何によってできた穴だろうか?
深い穴のある場所に辿り着く。太めがロープを使って下りていくと金塊の入った箱を
見つけた。ガンマンがロープで引き上げることを提案するが太めはガンマンが金塊を
引き上げたらそのまま逃げるのではないかと承知しない。一晩経ち、二人の会話で
ガンマンと太目が15年前に生き別れた兄弟であることがわかる。
 やがて金塊は引き上げられ一件落着。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年5月 3日 (木) 17時49分

決闘の町

原題:Law and Order
製作:1953年
監督:ネイサン・ジュラン
出演:ロナルド・リーガン、ドロシー・マローン、プレストン・フォスター、アレックス・ニコール、ルース・ハンプトン、ラッセル・ジョンソン、デニス・ウィーヴァー

 保安官フレイム・ジョンソン(ロナルド・リーガン)は無法者デュランゴ・キッドを砂漠に追いつめて捕らえ、トゥムストーンの町に連行します。町にはフレイムの弟のルート(アレックス・ニコール)とジミー(ラッセル・ジョンソン)、友人のデンヴァー(チャビー・ジョンソン)がいて、葬儀屋のデンヴァーは、早速、霊柩馬車で迎えに行こうとしますが、そこへフレイムがデュランゴを連れて帰ってきたので、デンヴァーは「何だ。生きたまま連れてきたのか。それじゃおれの商売が上がったりだ」とぼやきます。デンヴァーは、移動はいつも霊柩馬車です。町にはフレイムの恋人のジーニー(ドロシー・マローン)もいて、彼女は父親譲りの酒場の女主人です。

 町民の一部がリンチ暴徒となって、デュランゴを縛り首にしようと、留置場に押しかけますが、フレイムは散弾銃を持って立ちはだかり、暴徒を追い払います。デュランゴ・キッド捕縛とリンチ未遂事件の後、保安官稼業に疲れたフレイムは、コトンウッドの町の近くに持っている牧場の経営に専念しようと決心し、職を辞して、弟二人、それにデンヴァーの4人で、コトンウッドの町に移ります。フレイムは例の霊柩馬車にデンヴァーと相乗りです。

 このコトンウッドの町が、トゥムストーンに輪を掛けてガラの悪い町で、悪牧場主のカート・ダーリング(プレストン・フォスラター)とその二人の息子フランク(デニス・ウィーヴァー)とバートが町を支配しています。カートは、昔、牛泥棒を働いていた時に、フレイムに撃たれて片手が義手になっており、フレイムに対し復讐心を燃やしています。保安官はカートに金で買われた悪徳保安官です。しかし町には判事のウィリアムズら法と秩序を求める人々もいて、フレイムはここでも彼らに請われ、マーシャルを引き受ける羽目になります。

 物語は一種のワイヤット・アープものでしょうが、前記の導入部以後、舞台はトゥムストーンからコトンウッドに移り、OKコラルの撃ち合いはありません。1932年の「死の拳銃狩」のリメイクだそうですが、ウィリアム・バーネットの「聖ジョンソン」という原作小説に基づくそうだから、リメイクというよりも、何度目かの映画化ということでしょうね。「死の拳銃狩」も顔ぶれはフレイム・ジョンソンと相棒二人、それにフレイムの弟の4人組でしたが、女っ気はなく、悪党との抗争でフレイムを除く3人が命を落とし、フレイムは悪党をやっつけるものの、傷心を抱いてトゥムストーンを去るというものでした。

 本作は主人公とジーニーとのロマンスがあるし、主人公に代わって保安官になった弟のルートは死ぬけれど、ジミーはカート・ダーリングの娘で美人のマリアと恋仲になり、彼女の父親と兄二人は具合よく死んでしまうものだから、ロメオとジュリエットとは違ってめでたく結ばれるようです。「死の拳銃狩」に比べると、凄絶さが和らいでいますね。

 もっとも、「死の拳銃狩」には、「幌馬車」のロイス・ウィルソンが配役されていたけれど、製作進行中にジョン・ヒューストンが脚本を変えるものだから、彼女の出番は全部カットされたそうですね。彼女はドロシー・マローンの役だったんでしょうか。原作小説はどんな内容か、ちょっと読んでみたい気がしますね。

 ウィリアムズ判事役はリチャード・ガリックという俳優さんだそうで、苦虫をかみつぶしたような顔の老人です。ランドルフ・スコットの「勇者の汚名」では、町民が主人公を悪党の一味と誤解していじめるのですが、誰かさんの書いた作品紹介文で、「町民には、爺さんのくせに直ぐピストルを撃ちたがる男もおり」などとされていたのがこの人だったから、懐かしかったです。「勇者の汚名」ではほとんど台詞がなかったと思いますが、この作品では台詞も多く、頑固者の判事に似つかわしかったですね。

 あまり期待してなかったのですが、主演のロナルド・リーガンは自然でしっかりした演技と見受けられ、平均以上に面白くできた作品と思われます。西部劇全盛の当時に輸入公開されてよかっただろうに、本邦では後年にテレビ放映されただけのようですね。

投稿: ピーター・ポッター | 2012年5月 2日 (水) 19時13分

地獄の砦(1951)

原題: Oh! Susanna (1951) Republic (Color, 90min)
監督: Joseph Kane
出演: Rod Cameron (Capt. Webb Calhoun)
Forrest Tucker (Lt. Col. Lloid Unger)
Jim Davis (Ira Jordan, Saloon owner)
Adrian Booth (Lia Wilson)
Chill Wills (Sgt. Barhydt)

ダコタのブラックヒルズ一帯は条約によりスーインディアンに割譲された保留地である。 そこに金鉱がある事が分かり、多くの白人が近くの町ドーソンに集結している。 彼等金鉱目当ての連中が条約を無視し保留地に入ろうとしている。 金鉱目当ての連中を相手に酒場を経営するジョーダンは更に彼らを町に呼び込もうとしている。 そこでジョーダンは、スー族が条約を破り白人の入植者を襲っているとのうその噂を流し、騎兵隊によるスー族の保留地追い出しを計画している。
ドーソンには騎兵隊の砦があり司令官は兵卒上がりのアンガー中佐がいる。 そこにウェストポイント出のカルホーン大尉とその部下達が赴任してくる。 大尉はスー族との条約を遵守する任務を負っている。 金鉱目当ての連中にとって条約遵守の騎兵隊は全く迷惑な存在で、両者は一触即発状態にある。 又、中佐はウェストポイント出の大尉には悪感情を持っていて、大尉にはことごとくつらくあたる。
この状況で酒場のジョーダンは手下にインディアンの格好をさせ、白人の入植者を襲わせ、あたかもスー族の仕業と思わせて、中佐にスー族の討伐をけしかける。 
中佐は大尉に出撃命令を出すが、大尉はスー族の仕業と思っていないので躊躇していると、怒った中佐は自らが騎兵中隊を引き連れてスー討伐に出発することになり、大尉には居残って砦を守るよう命令した。
討伐の途中で、インディアンの格好をした瀕死の白人を見つけ問いただすと、ジョーダンの指示でやったと証言した。 中佐は大尉が正しかったと悟った。
一方砦を守る大尉はジョーダンのところで働いていた元彼女の告白で、ジョーダンの悪巧みを知り、中佐達に知らせる為に軍規違反となることを無視してでも、事実を知らせる為に中佐のいる場所に向かった。

その間、インディアンも条約やぶりをした白人を警告する意味で、砦を襲う等の事件もあったが、最終的にはスー族の酋長も条約を守ろうとする大尉を理解し、砦を全滅させずに残りの兵隊や女、子供を無事に砦からの撤退を認めた。
撤退途中で、大尉たちは、砦に戻ろうとした中佐達がインディアンにより全滅された場面に会う。 そこで瀕死の中佐は大尉が全て正しかった事を認め、今後の指揮を大尉に託し息を引き取った。

この映画は、R.キャメロン、F.タッカー、J.デービスという私の好きな3人が出ているので、前から見たい作品であった。 今回DVD発売されている事を知り、早速入手し観賞した。 満足の出来る映画であった。 原題のOh! SusannaはIMDBで見ると外人でも意味がミステリアスとのこと。 映画と無関係らしく、バックにこの名曲がながれているのみ。

投稿: マサイ | 2012年4月28日 (土) 17時26分

無法一代
the great missouri raid
製作1951 パラマウント
監督 ゴードン・ダグラス
出演 ウェンデル・コーリー、マクドナルド・ケリー、ワード・ボンド

フランクとジェシーのジェームス兄弟を描いた映画にはタイロン・パワーとヘンリー・フォンダのフォックス大作「地獄への道」。その色彩化、ロバート・ワグナーとジェフリー・ハンターの「無法の王者」が有名ですね。この本作もフランクとジェシーの物語です。フランクにはウェンデル・コーリー、ジェシーにはマクドナルド・ケリーが扮します。前記の映画と同様にフランクは落ち着いた雰囲気を持つ役者、ジェシーは2枚目の活きの良いのが扮しますね。製作は戦後、西部劇を作り始めたナット・ホルト、この人、前身は劇場経営者なのでどんな映画が観客に喜ばれるか良く知っている。スコット西部劇をはじめとしてテンポの良い、所謂あちらでいう”ウェスタン”の小気味良い快作を多く作っている。

ジェームス兄弟は無法者であるのだけど、南北戦争の敗残者の悲哀を北部人からの横暴により味わってやむなく暴力で仕返しをしてしまいこれがきっかけで悪の道に入り、しかも最後が悲劇的なので何故か義賊的に描かれることが多い。本作でも南北戦争が終わり両親の牧場に騎兵隊が押しかけ、カントレル・ゲリラだったフランクの行方を白状させようと、父親のドクター・サミュエルズ(エドガー・ブキャナン)の首にロープを掛け甚振っている。そこへジェシーが憤り出て来るのだけど、隊長のトローブリッジ軍曹(ジェームズ・ミリカン)に殴られ木に縛られ鞭で打たれます。この映画では北軍のソルジャー・ブルーは悪役だね。サミュエルズ夫人もショット・ガンを持って現われますが遭えなく捕らわれます。さてどうなるかと言う時、フランク率いるジェームス・ギャングの一団が騎馬で駆けつけ騎兵を追っ払います。隊長は撃たれ死亡します。この隊長の兄がトローブリッジ少佐(ワード・ボンド)でこの後、彼らは宿命の対決へと拡がっていくのでした。

親の名前がサミュエルズとなっているのは、ジェームス兄弟の父親はフランクが7つの時に死亡し、母親がサミュエルズ医師と再婚したためです、兄弟はそのままジェームス性を名乗っていたようですね。この映画でも、母親が騎兵隊の急襲で爆弾により腕を怪我しますが、これは史実では鉄道会社との軋轢により牧場を爆破された時に怪我をした模様です。実在の人物を描いているので、他にもヤンガー兄弟、フォード兄弟なんてのも出てきます。ヤンガー兄弟はジェームズ兄弟と同じくミズーリ出身でこれまた同じくカントレル・ゲリラに所属して、ジェームス兄弟と行動を共にしておりました。彼らもまた北部人の虐待により悪の道に入ります。ジェシー物語のハイライトは、ヤンガー兄弟と共謀したノースフィールドのナショナル銀行襲撃ですが、本作では予算が無かったのか詳しくは描かれずボブが怪我をして、途中で別れ休んでいるところをボンド氏の追跡隊に取り囲まれボブとジムは撃たれ、コールは逮捕されます。コールはブルース・ベネット、ジムはビル・ウィリアムス、ボブはポール・リーズが演じておりました。

ボブとチャールスのフォード兄弟も実在の人物です。特にボブはジェシーを撃った男として知られている。しかもそれは背後からであり、賞金目当てだったのでその行為は余計穢く卑劣漢と呼ばれる所以。チャールスはルイス・ジーン・ヘイト、ボブはホイト・ビッセルが演じます。ジェシーのガン・ベルトを何食わぬ顔で外させ、その拳銃で後ろから撃つ。この嫌らしい役をさすが名優ビッセルさん緊張漲るシーンの中、不敵に演じた名演でした。「地獄への道」のジョン・キャラダインといい、このビッセルさんといいボブ・フォードは面長の馬面役者が演じるようですね。このジェシーが撃たれる時、ジェシーは壁に架かっている額がゆがんでいたのでそれを直そうとした時、フォードは背後から撃ったようです。本作では母親の写真の額がジェシーが現われた時からゆがんでおり、これはやるなと思って見ていたら矢張りそうなりました。

監督は活劇お得意のゴードン・ダグラス。最後はあっけに獲られたような終わり方でしたが、スピーディーな展開は先ず先ずの佳作でありました。尚、本作の製作年度は本国では1951年ですが、本邦では1959年に短縮版として公開されたようです。


投稿: ママデューク | 2012年4月21日 (土) 18時13分

丘の一本松

製作:1936年
原題:The Trail of the Lonesome Pine
監督:ヘンリー・ハサウエイ
出演:シルヴィア・シドニー、フレッド・マクマレイ、ヘンリー・フォンダ、ロバート・バラット、ファジー・ナイト、ヘンリー・ブランドン

 歌謡曲にでもありそうな題名ですが、60年ぐらい前の映画雑誌などで西部劇の思い出を語る時、この作品を上げる寄稿者もいたので、ずっと名前が頭に残っていて、最近、DVDで見ました。製作当時の現代劇であって、西部劇じゃありませんが、アメリカの地方が舞台で撃ち合いがあれば、何でも西部劇扱いだったのでしょう。パラマウント社初のテクニカラー作品であり、テクニカラーで野外撮影した最初の作品だそうです。

 ケンタッキーの山地に暮らすファリーン家とトリバー家には数十年に亘る確執があり、発端なんてもう誰も覚えてないのに、血なまぐさい殺し合いが受け継がれています。デイヴ・トリバー(ヘンリー・フォンダ)は、従妹のジューン・トリバー(シルヴィア・シドニー)を愛していて、結婚を望んでいます。

 町から鉄道技師のジャック・ヘイル(フレッド・マクマレイ)が来て、鉄道施設のために地主と契約しようとトリバー家を訪れ、デイヴがファリーン家から受けた銃創が、壊疽を起こして命が危ないのを見て、あり合わせのナイフで手術して救います。ジューンはジャックを恋するようになり、ジューンの幼い弟のバディはジャックになついて、大きくなったら自分もジャックのような技師になるといいます。

 ジャックとデイヴはジューンを巡って殴り合いもしますが、ジャックはジューンに教育を受けさせようと、彼女をルイーズヴィルに住む自分の姉のところに送って、町の学校に入らせます。

 ファリーン家の息子のウェイド(ヘンリー・ブランドン)がダイナマイトで鉄道工事現場の橋を爆破し、幼いバディが命を落とします。ジューンは弟の葬式に町から帰り、ファリーン家への復讐を訴えますが、ジャックは法律に委ねるよう主張します。しかし、二つの家族の抗争の根深いことを知っているシェリフは動きません。

 ファリーン家に抗議に行こうとするジャックをデイヴが殴り倒し、デイヴは銃を持たずに自分がファリーンの家に向かいます。ファリーン家の当主のバック(ロバート・バラット)は、息子の仕業で子供が死んだことを悔やんでいて、デイヴに謝罪し、二人は握手して両家の抗争を終わらせることを約束します。

 しかし、ファリーン家を出たデイヴの背中を、ウェイドが家の窓から銃で撃ちます。父親のバックは激怒して短銃を取り、その場でウェイドを撃ち殺して、デイヴを抱いて叔父のジャッドの家まで運びます。デイブは自分が銃の上に倒れて暴発したのだといって、ジャッド叔父、メリッサ叔母とバック、ジャックとジューンに囲まれて息を引き取ります。

 同名の歌がアメリカにもあって、タイトルバックに流れます。二家族の反目、他所者の青年が絡む三角関係、昔気質の父親が人の道に外れた振る舞いの息子を撃ち殺す、など、なにやら「大いなる西部」に通じる部分がありますが、仰々しくはありませんね。

 フレッド・マクマレイとヘンリー・フォンダは若いですねえ。シルヴィア・シドニーは、ティム・バートン監督の「マーズ・アタック」ではすっかりおばあさんだったけれど、元気に火星人をやっつけていました。気の強いところはこの映画のジューンがそのまま年を取った感じでしたね。ハサウエイはこの作品の3年前にも2家族の確執の物語を撮っていますよ。ランドルフ・スコット、バスター・クラブ、ノア・ビアリー、シャーリー・テンプラらが出た「最後の一人まで」です。

投稿: ポルカドット | 2012年4月 7日 (土) 23時07分

赤い砂塵

原題: The Jayhawkers (1959) Paramount
監督: Melvin Frank
出演: Jeff Chandler(Luke), Fess Parker(Cam), Nicole Maurey(Jeanne), Henry Silva(Lordan), Leo Gordon(Jake)

南北戦争の少し前、カンサスは北部側と南部側の人間が入り乱れていた。 夫々が自警団を作り夫々の集団と衝突し殺し合いがあった。 カムは自己防衛のため、北部の人間を殺したということで、殺人罪の容疑でカンサス刑務所に収容されていた。 その後、脱走して、元住んでいた家に戻ってきた。 然しそこには、未亡人(?)のジャンヌが子供2人と住んでいた。 カムは妻の消息を尋ねたところ、既に亡くなっていた事を聞く。 カムは妻がジェフと共に家を去った過去を知っていて、ジェフに復讐をするつもりであった。 ジェフは今、ジェイホーカーを組織してカンサスを自分の帝国にするつもりで、カンサスの町を1つずつ占拠している。 一方、家に戻ったカムはジャンヌの頼みで農家の仕事を手伝っていたが、町の保安官に見つかり連行され、軍の将校でもある知事のところで尋問を受ける。 ここで知事から提案があり、カムがジェフの所にスパイとして侵入し、彼を捕らえれば罪を免除するとのことであった。 カムはこれを引受け、或る時、ジェイホーカーの一人ジェイクが縛り首に会うところを救い、彼にジェフの所に連れて行って貰った。
カムはジェイホーカーの一員として成果を挙げ、ジェフの信頼と不思議な友情関係を持つようになった。 ジェフにはカリズマ的な魅力を備えていた。
然し、ジェイホーカーがジャンヌの住む地域を襲った時に、ジャンヌの娘が重傷を負ってしまい、カムはこれ以上の被害を防ぐべく、知事と相談し、軍による待ち伏せを計画した。 
トピーカの町で、運ばれる金塊を奪うべくジェフに提案し、ジェイホーカーがトピーカに集結した時に、軍の待ち伏せを見たジェフの部下達は逃走し、ジェフだけが残った。 カムはジェフにも逃げるように勧めたが、ジェフは拒否した。 知事はジェフを縛り首にするべくカムとジェフのいる酒場から出て来るところを待ったが、ジェフが縛り首になるのを嫌って、2人が同条件での決闘をすることになる。 然し、ジェフは自分の運命を悟り、わざと勝負に負けてやるのだった。

知事はジェフを縛り首にできなかったが、カムの功績を認め無罪放免とした。
ジェフとカムが友情を持ちつつ、しかし正義の為に敵対すると言う作品であった。

投稿: マサイ | 2012年3月 6日 (火) 16時47分

地獄の狼
devils canyon
製作1953年 RKO
監督 アルフレッド・ワーカー
出演 ヴァージニア・メイヨ、ディル・ロバートソン、スティーブン・マクナリー

本作はRKO映画、RKO映画といえば地球の上に電波塔の立つトレード・マークでお馴染みの映画会社ですね。この映画の頃はハワード・ヒューズが社長なのでタイトルの一番最初には「ハワード・ヒューズ・プレゼンツ」なんて出ます。ハワード・ヒューズ、伝説の富豪ですね。近年、「アビエーター」でその名が復権しましたが、この人航空機ばかりでなく映画も大好き。1930年に製作した「地獄の天使」、この当時としては破格の100万ドルという制作費をかけ映画を作った、しかもこの映画の撮影中、飛行機事故でパイロットが三人死亡したし、飛行機好きのヒューズ氏自らも墜落しています。
また、先年亡くなったジェーン・ラッセルの「ならず者」は1941年の製作にも拘わらず、内容が余りに官能的で性を必要以上に映画にもちこんでいる等と米国映画教会と揉めに揉めて、1950年にやっと自社RKOで公開にこぎつけたという、このようなスキャンダルが常につきまとった人でもありました。

そんなヒューズを社長に頂くRKOですが50年代初頭は、いかなヒューズ社長が就任後直ぐにリストラを断行したとは言えまだまだ大きく、本邦でも昭和29年にはこの「地獄の狼」と「南部に轟く太鼓」の2本の西部劇が公開されています。主演はヴァージニア・メイヨ、とディル・ロバートソン。メイヨはテク二カラー女優なんて言われただけあって、本作のようにテクニカラーにはその美しい金髪と真赤な口紅が映えますね。ストーリーはディル・ロバートソンの元シェリフ、ビリーがシェリフ時代に獄に送ったジェシー(スティ-ブン・マクナリー)の弟たちが復讐にやって来るところから始まります。メイヨ扮するアビーはこの二人のことを、先に町に来てビリーに「あんたには借りがある」とか言って知らせてやります。ビリーは酒場に預けてあった拳銃で簡単にやっつけてしまうのですが、逮捕され刑務所行きとなってしまいます。

その刑務所には因縁のビリーも入って居るのでした。そして今度はアビーが駅馬車強盗でこの獄に送られて来るのでした。アビーは500人の囚人の中の紅1点なので別室を与えられ、獄医の助手として服役するのですが、ジェシーの脱走を助けるために来た事は明白なのです。このメイヨ嬢、監獄に来た時はピンクのド派手なドレスで入って来ます。こんなのが来たら、500人もいる囚人の目の毒だし存在自体が暴動のタネだけど、所長のロバート・キースは従容と受け入れます。この映画、西部劇の体裁なんだけど、3分の2はジェイル・ハウスものという変わり種、さあこの脱獄の顛末はどうなるのでしょう?

出演者はいいよ、刑務所の部屋は四人部屋でビリーのメンバーには、アーサー・ハニカット、ホイト・ビッセル、ジェームス・ベルなんてとこ、刑務所の鬼主任にはジェイ・C・フリッペン、その他ガードの面々にはアービング・ベイコン、レイ・ハイク、ピーター・オーティツそして高塀にガトリング砲を構えているのはポール・フィックス。その他囚人にはアール・ホリマンやミッキー・シンプソンが出ておりおっさん脇役ばかりはやたら豪華な西部劇でしたが、内容はといえばメイヨ嬢の色香ばかり華やかな、見ている方も展開に欲求不満を憶えるそんな映画ではありましたナ。

投稿: ママデューク | 2012年2月28日 (火) 21時46分

荒野の襲撃(1952)PONY SOLDIER

Directed by Joseph M. Newman
Cast
Tyrone Power ダンカン
Cameron Mitchell コナー(インディアン)
Thomas Gomez ナタヨ(インディアン系)
Penny Edwards
Robert Horton

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 北西騎馬警官隊に属するダンカン(タイロン・パワー)がインディアンに捕らわれた
男女(姉弟)の救出のために交渉を続ける話。

 ひとつの家族を乗せた幌馬車隊をコナー率いるインディアンが襲撃した。
父は撃たれ、幌馬車は火を放たれ、姉弟はコナーたちに連れ去られる。
その様子を谷から見ていたナタヨは北西騎馬警官隊の官舎に赴き、ダンカンの
道案内としてインディアンの宿営地に赴くことになる。

 ダンカンは酋長と交渉するが、全く相手にされず決裂。
ダンカンは姉弟(姉エメラルド、弟ジェス)に食料と薬を渡すことしかできなかった。

 その後、ダンカンとナタヨはひとりのインディアンの子供に笛をプレゼントしたことから
親しくなる。その子はみなしごであった。親しくなるにつれダンカンはその子が
気に入り、養子にする約束をしダンカンの名前を授ける。このシーン以降、この子は
ダンカンを「Father」と呼ぶようになる。

 交渉が全く進まず、打開策が見いだせず困り果てていた時、
山の向こうに蜃気楼が現れた。蜃気楼は蒸気船を映し出している。
これを神の啓示と受け止めた酋長はダンカンに姉弟の解放を約束する。
(酋長とダンカンは何やら儀式のような事をおこなった)

 コナーの弟がエメラルドに結婚を申し込む。困惑するエメラルド。
コナーの弟は馬を四頭連れてきた。結納金のようなものだろうか。
その様子を見てジェスはコナーの弟に襲いかかり、斧でコナーの弟を殺してしまう。
コナーは仕返しにジェスを馬で引っ張り切り裂こうとする、間一髪、ダンカンに
よって助けられる。しかし、ジェスはダンカンのライフルを奪い、再度脱走を謀り、
ダンカンの放つ弾でそれを阻止されて捕らわれる。

 腹の収まらないコナーはエメラルドを連れ去り、火あぶりにしようとする。
ダンカンと酋長、ちびインディアンの協力により、コナー率いるインディアンたち
は全滅、最後に残るコナーもダンカンとの闘いで瀕死の状態。コナーは最後の力を振
り絞りダンカンに矢の焦点をあてた、が、ちびインディアンによりトドメを刺された。
ちびインディアンは機転も利き、戦闘能力はかなり高いのだ。

ダンカンとナタヨ、ちびインディアン、エメラルドとジェスは帰途についた。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月24日 (金) 20時03分

午後の喇叭(1952)BUGLES IN THE AFTERNOON

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

Directed by Roy Rowland
Cast
Ray Milland
Helena Carter
Hugh Marlowe
Forrest Tucker

 レイ・ミランドは上官と女性問題で揉めて、砦から追放される。
別の砦に移るが、そこでも同じ上官のもとで務めることになる。
一体どうなっているのか?何の為の移動?そして予想通り再び女性の事で揉める。
挙句の果てには戦闘中に敵前で同じ女性の事で殴り合いの喧嘩。
ちなみにこの上官は隊長。

こんな上官の部下にはなりたくない。組織も問題だ。

「BROKEN SABRE」たまたまだと思いますが、1965年にアメリカでのみTV放送された
チャック・コナーズ主演の西部劇ドラマ「BROKEN SABRE」の冒頭シーンは「午後の喇叭」と酷似している。
冒頭でレイ・ミランドはバッチやボタンを全て外され、剣を折られる。
そして、馬車で駅まで移動し、女性(←問題の女性)と一緒に汽車で移動する。
↑このあたりまでの展開は全く同じです。「BROKEN SABRE」はリメイクか?
ともおもいましたが、途中からは違う展開になりました。たまたまか。これだけ西部劇が作られればどこかが似る作品もありますよね。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月24日 (金) 17時11分

ネバダの決闘(1959)FACE OF A FUGITIVE

Directed by Paul Wendkos
Cast
Fred MacMurray
Lin McCarthy
Dorothy Green
Alan Baxter

 チンピラ・カウボーイ役でジェームズ・コバーンが出演している。
 ジェリー・ゴールドスミスの初期の楽曲を楽しめる作品。

 殺人犯のジムは護送中に脱走し、追ってから逃れるために汽車の客車に
潜り込み、同席した女の子アリスと知り合う。ジムはアリスに自己紹介され
キンケイドと偽名を名乗る。汽車は途中、検問のために停車するが、
アリスの無邪気さにより保安官のマークはキンケイドを見過ごす。

 間もなく、キンケイドはアリスと同じ駅で降り、アリスの母エレンを紹介さ
れる。親子と別れたキンケイドは髭を剃り、服屋に入ると、そこはエレンの
経営する店だった。試着の間に悪徳牧場のボスが尋ねてきて、保安官のマークに
自分の牧場に手出ししないようにと伝言する(悪徳牧場は自分たちの利益のために
道に柵を拵えたりと勝手なことばかりしているのであった。ちなみにエレンは
保安官の妹)。キンケイドは店を出て馬を購入し、町を出ようとするが、
峠では検問のために警備員が待ち伏せていた。やむなく町へ引き返し途方に暮れていたところ、アリスと再会し、エレンとダンスパーティを楽しむことになった。

 パーティ会場の表通りで悪徳牧場と保安官のマークとのイザコザをキンケイドが助ける。
また、パーティの後、親子を送る途中、悪徳牧場とのイザコザで起こった殺人現場
を通り過ぎる。

 親子を家まで送り、エレンはアリスを寝かしつけた後、二人きりとなった
キンケイドとアリスは抱き合い、キスをする。急な展開からかどうかは
判らないが、キンケイドは自分はこのような場所にいてはいけない男と思い、
親子の家から立ち去るのだった。

 キンケイドは、エレンと別れた後、やりきれず、酒場へ入る。
酒場には悪徳牧場の面々が先に飲んでいた。その中にはチンピラのジェームズ・
コバーンもいる。牧場の面々からダンスパーティでエレンと踊っていたことを
からかわれたキンケイドは怒り、その中のひとりと喧嘩になる。相手はたかが悪徳牧場
のチンピラ、押していたキンケイドだったが、コバーン他仲間たちも加わり、
形勢は逆転、キンケイドはボコボコにされてしまう。

 その後、キンケイドはさらに途方に暮れ、保安官事務所の前を通った際に、
保安官のマークに呼び止められ、彼の恋人との結婚に立ち会うことになる。
牧師の前で誓い合った新郎新婦、見守るキンケイドとエレン。マーク夫妻は
幸せ一杯の様子で立ち去り、キンケイドとエレンは再び抱き合い結ばれた。

キンケイドがこの町に着いてから一晩でここまでの展開!!
脱走してから二十四時間も経っているだろうか?
(単に夜のシーンが続いただけで日数は経っているのか?)

 翌日、キンケイドはマークに協力し、検問を手伝うことになる。
道の柵の件で悪徳牧場へ向かったマークを見送り、ブツクサと呟くキンケイド。
ふと丘を見降ろすと、昨晩、悪徳牧場により殺された者の棺が墓地に埋葬される
ところであった。沸々…沸々…とキンケイドの沸点を超えるものがあった。

 マークは道を塞ぐ柵のところでコバーンと言い争いをしていた。
その時、銃声が響き、柵の針金は切れ、コバーンに巻きついた!!
援護を呼びに町へ戻るマーク。キンケイドはコバーンの針金をペンチで切っていた。
その向こうから牧場の面々が怒り、キンケイドに突進してきた。キンケイド逃走。

 キンケイドはゴーストタウンに逃げるが、悪徳牧場チームは直ぐに追いつき、
銃撃戦となる。屋根を伝って逃げるキンケイドであったが、腐った屋根から落下。
屋根の上から攻撃するチンピラをひとり打ち倒す。次に侵入してきたコバーンを
撃ち殺す。やがて。悪徳牧場のボスとの対決、暗くお互いがよく見えない中、
手さぐりでの撃ちあい。マークが駆け付けた時、キンケイドはボスを撃ち倒した。

 銃撃戦の末に重傷のキンケイドをエレンが抱きしめる。
(何故保安官はエレンまで連れてくる必要があったのか?)
マークはジムの手配書を出し、キンケイドと見比べる。

保安官マイクは言った、「手配書の男はジム、ジムは死んだんだ、
そして私の目の前にいる男はキンケイド、全くの別人だ」
(多分そんなことを言ったと思う)

キンケイドは皆に連れられて町へ帰って行った

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月24日 (金) 16時47分

大荒原(1957)THE BIG LAND

Directed by Gordon Douglas
Cast
Alan Ladd チャド
Virginia Mayo ヘレン
Edmond O'Brien ジャガー
Anthony Caruso ブロッグ

 ミズーリ州とカンザス州の間にあるBAD LANDを舞台にした土地の利権をめぐる物語。

 チャドはカウボーイを生業とし、牛を連れてミズーリ州の鉄道終着駅に来た。
しかし、顔役のブロッグに脅され、10ドルの牛を1ドルにされてしまう。
仲間の一人は抵抗するが銃で脅され、撃たれて怪我をする始末。
皆はチャドに期待するがチャドは言われるままであった。
失望されたチャドは皆と別れ荒野を流離うのだった。

 嵐の夜、チャドはホテルへの宿泊を申し込むが南軍の雨除けを着ていたことから
馬宿に泊ることになる。そこでアル中のジャガーと知り合う。その晩、ジャガーは
自分の酒が切れ、他人の酒に手を付けようとしたところを捕まり、私刑にされそ
うになる。チャドは銃で脅し、ジャガーを救い、暗闇に消えていった。

 酒が切れて苦しむジャガーをチャドは殴りつけ、必死になってなだめる。
やがて、ジャガーのアル中は癒えていった。

 二人は農家を営むジョンソンの家で宿泊することになる。
チャドは建築士のジャガーが描く町の絵を見て、ブロッグに支配された町ではなく、
自分たちで建設した町での牛の取引、鉄道での輸送を思いつく。

 チャドとジャガーは街へ出で、酒場の歌手ヘレンと彼女の婚約者で鉄道会社の重役
ドレーパーと知り合う。ドレーバーは新たな町ができたら町まで鉄道を延伸することを約束する。しかし、その街はブロッグ一味の支配する街であり、ブロッグはその様子を遠くから見ていたのだった。やがて、基礎工事、骨組みと新たな町の建設が進む中、ブロッグ一味により町は全焼となる。

 チャドは皆と別れ、再びカウボーイの仕事に精を出す。それは自分がいることで
皆がブロッグ一味から狙われることを防ぐためのようにも見えるし、新たな町のため
に牛の用意をしているようにも見える。

 やがて、町は完成した。
ジャガーとヘレンは宿の経営を始める。皆がお祝いするなか、ブロッグが現れる。
一晩泊まり、朝食を済ますブロッグ。しかし、ジャガーに絡み、一対一の決闘の末、
ジャガーは絶命した。

 チャドも牛を連れて新たな町の駅にやってきた。
そして、ヘレンと婚約者のドレーバーが住む家に行った時、ジャガーが死んだ事を知らされる。(ヘレンと婚約者のドレーバーが住む家は、かつてのジョンソンの家、お互いに引越したんですね)

 チャドはジャガーが経営していたホテルを訪れた。
ホテルからは向かいの店に棺があるのが見える。

 新たな駅には汽車が泊っていて、そのそばの柵にはチャドが連れてきた牛かいた。
ブロック一味により見張りのカウボーイがひとり、またひとりと殺されていく。
牛は暴走させられ、群れは町に向かっていった。町の人々は何とか難を逃れたが、
チャドの目に飛び込んできたのはジャガーの棺だった。

 向かいの酒屋に払いながら入ってくるブロックとひとりの手下。
チャドは一歩ずつ近づいて行った。皆が見守る中、向かい合い、ブロッグと手下は絶命した。

 ヘレンは我を忘れてチャドに抱きついた。ドレーバーはヘレンの心が自分にないと
察し、二人の幸せを祈りつつ、去って行った。チャドとヘレンはいつまでも抱き合っていた。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月24日 (金) 16時37分

太鼓の響き(1954)DRUM BEAT

Directed by Delmer Daves
Cast
Alan Ladd
Audrey Dalton
Marisa Pavan
Robert Keith
Rodolfo Acosta

迫りくる大自然の美しさ、ビクター・ヤングのBGM、サラウンド音声、十分に楽しめる作品。白人側とインディアン側の駆け引きが面白い。

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 アラン・ラッドはリンカーン大統領の指令により、チャールズ・ブロンソン
が率いるインディアンとの和平に赴いた。和平交渉は纏まらず、帰途に着こう
とした丸腰のアラン・ラッドを射殺しようとしたインディアンが逆に射殺された
ことから、ブロンソンたちは白人への虐殺を開始する。軍は彼らに対し攻撃を開始するが
ブロンソンたちが待ち構えているところへの攻撃の為、手も足も出せず後退する。

 やがて、雑貨屋を営む白人がブロンソンたちに武器を提供していたことが明らか
になる。雑貨屋の主人はインディアンにより射殺。

 再度、交渉に挑むアラン・ラッド、平和的なインディアン兄妹、軍幹部だが、
すでにブロンソンの罠が用意されており、アラン・ラッドは負傷、インディアン
の妹は死亡、そして軍幹部も死亡した。

 武器の供給が断たれ、ブロンソンたちは消耗戦になるかと思われたが、
一向に小競り合いは収まらない。

 やがてやってきたアラン・ラッドとブロンソンとの対決、銃を撃ち尽くし、
お互いの肉弾戦の末、ブロンソンは果てた。

 ブロンソンは軍が絞首台を用意するのを格子越しに見る。
それまで牧師に何か説かれていたようだが?

 やがて、インディアンたちは指定居住区へと移動を開始いした。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月23日 (木) 21時36分

征服されざる西部(1952)HORIZONS WEST

Directed by Budd Boetticher
Cast
Robert Ryan
Julie Adams
Rock Hudson
Judith Braun
John McIntire

南北戦争後、AUSTINに帰還した三人兄弟。
ひと時の「家族の幸福」を取り戻す。
ある日、ロバート・ライアンは土地の有力者とギャンブルをして五千ドルを負けてしまう。蔑む有力者に苛立ち、ライアンは脱走兵たちがキャンプをしている場所を訪れ、彼らと共に牧場荒し、殺人等を始める。やがて、保安官となったロック・ハドソンがライアンの前に立ち塞がり、ライアンは絶命したのだった。

ライアンが好意を持った女性が有力者の妻だったというのも、彼を悪の道へ進ませた動機の一つ(ただのヤケクソ?)と思われます。全体としてギャング映画という印象を受けた。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月23日 (木) 18時51分

西部の三人兄弟(1957)GUN FOR A COWARD

Directed by Abner Biberman
Cast
Fred MacMurray
Jeffrey Hunter
Janice Rule
Chill Wills

 カウボーイ物の西部劇。
いざという時に度胸が足りないジェフリー・ハンターの成長物語。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月23日 (木) 18時49分

LITTLE BIG HORN(1951)

Director: Charles Marquis Warren
Cast
Lloyd Bridges ... Capt. Phillip Donlin
John Ireland ... Lt. John Haywood
Marie Windsor
Reed Hadley

 This is a story based upon a strage and litlle known incident in
American's history.
From such incidents has risen the greatest fighting force in the
world today--the United States Army--to which this picture is respectfully
dedicated.(冒頭のクレジットより)

1876年、6月、アブラハム・リンカーン砦にて、
フィリップ隊長は妻が彼の部下、ジョンと通じている現場に遭遇する。
やがて、スー族の居住地へパトロールにでかけるが、次々と死者が出てる。
フィリップ隊長とジョンの心境も並々ならぬねのがある。
スー族の居住地を目前にフィリップ隊長は絶命し、ジョン他7人に兵は、
スー族に突撃するが......。

 Months after Caster made his stand--and less than six miles from the
actual spot--nine graves were found Although marked "Unknown", they are
generally believed to be the graves of the patrol commanded by Capt.Phillip
Donlin and Lt. John Haywood, whose real names were:Capt.Frederic K Giddleren
and Lt.Charles larin, United States Cavalry.(最後のクレジットより)

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月23日 (木) 12時04分

偽保安官(1957)THE BADGE OF MARSHAL BRENNAN

Directed by Albert C. Gannaway
Cast
Jim Davis, Arleen Whelan
Carl Smith, Harry Lauter, Lee Van Cleef

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 無法者のジム・ディビスは追ってから逃れるため、アパッチ・テリトリーに
入る。そこで瀕死の状態の保安官パーナンと出会う、ジムの介抱むなしくバー
ナンは死亡。ジムはパーナン保安官として町に赴く。

 町への入り口でジムは間一髪で私刑を中止させることに。被害者は町医者、
加害者はインディアンの男一人と数人のカウボーイ。
インディアンの男は疫病に罹った息子が死んだのが医者の責任と思い、
カウボーイは疫病の原因がカウボーイたちの飼育する牛に原因があると主張する
医者を目障りと感じていた。

 保安官事務所でのジムの行動は目を見張るものがあったが、助手はある時、
ジムの手配書を見つける。黙ったままジムの元で働き続ける助手ではあったが
ある日、丘の上で二人で一服の際、手配書をジムに差し出す。ジムは黙って
手配書を助手に返した。助手はそれを折り畳み、ポケットにしまい、また何事
もなかったように二人は仕事を続ける。いつしか二人の間には友情が芽生えて
いたのだ。

 疫病の患者が増えるなか、医者とジム、助手の手により牧牛の血液検査が
進められる。邪魔をするカウボーイのリー・バン・クリーフと牧場主も、
カウボーイのひとりが感染したことから牛が原因であることを気付きながらも
後にひかない。やがて、ジム、助手、医者を中心にカウボーイ討伐隊が結成
され、事は解決へと向かうのであった。そして、ジムは飲食店を営む女性と
結ばれるのだった。

 全体としてはドラマが主体で、アクションは殆どない。
偽の保安官と疫病というテーマも良く、また、一部のシーンの他はBGMがギター
のみというのが物語にリアリティを与えている。
 リー・バン・クリーフが喧嘩の際に帽子を撃たれて飛ばされるシーンがある。
後の彼の出演作「夕陽のガンマン」には彼がイーストウッドの帽子を撃って
飛ばすシーンがあり、サービス・カットのようで楽しめた。
 疑問なのは、いつの間にジムと飲食店の女性が心を通わせ合い結ばれたのか、
ということ。キャンプをするジムのところにいきなり女性が訪ねて、二人はキス
をして結ばれる(その次のシーンでカウボーイたちを処分する)。映画だから
このようなこともあるだろうけれど、それまでの演出と比べると、この二人が
唐突に結ばれるよりは、恋愛関係がない方がよかったのでは....。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月21日 (火) 17時37分

西部の復讐鬼(1957)UTAH BLAIN

Director: Fred F. Sears
cast:
Rory Calhoun ... Utah Blaine
Susan Cummings ... Angie Kinyon
Angela Stevens ... Mary Blake
Max Baer ... Gus Ortmann

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

牧場を狙って不当な利益を得るギャング団と、
名の知れた拳銃の使い手ユタ・ブレインとその仲間たちの対決を描く。

 ユタは牧場主がリンチにあう場所に遭遇し、助けた事からこの事件に関わる
ことになる。助けた牧場主から、ギャング団に狙われている男を紹介され、
その男のいる町に赴くが、時すでに遅し、町に着いて男の居場所を尋ねて
向かった場所は教会。男は前日に殺され彼は葬儀に立ち会うことに…。
葬儀の場で男の娘アンジーと知り合い、他の協力者も得て彼らはギャング団に
立ち向かった!

 程良い間隔でガン・アクションや見せ場が用意されていて楽しめた。
ただ、セリフで説明してしまう事柄が多く、英語が苦手の私には堪える。

主要女性キャラがSusan Cummingsのみというは良い、美人だから尚よい。
Angela Stevensは殆ど出番なし。
残念なことに牧場を巡る話で「RANCH」という言葉は頻繁に出てくるのだが、
何を家畜としていたのかは全く判らず。何も飼っていないのか。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月21日 (火) 09時04分

赤い砂塵(1959)THE JAYHAWKERS

Directed by Melvin Frank
Cast
Jeff Chandler
Fess Parker
Nicole Maurey
Henry Silva

 軍から派遣されたフェイス・パーカーと盗賊「JAYHAWKERS」を率いるジェフ・
チャンドラー、ニコール・モーレイ母子との交流を描く。

 近々、米国でDVDとBlue-Rayが発売されることになった。
以前、知人に頼まれて苦労してDVDを入手したことが思い出されます。
米国盤DVDは特に購入の予定はなし。

 期待して観て十分それに応えてくれる作品です。確か入手した週に三回視聴した記憶があります。キャスト・ストーリー全く問題なし、隠れた名作であります。
ジェフ・チャンドラーに覇気がないと言われるのは病気のためだろうか?。
Henry Silvaの悪役の演技にはいつもながらイライラするが、八十年代の西部劇で
「ロスト・イン・ザ・ダスト」に彼が出演していた時は嬉しかった。久々に旧友に
会えた気持ちでした。

ただ、音楽が強すぎるように感じます。
この作品の音楽はジェローム・モロス、言わずと知れた「大いなる西部」の大作曲家。
「誇り高き反逆者(1958)」等、他の作品はそうとは思わないのですが、
「赤い砂塵」と「恐竜グワンジ(1969)」は「大いなる西部」を連想させる曲が多く、
「赤い砂塵」を見ながら「大いなる西部」を見ているような錯覚に陥ってしまうのです。
「恐竜グワンジ(1969)」も同様。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月21日 (火) 09時01分

ファイブ・ガン あらくれ5人拳銃(1955)FIVE GUNS WEST

Directed by Roger Corman
Cast
John Lund ガバン
Dorothy Malone シャーリー
Mike Connors クリントン
R. Wright Campbell キャンデイ
Jonathan Haze ビリー

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

南北戦争末期、南軍から駅馬車強盗・金貨強奪の指令を受けた五人の罪人の話。

ロジャー・コーマン監督作「早撃ち二丁拳銃」同じロケ地。
「早撃ち二丁拳銃」の冒頭とラストに使用された印象的な曲がった坂のそばの
建物が駅馬車の停車場として使用されている。同じ映画会社だからFOX等と同様に
ロケ用の西部街でもあったのだろうか?


 スタージェス、クリントン(ギャンブラー)、キャンデイとビリーの兄弟、ハガード(老人)
の五人は殺人等を犯した罪人である。それぞれ初対面(キャンデイ兄弟以外)だが南軍から
大金を積んだ駅馬車を強盗するよう命令され、目的地へ出発した。が、元々まとまり
がない強盗団。強盗する前から、分け前の事等で揉めて殴り合いの喧嘩となる。

 何とか、駅馬車が通過する停車場に辿り着き、そこで馬車を待つことに。
その停車場には飲んだくれの親父とその娘で停車場を切り盛りするシャーリーがいる。

 シャーリーの行動が理解できない。
シャーリーは五人を警戒し、様子見の為とはいえ、井戸のそばでキャンプを
する一行がいるにもかかわらず、水を汲みに行く。女が、しかも夜に、かなり無謀である。
案の定、シャーリーは男どものダンスの相手をさせられ、最後にはポロ布のように
振り回されるのであった。飲んだくれ親父はさらにどうしようもなく、騒ぐ連中に
心奪われ、ギターと酒を持って五人の中に入っていき、ギターでリズムをとる始末。
 また、シャーリーは様子見の為とはいえ、外でビリーと長話をして、無理やり
キスを迫られる。ビリーの兄キャンディに助けられるが、理解に苦しむ行動だ。
しかし、スタージェスとはいつの間に心を通わせていたのが、キスを受け入れた。

 駅馬車が到着し、五人は首尾よく任務を遂行した。しかし、馬車は大金を積んでいなかった。憤るビリーを余所に、スタージェスは駅馬車に乗っていた男の帽子から密書を捜し出した。そこで、他の四人はスタージェスが罪人ではなく、南軍の兵士であることに気付く。

 他の四人の攻撃に備え、スタージェスとシャーリー、飲んだくれ親父は攻撃に備えて
建物の中に避難し、四人は攻撃を仕掛ける。
まずは、ビリー、撃ちながらの特攻、絶命。
キャンディ、ビリーを介抱するふりをして建物の床に忍び込む。見えぬ床下からの
攻撃は恐ろしい、良い作戦だ。スタージェスは埒があかないと考え、自らも床下に
忍び込む、スタージェスとキャンディ近距離での撃ち合いとなるが、残念ながら、
キャンディの銃には弾が二、三発しかなかった。キャンディ、弾装填中絶命。

 ハガード(老人)、すでに逃走していた。

 クリントン(ギャンブラー)、スタージェスが床下が出てくるところを狙えば
良いのに、何故か、殴り合いでの決着に持っていき、ナイフで絶命。

 スタージェスはシャーリーとキスを交わし、密書を持って帰って行った。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月20日 (月) 15時34分

THE THREE OUTLAWS(1956)

Director: Sam Newfield
Cast
Neville Brand ... Butch Cassidy
Alan Hale Jr. ... Sundance Kid
Bruce Bennett ... Charlie Trenton
Jose Gonzales-Gonzales ... El Raton
Lillian Molieri ... Rita Aguilar
Rodolfo Hoyos Jr. ... El Gallo

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

ブッチとサンダンスともう一人の無法者(無名・名前判らず)を加えた三人の
無法者の強盗の様子を描いた作品(IMDbにコメディとの表記はないが、コメディ
に見える。真面目な作品なのか、コメディ要素を含んだ作品なのか不明)。

 三人の無法者がある町にやってきて、軍の事務所へ現れ、入隊を希望する。
手続きをしようとする事務員であったが、手配書を見て三人がお尋ね者の、
ブッチとサンダンスともう一人の無法者である事に気づく。事務員はちょうど
届いた電報に返信する振りをして救助を求めるが、三人に気付かれ、電信機は
弾丸により大破。三人は銃を撃ちまくりながら町を逃走したのだった。
(一体、何が目的だったのかは不明、単に私の理解不足か…)

 三人がコーヒーで一服しているところに、知り合いの無法者がやってきて、
列車強盗を持ちかける、大金を運ぶと聴き、意気投合。早速強盗を開始するが
警備員により知り合いの無法者は真っ先に絶命。三人は警備員を射殺し、大金
をせしめる。

 三人はメキシコに逃走し、銀行に盗んだ金をそのまま預ける。それを見ていた
盗賊ガロの手下のラトンがガロに報告。ガロは手下と共に銀行を襲い、三人の
大金はガロの手に渡ってしまう。分け前が札一枚だったラトンは憤慨し、三人と
協力してメキシコの銀行を襲い始める。実はガロが元々強盗を予定している銀行
の情報をラトンが三人に与え、ガロより一寸先に強盗に入るという作戦が功を奏
していたのだ。そうとは知らずいつも先を越されるガロは憤る。

 やがて、アメリカから探偵のチャーリーが派遣されてくる。
チャーリーとメキシコ軍、ガロの一味が結託し三人を捕える計画を立てる。
エルは嘘の情報を信じて三人に伝え、いつも通り強盗を開始しようとした時、
四方を塞がれてしまい、エルは絶命、逃走する三人であったが、
もう一人の無法者(無名・名前判らず)も絶命、ブッチとサンダンスは国境付近の
ゴーストタウンに身を隠す。しかし、直ぐに居場所は割れてしまい。抵抗空しく
ブッチとサンダンスは呆気なく絶命するのだった。

省略しましたが…
サンダンスはメキシコ軍の大佐の娘リタと恋仲になるというエピソードもあり。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月19日 (日) 20時43分

荒野の宿敵(1956)THE BRASS LEGEND
(保安官ウエイド・アダムズ / TV・JSBで放映)

Directed by Gerd Oswald
Cast
Hugh O'Brian ウェイド
Nancy Gates
Raymond Burr マイル
Rebecca Welles
Donald MacDonald クレイ

 特に期待せずに観始めましたが、大いに楽しめました。
全体的な雰囲気、寂寥感がよいです。ハーモニカがメインのBGMもより作品を
盛り上げてくれています。また、随所にちょっとした見せ場が設けられており、
観ていて飽きません。カメラワークも凝っていると思います。

 まず、オープニング、手配書に何発かの弾が撃たれる。タイトルが表示され、
クレジットが続く、この間にカメラは180度パーンして、クレジット終了時には
弾を撃った者、保安官のウェイドと婚約者の弟のクレイが射撃の練習をしている
様子を映し出す。

 樹にオープニングと同じ手配書、それを剥がす男は手配書の男、マイル。
酒場の女がマイルの女であったことから足がつき、ウェイドに逮捕される。
物々しい保安官事務所の警備。
 
 三人組のよそ者(マイルの手下)が町にやって来てくるなり、酒場で飲み始める。
この三人組の飲み方がいかにも西部劇らしくて良い。格好良い飲み方だ。
後に、ウェイドと撃ちあいになる。二人即死。一人マイルと同じ留置場の檻に入る。
マイルの手下がブーツの踵の中に小型の銃を隠しており、それによってマイルは
脱走する。

 マイルが脱走して、ウェイドが追って追って、お決まりの銃撃戦、と、思いきや、
そんな展開ではない。マイルは行く手でウェイドが来るのを待っていました。お互い
馬で突き進みながらの撃ち合い。ウェイド負傷しつつも何とかマイルの急所を撃つ。
マイルは微笑むような死に顔、これも良い演出と思います。

一見の価値あり。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月19日 (日) 14時02分

早射ち女拳銃(1956)GUNSLINGER

Director: Roger Corman
Cast : John Ireland ... Cane Miro
Beverly Garland ... Marshal Rose Hood
Allison Hayes Martin Kingsley

保安官の夫を殺された妻が、自ら保安官となり夫の仇をうつという物語。
後釜の保安官がくるまでの二週間の臨時のため、シーン毎に日付・曜日が表示される。
(タイムリミットを表示しているのですね)
あいにく、ポスター等に男と向かい合い決闘に挑む女性が描かれている為、結末がやや読めてしまう。珍しく、オープニングのクレジットはアニメーション、マカロニ作品のそれよりずっと上等な印象を受けます。

 それにしてもこの女保安官ローズは後家になったばかりなのに、知り合ったばかりの
ケーンと逢引をしてキスをしたりと、何の為に保安官になったのか、
むしろ、それは彼女の作戦のうちであったのか、疑問に思われる場面が多々ありました。
(途中で話がちょっとややこしくなるんですよ、字幕なしだから雰囲気を読むのみ)
酒場のマダムに悪巧みが全ての根源のようです。

 最期の決闘は予想通り、ローズとケーン。
ケーンはポスターと同じ黒っぽい衣装を着ているので、ローズといつかは対決することが
最初から読めてしまっていた。

どうも観ているうちにロケ地が同じところばかりなので、終了後調べてみたところ、
監督のロジャー・コーマンは早撮りを得意とする監督であったとのこと。どうりで。
コーマン監督作「ファイブ・ガン/あらくれ五人拳銃」も近々チェックしたいところです。

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月19日 (日) 11時16分

騎兵隊突撃(1953) WAR PAINT

Directed by Lesley Selander
Cast
Robert Stack ... Lt. Billings
Joan Taylor ... Wanima
Charles McGraw ... Sgt. Clarke
Keith Larsen ... Taslik
Peter Graves ... Trooper Tolson

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 砂漠地帯、轟く銃声、砂の起伏を盾にして、銃を構える二人の白人と、
インディアンの男女。何度かの撃ち合いの後、二人の白人は砂地に倒れた。

 インディアンとの平和条約を締結する為、ビリングス中尉率いる騎兵隊が
インディアンの居住地へと派遣される。途中の雑貨屋で居合わせたインディアンに
道案内を依頼する。そのインディアンは酋長の息子タルスク、白人を撃った男だった。
その日の夜、キャンプの火を囲む兵士たちから離れて座るタルスク、その顔には
化粧が施されていた。

 前進する騎兵隊、その様子を遠くの岩場で見つめるインディアン。それはタルスク
と共に白人を銃殺した女性であり、タルスクの妹のワニマであった。

 その後、騎兵隊の行く手に奇妙な出来事が次々と起こる、何処からともなく轟く銃声、
キャンプ中に落ちてくる岩、水の樽が空になる、備品が崖から落ちてしまう(調べてみ
ると備品を馬に留めていたベルトには切れ目が入っていた)、行く手を塞ぐように地に
突き刺さった二本の剣。……それは全てタルスクとワニマの仕業であったのか?
谷間を進行中、タルスクが上方を見上げ、何気に頷いた。その直後、崖の上から岩が
落ちてくる。行く手を塞がれ、引き返す兵士たち。谷の上には女性らしき人影があった。

 ビリングス中尉はタルスクを疑い始める。
その夜、兵士たちが就寝中に馬が前頭、逃げてしまった。
兵士たちがタルスクを問い詰めると、父と自分との考えの違いと条約が締結されぬこと
を望むと語るのだった。一向はこれまでの不自然な出来事の数々がタルスクにあること
をようやく知ったのだった。徒歩でなお目的地を目指す一隊、タルスクは背後から撃たれた。
遠くには狼煙が見え、ワニマは横たわる兄の顔を見つめていた。

 水不足との為か体調を崩す兵士が現れた。
ビリングス中尉は皆の水筒の残り水を一つの水筒に集め、クランシーに託した。
クランシーを先に居住地に行かせ、助けを求めようと考えたのだ。クランシーは皆の希望を
胸に、居住地へ向かうが…。遠くでその様子を観察するワニマの目があった。

 喉の渇きに耐え、進む一隊。目前にオアシスが見えた。
喜び、駆けよる兵士たちであったが、一人が水を飲んだ時、ある兵士が叫んだ。淵には白骨。
その水には毒が含まれていたのだ。水を飲んだ兵士はその晩絶命した。

 クランシーが砂漠を歩いている。(冒頭の白人二人が撃たれた現場に似た光景だ)
クランシーを見つめるライフルの銃口。銃声。クランシーは伏せ、身を隠し、相手を定めて
応戦した。クランシーを狙う弾丸が次々に放たれる。クランシーが撃ち、女性の悲鳴が聞こえた。
彼を狙っていたのはワニマであった。彼がワニマの傍に寄った時、ワニマのライフルはクランシー
の命を捕えた。ワニマは謀ったのだ、だが傷を負ったのか気絶した。

 夜も前進する一隊、闇の中に女性の呻き声を聴いた。その主はワニマであった。
かすり傷か?介抱する兵士。そのしばらくの後、一隊はクランシーの遺体を見つける。
ワニマは問い詰められるが、何も答えようとはなかった。

 一隊はワニマの案内で居住地に向かうことになった。
極限状態の為か、気が触れる兵士まで現れた。
一隊の団結が序々に崩れていくのを、狼煙が見つめていた。

 ワニマの案内により、一隊はある洞窟に到着する。
兵士たちは中に泉があると言い含められ、我先へと入っていく、が、洞窟は洞窟であった。
絶望し怒る兵士であったが、その洞窟が金鉱であることに気づく。しかし、今の自分たちの
状況では金がいくらあっても価値がない事を悟り、怒り、ワニマに殴りかかるのであった。
ワニマは改めて泉に案内し、兵士たちは再び生気を取り戻すのであった。人心地がついた。
ビリングス中尉とクラークを除く他の兵士たちは先ほどの金を独り占めしようと思い始める。
一人また一人と兵士が殺されていく。ビリングス中尉は腕を負傷し、クラークは殺さた。
翌日、居住地を目指すビリングス中尉とワニマの前に、最期まで生き残ったトルソンが立ち
はだかる。大激闘の末、トルソンは絶命し、砂塵をあげて岩山を滑り落ちていった。
再び歩き出すビリングス中尉とワニマ、二人の心は通い合っているように見える。
その行く手にはインディアンの居住地が見えた。 


 結局、騎兵隊は突撃しなかった。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月17日 (金) 10時38分

私刑(リンチ)される女(1953)WOMAN THEY ALMOST LYNCHED

Directed by Allan Dwan
Cast
John Lund - ランス
Brian Donlevy - カントリル
Audrey Totter - ケイト
Joan Leslie - サリー

 『地獄部隊を撃て」同様にゲリラ団のカントリルを扱った作品。
主に妻のケイトと、町へやってきたサリーを軸に描かれている。

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 ミズーリとアーカンサスの境界付近、数人の北軍の騎兵に護衛されて走る馬車。
馬車には、サリーひとりが乗っている。森から銃声が轟き、カントリルのゲリラ
団が騎兵を目がけて攻めてきた。あまりに数が違い過ぎ、あっという間に北軍の
兵士たちは絶命した。馬車が横倒しになるも一命を取り留めたサリーをカントリル
は根城としている町へ連れていく。その町はサリーが向かっていた町であった。
ゲリラ団には妻ケイト、の他にジェームス兄弟、コール・ヤンガーが加わっている。

 町に到着し、カントリルはサリーを解放し、サリーは兄のビルが経営する酒場へ行く。
再会を喜ぶ兄妹。案内された兄の部屋でケイトの写真を見つけ、ケイトが以前この
店に勤めていて、兄と恋仲であったこと、今は兄のみがケイトを想っている事を知る。
やがて、カントリルとケイトが酒場に現れ、カントリルはビルにケイトと結婚した
ことを告げる。愕然とするビル。ケイトはかつての自分を思い出してか、
歌を歌い始めテーブルを周り始める。そして、歌が終わった時、泥酔したビルは暴れ
まわる、そして銃を抜いた時、居合わせたランスは反射的にビルを射殺してしまった。

 サリーは店を売ろうと考えるが、ピルの借金は店を売って得られる金額を超えていた。
サリーは自分がマダムとして働きだすことを決意。そして、ランスを用心棒として雇う。
(ランスは南軍のスパイとして、この町に滞在していたのだが、サリーと恋仲になる)
また酒場へ遊びに来たカントリルとケイト、サリーはビルの借金(ギャンブルによる
ものだが)をするようになったのは、ケイトに原因があると詰め寄り、二人は殴り合い
の喧嘩を始める。喧嘩は引き分けに終わったが、後日、二人は銃での決闘をすること
になる。先に銃を抜いたケイトであったが、サリーの弾がケイトの右手を捕えていた。

 ある日、ランスはカントリルの手下との撃ち合いで重傷となる。
時を同じくして、町にカントリルの根城があると知った北軍のが町へ攻めてくる。
銃撃戦の最中、酒場の前で落馬したケイトをサリーは店内へ助け入れた。
やがて、劣勢となったゲリラ軍は撤退し、町は北軍の管理下となる。
兵士は酒場の調査を始める、サリーはランスを、そしてケイトの事を心配した。
その時、酒場で歌声が流れる、ケイトが酒場の女を装って、歌っているのだ。
聴き惚れ、見とれる兵士たち。歌が終わり、退散する兵士たちであったが、
やはり「スパイがいる」として酒場へまた押し寄せてきた。サリーはランスを守るため、
自分がスパイであると、兵士の前に歩み出る。

 絞首刑の準備が終わり、間もなく、サリーの死刑は執行されようとしていた。
そのとき、ケイトが現れ、自分はカントリルの妻であることを名乗り出て、
さらに、サリーの無罪を主張する。馬で逃走するケイトを兵士たちが追っていく。
サリーの身は自由となったのだった。

 どのくらいの月日がたったのだろう、酒場でサリーはケイトがニューオーリンズで
幸せに暮らしていることを話していた。その時、店の外にランスがいることを告げら
れた。サリーが血相を変え、表に出てみると、南軍の軍服を着たランスがいた。
突然の再来に驚くサリーにランスは戦争が終わったことを伝えた。店内外で歓喜の声
が上がる中、サリーとランスは抱き合い、キスをするのだった。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月16日 (木) 20時03分

CATTLE DRIVE(1951)

Directed by Kurt Neumann
Cast
Joel McCrea
Dean Stockwell
Chill Wills
Leon Ames

 列車で旅をしていた金持ちの父子、列車の給水中に男の子が外へ出て、
トカゲと遊んでいるうちに、列車は出発してしまう。
 たまたま通りかかったカウボーイのジョエル・マクリーに助けられ
他のカウボーイの一向と行動を共にすることに、男の子は列車の中で
もそうだったが、かなり生意気で小憎らしいくらいだ。それはジョエル
たちと一緒に行動していても同様で、カウボーイたちを怒らせる。
だが、共に行動するうちにカウボーイの厳しさを知り、道徳を学び、
次第に考えを改めていく。

ラストシーンはカウボーイと別れた男の子が父親と再会し、
父子でカウボーイ・スタイルで馬に跨り、荒野へ立つ、というもの。

尚、この作品には後のジョエル・マクリー主演作「黄金の馬」と同様に、
駿馬の黒い馬を捕えるというエピソードがある。
実はジョエルと男の子が初めて出会う場面は、
ジョエルが駿馬の黒い馬を追っている最中でのことした。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月15日 (水) 19時30分

黄金の馬(1954)BLACK HORSE CANYON

Directed by Jesse Hibbs
Cast
Joel McCrea
Mari Blanchard
Race Gentry
Murvyn Vye

 駿馬の黒い馬を捕え調教する、カウボーイの物語。

牧場の娘に雇われたカウボーイのジョエル・マクリーと相棒は
目を付けた黒い馬を追いかけ西部の山野を駆け巡る。
次第に娘に心を奪われていくジョエルと相棒。
馬は利口でなかなか捕まえられない、また、二人の邪魔者まで出る始末。
四苦八苦の末、馬を捕まえ牧場に戻るが、調教に難儀する。
娘とキスをしているジョエルを見て、プチ切れて牧場を飛び出す相棒。
ジョエルは馬に鞍を付けてまたがる。暴れまわる馬。再び二人の邪魔者が
あらわれて、馬を煽ろうと地に空に銃を撃つ。さらに暴れる馬。
必死のジョエル。それを丘の上から見ていた相棒がまたプチ切れて、
邪魔者のひとりに殴りかかる。ジョエルもいつのまにか馬を降りて、
もう一人の邪魔者と殴り合っていた。果てる二人の邪魔者。
そして、見つめ合い、噴き出すジョエルと相棒。
そこに黒い馬を連れた娘がやってきて、ジョエルと熱い抱擁を交わすのだった。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月15日 (水) 19時22分

シマロンの女拳銃(1952)ROSE OF CIMARRON

Directed by Harry Keller
Cast
Jack Buetel Mala Powers
Bill Williams Jim Davis

女ガンマンの豪傑ぶりを期待したが良い意味で裏切られ、大いに楽しめた。
育ての親のインディアン夫婦を殺害されたローズの復讐劇。
仇が近くにいるのに終盤までお互いの事情を知らずに進むパターンの物語。
THE ROSE OF CIMARRONは実在したOUTLAW。

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 幌馬車の傍でキャンプをしていた家族をコマンチが襲っていた。
女性が幌馬車から赤ん坊を抱きよせ、離れた場所に置いた衣装箱のような箱の
中に赤ん坊を隠す。幌馬車に火が放たれた。次々と絶命する家族、母親。
最期まで抵抗した男が絶命し、幌馬車の火は鮮やかに燃え上がった。

 先ほどとは違うインディアンの子供だろう、男の子が馬にまたがり現場に現れた。
異様な様子を目の当たりにし、戸惑っていた時、赤ん坊の泣き声が聞こえた。
男の子は箱から赤ん坊を抱き上げた。

 何年の後だろう、荒野を馬を駆ける女性ローズ、服装はインディアンそのものだ。
ローズは男の子(ウィリー)の両親、チェロキーの夫婦によって育てられたのた。

 保安官の追跡隊が『家族』のもとへやってくる、
銀行強盗の賊を追っているとのこと、保安官はローズとウィリーに道案内をたのみ、
賊の追跡に出発する。その様子を山の陰から見守る三人、賊は近くに潜んでいたのだ。
賊はチェロキー夫婦の元へやってきて、馬の交換を強要する、反対し抵抗した夫婦は
殺され、何処へと去って行った。

 夫婦の墓前、ローズは復讐を誓い、立ち上がった。

 ローズとウィリーは町へと向かった。
辿り着いた町の名はダッジ・シティ。ローズとウィリーは手かがりの馬を探す。
そして、保安官のホリスターと知り合い、賊がニューカム一味であることを知る。
(この後数分の間、ホリスターとその母親により、何故か貴婦人教育のようなもの
を受ける。ローズとホリスターはデートをしてキスをして抱き合う。「?」だ??
女たちのお茶会の席でローズがインディアンに育てられたことを話題にされ、
不愉快なローズはその場を立ち退く。これてに貴婦人教育終了、何だったんだ?)

 ローズは盗まれた馬に乗る二人の男を見つける。
男たちを問いただすローズ。男たちは答える代り、拳銃を抜いた!
一瞬速く、ローズの二丁拳銃が男たちを捕えていた。賊二人絶命。

 賊の一味を殺したことで、ローズを野放しにはできず、ホリスターはローズを
留置場に入れる。留置場でローズは隣合わせた老人と親しくなる、実は老人も賊の
一味であった。ニューカム一味が老人を助けに保安官事務所を襲う、ついでに
ローズも助け出される。そしてローズはニューカム一味と行動を共にする。

 ホリスターはニューカム一味の逮捕に躍起になるがなかなか捕まえられない。

 ローズはニューカム一味に嫌気がさし、一味と別れ、ダッジ・シティに戻る。
自分に$1,000の賞金が掛けられているのを知り、そして、ホリスターがでっち上げ
た容疑でウィリーを拘禁し、彼女を誘い出そうとしているのを知る。
ホリスターとウィリーを乗せた列車は連邦刑務所に向かっていた。また、その
列車には金塊が積まれており、ニューカム一味が狙っていた。

 列車を追跡するローズ。
ニューカム一味は列車を脱線させる計画でいた。
それを知ってか知らずか、追いついたローズは緊急ホイッスルを鳴らし列車を停止
させる。が、これを機にニューカム一味は列車を襲い、ローズはウィリーを救う。
列車を脱出後、ローズは再びニューカム一味と行動を共にする。
再び、追跡を開始するホリスター保安官。

 ローズが留置場で一緒だった老人は列車襲撃の際に負傷していた。
賊が次々と命を落とし、ホリスターはローズを捕えたが、連れ戻さずに空き家で老人
の介抱をする、老人は死の間際にすべてを告白した。ローズはチェロキー夫婦の死、
そして、賊の最後の一人が金塊を持って逃走しようとしていることを知る。
ローズは金塊の隠し場所へと馬を駆った。隠し場所で賊との銃撃戦、決着はつかず。
その後、賊は馬で逃走、追うローズ、その二人の後ろにホリスターが追いついた。
馬上での銃撃戦。互いの距離はいつまでも縮まらないように思えた。
しかし、崖に追いつめられた賊を弾丸が射抜いた。

 ローズとホリスターは暫し見つめ合う、そして二人は去って行った。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月15日 (水) 07時32分

アパッチ街道[1942]APACHE TRAIL

Directed by Richard Thorpe
原作・Ernest Haycox『Stage Station』
Cast
Lloyd Nolan
Donna Reed
William Lundigan
Ann Ayars

《TONTO VALLEY STATION》を攻めるアパッチとの闘いの物語。
1952年、「アパッチの狼火」としてリメイクされる。

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

 トムは TONTO VALLEY STATION の管理人を任され、大喜びで任地へ赴いた。
トムを乗せた駅馬車が町を出発し、荒野を走り、やがて停車場に到着する。
停車場からはアパッチの狼煙が確認できた…。

停車場で給仕するマルチネス母娘、娘のロザリアは密かにトムを想っていた。

 その後、騎兵隊の少佐ローデンが狼煙に警戒するなか、芸術家のソーンと
彼の妻、および魅力的な未亡人のコンスタンスを運ぶ駅馬車が到着する。
トムとローデン少佐が出迎え、ひとときの団欒をする停車場の人々。
しかし、ロザリアはトムの心がコンスタンスに向くのではないかと気になる。
そして、トムの兄弟、無法者のビルがやって来ます。
トムは警戒し、ビルの銃を押収します。

 翌朝、アパッチは停車場の柵に矢を放ちます。
トムは駅馬車の金庫を預け、アパッチの偵察に出かけます。また、ローデン少佐は
アパッチの攻撃が差し迫っていると考え、砦へ応援を要請に出発します。
トムは少数のアパッチの隊列を発見、負傷した白人のパイクが捕まっています。
アパッチが馬から離れた隙をつき、トムはパイクを助け出し、介抱します。
パイクの話からトムは、ある白人を追ってってアパッチは殺気立っており、
また、白人たちに攻撃を仕掛けるつもりでいる事を知らされます。

 停車場ではビルが絵描きのソーンのモデルになってやると提案します。不服
ながらも絵を描かされるソーン。ビルは自分のガンベルトに銃がないのが気に
入らず、ソーンの荷物から見つけた二丁の銃を奪います。銃が手元に戻ったビル
は図に乗り、金庫を持ち出し、駅馬車に積み、ゲートを開けるように命令する。
皆はビルが怖く、彼の言われるままです。そして、ゲートが開いた時、
その向こうにはパイクを連れたトムがいたのでした。状況を察したトム。
ビルは、トムを決闘に駆り立てます。お互いの腰には二丁の拳銃。
銃声の後、ピルの両手の甲から血が流れていた。

 その夜、パイクはアパッチが探している白人に関する詳細を語ります。
そして、その白人がビルであることが明らかにされます。
その深夜、ロザリアはトムがコンスタンスにキスをしているのを目撃し涙した。

 翌朝、アパッチは停車場への攻撃を開始!必死に応援するが、余りに数が違いすぎた。
何もできず立ちすくむビル。
そして、攻撃は停車場の内部へも及ぼうとしていた。
ビルがいるのを確かめたのか、アパッチは引き上げていった。
暫しの小康か?息をつく停車場の人々、そこへ一人のアパッチが柵の外から叫ぶ、
「ビルを渡さなければ、停車場の全ての白人を殺す」
そして、投げ入れた物、それはローデン少佐の帽子だった……助けは来ない。

 停車場ではビルをどうするかについて、投票が行われた。

 ロザリアは次の攻撃の前に、トムに気持ちを伝えた。

 再び攻めてくるアパッチ。
その時、ピルは馬を横取りしゲートから飛び出した。
ビルを追うアパッチの大軍、幾重も重なる銃声!ピル、絶命。
砂塵舞う中、アパッチは帰っていく、そして荒野に静寂が戻った。

 駅馬車は再び走り出し、トムとロザリアは抱き合いキスを交わすのだった。

「アパッチ街道(1942)」の《END》の下には、
AMERICA NEEDS YOUR MONEY,BUY WAR BONDS AND STAMPS,EVERY PAY DAY.
との文字が記されます。[IMDb]のトリビアによると
The following wartime public service announcement "fades" into the closing title card, sandwiched between "The End" and the miniature MGM reclining-Leo-the-Lion-and-torches insignia logo: "America needs your money. Buy War Bonds and Stamps in this theater." Apparently MGM attached this PSA to many of its short subjects released during 1942......とのこと。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月14日 (火) 17時24分

アパッチの狼火(1952)APACHE WAR SMOKE

Directed by Harold F. Kress
原作・Ernest Haycox『Stage Station』
Cast Gilbert Roland
Glenda Farrell
Robert Horton
Barbara Ruick

《TONTO VALLEY STATION》を攻めるアパッチとの闘いの物語。
「アパッチ街道(1942)」のリメイク

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

「アパッチ街道(1942)」の後に続けて鑑賞しました。
多少の違いはあるものの、基本は同じ。

 「アパッチ街道(1942)」を先に鑑賞したためか、個人的にはこちらの作品に
は不満が残りました。全く緊張感が伝わってきません。
防戦中に登場人物同士が長々と話をし、さらには煙草を吸い始めたり…。
助けてくれた仲間に礼をするのジェスチャーを送ったり…。
アパッチを撃ち倒した仲間を褒めるジェスチャーをしたりと…。
アパッチの大軍に対して余裕で戦っているんです。

作品にもよるでしょうが旧作とリメイク作を見比べるのは考えものですね。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月14日 (火) 17時18分

ドミノ・キッド(1957)DOMINO KID

Directed by Ray Nazarro
Cast
Rory Calhoun
Kristine Miller
Andrew Duggan
Yvette Duguay

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。


 南北戦争で戦っている間に、父親は五人の裏切り者に殺された主人公 ドミノ・キッドの復讐劇。原作は主演のRory Calhoun。


 酒場で初老の男が銃を構えるより一瞬早く銃声がなり、男は絶命する。
画面に背を向け、酒場を立ち去る男、ドミノ・キッド。

 メキシコのとある町、コーヒーを飲み、店主との邂逅の後、ドミノは店を出る。
その時、猛烈な勢いで近づく馬の蹄の音を聴いた。馬上の男はドミノに発砲して
行き過ぎる、咄嗟にかわしたドミノ。馬は翻って再びドミノに突進してくる、すれ
違う刹那、ドミノの拳銃が男の命を捕えた!。驚いて路へ出てくる先ほどの店主。
ドミノは店主に男の葬儀代を渡し、町を後にした。

 ドミノの故郷の町、電信所から保安官事務所にドミノの帰還を告げる電報が届く。

 野宿の炎、草むらからライフルを構える男の影、狙いを定める間もなく、
横からドミノに取り押さえられる。男はドミノを殺すように雇われた者だった。
ドミノは男に雇い主の元へ案内させることを命じ、町の酒場に辿り着く。先に
ひとり酒場へ入る男、雇い主の耳元で何か囁く。その様子をドミノは裏口から
店に入り見守っていた。やがて、雇い主はドミノのところへやってきて向かい
合う、雇い主が銃を抜こうとしたその時、ドミノの拳銃が火を噴き、絶命した。

 同じ夜、ドミノはある一軒の屋敷に侵入した。
屋敷の主と対峙するドミノ。主はドミノを物盗りか何かと勘違いしているのだ
ろうか?ドミノに対し要件、何者であるかを問いただす。ドミノは傍のテーブル
にあった物を主に投げつける、怪訝に落ちたその物を見る主。それは『ドミノ板』。
顔色が変わる主、そして、ドミノにより絶命したのだった。

 《DOUBLE SIX RUNCH》 ドミノの実家、外は荒れて草は枯れている。
バーバラとハリントンがやってくる。彼女にとってはそこは特別な場所だ。
バーバラはハリントンと別れ、家の中へ、思い出を確かめるように家具等を見まわす。
ドミノとバーバラが並んで写っている写真もある。
何気にオルガンを弾き始めるバーバラ、ドミノとの思い出の曲だろうか?
その曲に合わせ、どこからともなくハミングが!バーバラが振り返ると、
そこにいたのはドミノであった。

 ドミノは牧場に水を供給する川がせき止められてるのを知る。
それは別の農場へ水を供給する為だった。その農場主が五人目の裏切り者であった。
ドミノは最期の闘いの決心をし、通りへ出ると、ハリントンがライフルを持ち、
ドミノを待ち構えいた。ハリントンはドミノとバーバラを巡っての決闘を申し込む。
二人、構え、息詰まる。その時、別方向から弾丸が飛んできた!。
直ぐに農場主が現れて、銃撃戦が始まる。農場主は雇い人を応援に連れてきており、
銃撃戦はドミノとハリントン対農場主たちの構図に変わります。負傷するドミノ。
もはや復讐もこれまで…と思われた時、ドミノの放つ弾が相手を射抜いた。
傷つき動けぬドミノをバーバラは抱きしめて介抱するのだった。

(ちなみに)
大概、牧場の入口にはその牧場の印がありますが、DOUBLE SIX RUNCHの印は、
六の印のドミノ(サイコロの6と同じ)が二つ並んでいます。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月13日 (月) 20時16分

四人のガンマン(1954)FOUR GUNS TO THE BORDER

Directed by Richard Carlson
Cast
Rory Calhoun(カリー)、 Colleen Miller(ロリー)
George Nader、 Walter Brennan(サイモン)
Nina Foch、 John McIntire

 四人の無法者と、サイモンとロリー・父娘を軸とした1881年の西部の物語。
途中、何度か狼煙のカットが挿入され、何かの前触れを告げているようです…。

 カリーたち無法者の四人は仲良しグループといった感じの強盗団です。
強盗に失敗し、アジトの雑貨屋に戻る途中、かつての仲間サイモンに遭遇します。
サイモンは年頃の娘ロリーを連れて農場を営む計画をたてており、その農場への
道中でした。その時からカリーはロリーのことが気になりはじめます。

 サイモンと別れ、アジトの雑貨屋に戻って間もなく、その雑貨屋にサイモンと
ロリーがやって来て、一晩泊ることになります。ロリーが他の三人のアイドル的
な存在になっていくのに対し、カリーはロリーのことで頭が一杯です。その晩、
嵐がやっ来て、皆が眠っているなか、ロリーは無謀にも下着姿で豪雨の中に飛び
出します。まるでシャワーを浴びているようです。そこへカリーが現れ、ロリー
に抱きつきます。ロリーがカリーに気持ちを許して抱き合っていると、目の前に
ライフルを構えたサイモンがいたのでした。その晩のうちに父娘は立ち退きます。

 夜が明け、カリーは一人街へと向かいます。保安官事務所を訪れ、保安官素手で
の決闘を申し込みます。街のはずれで住民の見守る中、二人は殴りあいます。
実は、これはカリー強盗団の作戦で、保安官と住民の注意を決闘に引きつけている
間に銀行強盗をするという計画だったのです。他の三人により強盗に成功し、
そして、カリーと保安官の闘いも保安官の上さんがプチ切れて鞭を振り回して中止
になり、カリーは三人と合流して逃走するのでした。

 銀行強盗を知った保安官は追跡隊を編成し、カリー強盗団を追跡します。
一旦、雑貨屋に戻るカリーたちですが、店はインディアンに襲撃されたあとで全焼
しており、店の親父とインディアンが絡まって倒れ、息絶えていました。
カリーたちは仕方なく余所へ逃走しますが、途中、途中でサイモンたちの痕跡を見
つけ、自分たちが彼らと同じ方向へ移動していることを知ります。そして、その頃、
サイモンとロリーはインディアンに囲まれていたのでした。

 インディアンが放った銃声がカリー強盗団の耳に届きます。
馬を駆ける四人。サイモン父娘を救うべく孤軍奮闘しますがひとり、またひとり、
命を奪われていきます。インディアンは引き揚げ、一旦は小康となりますが、
再度インディアンは攻撃を仕掛けてきました。また、ひとり命を落とし、強盗団は
負傷したカリーのみとなってしまいます。カリー強盗団、インディアンにより壊滅。

 負傷したカリーを助けたいロリー。反対するサイモン。
そこへ保安官の追跡隊が追い付きます。やむなく、サイモンも同意し、カリーを救
うため、農場のある家へ逃走するのでした。
翌日、カリーは一命を取り留め、目を覚まします。そして、農場が保安官たちに包囲
されているのを知るのです。カリーは保安官に銃での決闘を申し込み、保安官も快諾。
カリーと保安官は緊迫した空気のなか向かい合います。ロリーは何とか決闘を止めさ
せようとカリーを説得し続けます。叫び、説得し続けるロリー……。と、その時!!
カリーは決闘を諦め、傷がぶり返して倒れこみます。(アレアレ?という展開です)

《こちらが固唾のむなか、勝負を諦めるとは、潔いのか、何なのか》

一時休養の後、
カリーは保安官に連れられ、ロリーとサイモンに見送られて農場を去るのでした。

(おことわり)
 「日本語字幕なし」での鑑賞のため、内容に誤りがあるかもしれません。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月12日 (日) 13時04分

古今無双の強者(1926)THE GREAT K & A TRAIN ROBBERY

Directed by Lewis Seiler
Cast : Tom Mix, Tony the Horse, Dorothy Dwan
Will Walling, Harry Gripp......John Wayne(Extra-uncredited)

 ケイ・エイ鉄道と強盗、そして、私立探偵のトムとヒロインのマッジの恋を
描いたサイレントの西部劇です。コミカルな演出が多い作品です。

 列車強盗団の被害に悩まされていたケイ・エイ鉄道の社長のカレンは内密に
私立探偵のトムに列車強盗団対策の協力を依頼しました。
トムが沿線沿いを調査中に社長の娘マッジが強盗団に追われているところに遭遇!
列車強盗団はマッジを捕えケイ・エイ鉄道を強請ろうと企んでいたのでした。
トムは(ローン・レンジャーのような)マスクをして、マッジを救います。
また、これが縁でトムとマッジは恋に落ちます。

(…ちなみに…)
 トムのそれまでの調査の過程で社長秘書のホルトが強盗団に通じていること
をトムは掴んでいました。それで、ホルトから顔を隠す為にマスクをしています。
① トムがマスクをしているのはマッジを強盗団が救った時。
② ①の直後の列車内でのドタバタ・シーン。
  (列車には社長車両があり、社長のカレンと秘書のホルトが常駐しています)
③ カレンの屋敷でカレンとホルトが翌日の10万ドルの輸送について相談している
ところを盗み見ていたところ、屋敷の使用人に泥棒と間違えられ、追い回される
屋敷の内外でのドタバタ・シーン。

(…そして)
 ホルトの手引きにより、10万ドルを奪った強盗団はアジトの洞窟に潜伏。
もちろん、トムはアジトに侵入し、ホルト他、強盗団を一網打尽!10万ドルを
奪還!ついてにマッジとの甘い幸せも手にしたのでした。一件落着。

 エキストラ出演のジョン・ウェインについて、
エキストラなので、どのシーンに出演していたのかはハッキリとは判りませんでした。
おそらく、マッジを救出後の列車内でのドタバタ・シーンの乗客の一人がジョン・ウェインではないか?と私は思っています。……やっぱり判りません。

投稿: ミチノク・キッド | 2012年2月11日 (土) 07時56分

この問題に取り組んでいただきありがとうございます、本当にあなたが選択した方法は、このトピックで非常に到達可能です。

投稿: ヘパテクト | 2012年2月 6日 (月) 16時25分

襲われた幌馬車

制作:1956年
原題:The Last Wagon
監督:デルマー・ディヴィス
出演:リチャード・ウィドマーク、フェリシア・ファー、スーザ  ン・コーナー、トミー・レテッグ、ニック・アダムス


本作品の公開された1956年という年は「捜索者」「誇り高き男」「OK牧場の決闘」などが制作された年でもあるが、
「襲われた幌馬車」は再上映もビデオ化も長年されなかったので、私にとっては幻の名作でした。テレビ放映は見たような気がしますがあまり印象に残っていない)ようやくDVD化された本作を楽しむことができた。

冒頭、鹿皮服のウィドマークがライフルを構えて遠く離れた馬上の男を撃ってから、クレジットタイトルとなり、
その後、彼を追跡する保安官一行との追いつ追われつがセドナの岩山や河で繰り広げられる。上空からの俯瞰撮影が
素晴らしい効果を出している。しかもコマンチ・キッド(ウィドマーク)がついに捕まり、幌馬車の車輪に縛り付けられるまでの20数分台詞らしい台詞は皆無であり、緊迫したシーンが続くという映画のお手本のような導入でした。

雑誌で見ていた幌馬車の車輪に縛り付けられたウィドマークのスチールが不思議に印象に残っていたのであるが、身動きできなくとも彼の存在感はすごいね。

その後コマンチ・トッドは、女子供や若造6人を引き連れてアパッチの攻撃を受けながら、安全な土地へ脱出するというストーリー。
ウィドマークはまだ40前後で若々しく、きびきびと主役を張っていますが、他に役者がいないのが残念なところ、斧や弓、ナイフと彼の一人舞台です。徐々に悪人(と思わせられた)ウィドマークが、良い人になっていくのは仕方がないか。
もっと、前半のような悪役の魅力を堪能したかったな。

余談ですが、最後にコマンチ・トッドに粋な判決を下したハワード将軍(ゼネラル)は実在の人物らしい。

投稿: J.W. | 2012年1月30日 (月) 17時30分

不死身の保安官

製作:1958年
原題:The Sheriff of Fractured Jaw
監督:ラオール・ウォルシュ
出演:ケネス・モア、ジェイン・マンスフィールド、ヘンリー・ハル、ブルース・キャボット、ウィリアム・キャンベル、ロバート・モーリー

 予告編じゃ、とにかく笑いたい人向きだっていうんで、YouTubeで見せて貰ったよ。イギリス男と西部男(女)のカルチャー・ギャップが主題のコメディだね。英国の銃器商のティブス商会の社長のティブス氏(ロバート・モーリー)が甥っ子で役立たずのジョナサン(ケネス・モア)を呼ぼうとすると、ジョナサンは納屋で、蒸気機関で走る馬なし馬車の発明に熱中してるけど、もちろん、ボイラーが爆発して発明は一巻の終わりさ。

 ティブス商会は旧式経営のせいで左前なんで、ジョナサンは新大陸の「ワイルド・ウエスト」に行って銃を売りまくろうって決心する。それから6頭立ての駅馬車が荒野を走る場面だよ。乗客はジョナサンを含め男ばかり3人で、客の1人はウィスキー瓶を握った酔っぱらい、もう1人はヘアトニックだか毛生え薬だかのセールスマン。酔っぱらいは酒瓶を相客に渡し、ジョナサンもその瓶から飲むけど、セールスマンが持ってるヘヤトニックの瓶とこんがらがって、ジョナサンがヘヤトニックを口に含んでぷっと吹き出すなんてギャグがあるね。ところがすっかり出来上がってる酔っぱらいは、ウィスキーもヘヤトニックも区別なしにグビグビ飲んでご機嫌なのが可笑しいよ。

 そこへお定まりのインディアンの襲撃だよ。ジョン・フォードの「駅馬車」じゃ、窓から飛び込んだ1本の矢が、酒商人のピーコックの胸に刺さるけれど、ここでも同じような角度で矢が飛び込んで、酔っぱらいの前をかすめる。だけど酔っぱらいはいい気分に寝込んでるのさ。

 駅馬車は停まって、丘の上のインディアンと撃ち合いだけれど、ジョナサンが業を煮やして駅馬車の反対側から降りて、横の方を通って丘に上り、指図してるインディアンの酋長の丁度後ろに来る。そして酋長がトマホークを投げようって右手を振り上げたのに、英国紳士らしく持ち歩いてる蝙蝠傘の取っ手を引っ掛けて、トマホークを取り上げちまう。あっけにとられた酋長に襲撃なんてやめろって説く。駅馬車から御者や護衛や乗客が見ると、丘の上でジョナサンと酋長が握手してるんで、一同はジョナサンのことを英雄だ、って驚嘆するのさ。フォード版「駅馬車」で、駅馬車の一行が必死にインディアンと戦って、最後は死ぬ覚悟をするのがバカに見えてくるね。

 駅馬車は「砕け顎」の町に着き、ジョナサンはケイト(J・マンスフィールド)の経営する酒場兼ホテルに部屋を取る。それからは、ベッドに入ったら下の酒場がうるさいんで、降りてきて酔っ払ってるうちに、町長(ヘンリー・ハル)から保安官に任命されたり、ケイトとのロマンスが始まったり、二つの牧場の水争いに巻き込まれたり、駅馬車襲撃以来の因縁で、インディアンの酋長に気に入られて、名誉インディアンになったり、町の葬儀屋が、新保安官はそのうち必ずお客になるってんで、霊柩馬車でジョナサンについて回ったり、ってお話だけど、どうも駅馬車で町に着いてからは、つまり本筋に入ってからはあまり笑う場面がないね。ウィリアム・キャンベルが出て来ても、酒場でジョナサンに絡んだりしているうちに、喧嘩で撃ち殺されて登場時間なんて5分ぐらいだし、ブルース・キャボットも特に何もしないし、ジョナサンが袖の内側にデリンジャー銃を着けてて、バネで一瞬に握れる仕掛けも格別目立つ場面がないしね。

 まあ、ショー場面のJ・マンスフィールドの歌や踊りは楽しめるけれど(歌はコニー・フランシスの吹き替え)、やはり、ラオール・ウォルシュ監督は「死の谷」みたいなのが本領なんで、喜劇はボブ・ホープやノーマン・タウログ監督に任せておきゃいいんじゃないかねえ。あっしの見た範囲じゃ、西部劇コメディの傑作は「彼女は二挺拳銃」だよ。これもYouTubeで見せてくれてるね。

 ジェイン・マンスフィールドって女優さんは、IQ163で5カ国語を話し、ピアノとバイオリンの素養があったてえから、まさにスーパーウーマンだね。若くして亡くなったのは残念だよ。

投稿: クインキャノン | 2012年1月22日 (日) 22時56分

対決の一瞬

原題: Tennesse’s partner (1955) RKO
監督: Allan Dwan
出演: John Payne, Ronald Reagan, Rhonda Fleming, Coleen Gray

ギャンブラーのテネシー(J.ペイン)が賭けに負けた悪漢の待ち伏せに会い、危機一髪のところを丁度通りすがったカウポーク(R.レーガン)に助けられた。これを機に2人は相棒(この映画の主題である)の様な関係になった。 カウポークとはカウボーイの意味でここでは愛称として皆からそう呼ばれていた。賭場の経営者はダッチェス(R.フレミング)でテネシーとは腐れ縁の様な関係のままであった。カウポークはこの町に来てフィアンセのコルディ(C.グレイ)と結婚するつもりでいた。 カウポークはテネシーにコルディを紹介したが、テネシーは既に彼女の事を良く知っていた。皆なの前でカウポークは結婚資金としてコツコツ貯めた5,000ドルのゴールドを彼女に渡した。彼女は札付きの悪女で結婚詐欺を繰り返すような女であった。 テネシーは人の良いカウポークを思って、その場ではコルディの素性を伝えずに、後日彼女に5,000ドルと引き換えに50,000ドルを渡して一緒に港町から船でサンフランシスコへ行く提案をした。
テネシーはコルディを連れて船着き場迄行ったが、船が町を離れる直前に下船し、彼女だけ町から出てもらった。 テネシーとコルディが駆け落ちした事をダッチェスから聞いたカウポークは激怒し、いつかテネシーを殺すと誓った。 今や無一文のカウポークは再度、金掘りに出かけることになった。
テネシーはダッチェスの所に戻って、事情を話し納得してもらったが、カウポークへ謝罪と説明の為に行く事にした。 カウポークの採掘場に行ったテネシーは直ぐに決闘を挑まれるが、丸腰の為殴り合いとなる。 テネシーはカウポークの気持ちが良く理解できるので、一切抵抗せずに殴られるままであった。 無抵抗に気付いたカウポークはテネシーにコルディを何故追い出したのか尋ねると、最も大切な友(カウポーク)を悪の罠(コルディ)から救うためとの返事であった。 
一方で金鉱を掘り当てたテネシーの仲間がその場所を登録する前に殺される事件が起き、その場所を示す地図が盗まれた。 地図の製作に協力したカウポークは、犯人が行く場所を覚えていたので、テネシーと一緒に金鉱に向かい撃ち合いとなるが、カウポークはテネシーの犠牲となり殺されてしまう。 最後に犯人はテネシーに殺される。 

結婚相手から裏切られた切なさや、友達に対する優しい気持そして最後には友達に代わって殺される憐れな役は、まさにR.レーガン(カウポーク)にピッタリなはまり役でその人の良い人柄がにじみ出ている。

投稿: マサイ | 2012年1月20日 (金) 13時28分

The Buckskin Lady

製作:1957年
監督:カール・K・ヒトルマン
出演:パトリシア・メディナ、リチャード・デニング、ジェラルド・モーア、ヘンリー・ハル、ハンク・ウォーデン

 これもYouTubeで見せて貰った映画。パソコンのモニター画面で見るんじゃ西部劇鑑賞だなんていえなさそうだけど、不精者の年寄りには便利だよ。

 ネヴァダのさびれた町ビター・ウォーターで、酔いどれのメドリー医師(ヘンリー・ハル)が、駅馬車の乗り継ぎ客を酒場に誘ってポーカーをやらせ、自分の娘のアンジェラ(パトリシア・メディナ)が凄腕ポーカー・プレイヤーなもんだから客をカモらせてる。地元ガンマンのスリンガー(ジェラルド・モーア)がアンジェラの男友達なんだね。

 メドリー医師はつぶれかかった自分の診療所を250ドルで売る広告を、アンジェラに内緒で新聞に出し、買い手のブルース・メリット医師(リチャード・デニング)が町に来るけど、すぐ、診療所にも町にも幻滅するよ。

 アンジーは、ポーカーで稼いでブルースに250ドル返すって申し出て、二人は惹かれ合う仲になり、もちろんスリンガーはメリット医師を目の敵にして三角関係だよ。アンジーがポーカーで150ドル稼いだところで、スリンガーがアンジーと勝負して勝ち、金を巻き上げちまう。アンジーはいかさまカードに気付いて、スリンガーの部屋に行って喧嘩になるけど、ブルースは、アンジーがスリンガーに気があって彼の部屋に行ったと勘違いする。

 ブルースは厩で診療所を開き、彼の誤解に落胆したアンジーは、お金と引き替えに結婚してもいいってスリンガーにいって、二人は結婚のために近くの少し大きな町に行くけど、そこでスリンガーは金を手に入れようってんで銀行強盗を働き、二人は追われて馬で逃げる。アンジーが追っ手に肩を撃たれて負傷し、スリンガーが盗んだ札束をばらまいて、追っ手の気を逸らして逃げ切るんだね。

 町民のロン(ハンク・ウォーデン)が彼らを見つけてスリンガーに撃たれ、何とか町に帰り着いて、ブルースにアンジーたちの居場所を告げて息絶える。夜、二人がキャンプをしている時、アンジーが隙を見てスリンガーの二挺拳銃の一つを取って彼に向け、もう一つも渡せって命じる。近くに来ていたブルースが銃声を聞いて現場に踏み込み、アンジーがスリンガーに銃を向けて牽制しながら、ブルースがアンジーの肩からナイフで弾を抜き取る。スリンガーが銃を取り返そうとしてブルースと格闘になって、スリンガーはアンジーに撃たれて死に、アンジーとブルースは相擁する、ってお話さ。

 白黒で上映時間66分、それ以前の年代に盛んだったいわゆるB西部劇は、60分前後が決まりみたいだけれど、1957年には、もう、B西部劇はなくなってたんじゃないかな。当時の劇映画はどれも70分以上はあっただろうから、これは短めだよ。ヒロインと二枚目の関係より、ヒロインと悪役の関係に重点を置いてるね。殴り合い場面があるけど、撃ち合いらしい撃ち合いはなくて、西部活劇っていうよりは人間関係が主題かもね。まあ、見物人から見れば全体的にしょぼくれた物語だけれど、劇中人物にとってはそれぞれの運命がかかった大問題なんだから、そういう意味じゃ個性的な作品かも知れないね。

投稿: クインキャノン | 2012年1月 4日 (水) 19時07分

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投稿: 富山雅治 | 2012年1月 3日 (火) 15時19分

マッケンナの黄金

製作:1969年
原題:Mackenna's Gold
監督:J・リー・トンプソン
出演:グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ、テリー・サバラス、カミーラ・スパーブ、ジュリー・ニューマー

 劇場公開時には敬遠して見ませんでしたが、最近DVDで見ました。面白いかったですが、西部劇というよりは「ソロモン王の宝窟」や「インディ・ジョーンズ」の系譜の冒険物語でしょうね。日の出とともに「揺れる岩」の影が地面の上に延びて、先端が黄金の谷の入り口を指すのですが、日の入りなら影が延びるだろうけれど、日の出に影が延びるはずがない、というのが大方の意見のようです。しかしまあ、何しろ秘境だから常識は通用しません。

 出演者の多彩なのに目を奪われました。メキシコ人の山賊コロラド(オマー・シャリフ)の一味にキーナン・ウィンがいるし、山賊の巣窟に集まったハドリーバーグ町のご立派な町民たちときたら、イーライ・ウォラック、リー・J・コッブ、レイモンド・マッセイ、バージェス・メレディス、アンソニー・クエイル、エドワード・G・ロビンソンといった豪華さで、名優達が黄金目当ての欲ぼけを大真面目にやっているのが楽しいです。おまけに、姿は見せないけれど、ナレーターを務めるのがヴィクター・ジョリー。

 グラマーなアパッチ娘のヘシュ・ケ役のジュリー・ニューマーは、身長180cm、脚の長さ94cmという超絶肢体で、IQ135とのこと。まあ、小生は幸いに知能指数などというものには関わらずに生きてきたので、IQ135というのがどれほどのものか分かりませんが、大したものなんでしょうね。

 彼女が砂漠の中の泉で泳ぐシーンは、トップレスで腰布を着ける予定だったのが、撮影直前に、彼女はヌードになる決心をしたそうで、それに対し誰からも、特に男優や、男性撮影クルーからは反対が出なかったというから、現金なものです。才媛の彼女は発明をして特許も持っているんですね。発明の一つであるパンディーストッキングの特許公報を見られるURLを記しておきます。

 http://www.pat2pdf.org/patents/pat3914799.pdf

 発明者欄にちゃんと「ジュリー・ニューマー」って書いてありますよ。もう有効期限は切れているだろうけれど。

 他にも4,003,094、3,935,865の2件の特許があるようだから、興味のある方は検索してみて下さい。どれもコンピュータの発明などでなく、パンストやブラジャーの発明なのがご愛嬌です。(余談ですが、美人スターの故ヘディ・ラマーも特許権者だったんですね。)

 オマー・シャリフはここではメキシコ人の山賊役ですが、本人はエジプト人だそうだから、ピラミッドやミイラが出てくる映画でファラオでもやるのが一番ぴったりだろうと思います。「アラビアのロレンス」での役などはガラに合っているのでしょうが、「ドクトル・ジバゴ」ではロシア人の医師だし、「うたかたの恋」ではハプスグルグ家の皇太子だから、実に国際的ですね。エキゾチックな人だからこそでしょう。

 シャリフはカード・ゲームのブリッジの国際的プレイヤーだったんですね。ブリッジ狂というのがふさわしく、1960、70年代に、「オマー・シャリフ・ブリッジ・サーカス」というブリッジ・チームを作って、各国で試合したそうだし、ブリッジの技術書も書いています。自分のことを、「パートタイムの映画俳優で、フルタイムのブリッジ・プレイヤー」と称していたそうです。

 ブリッジのオリンピックというべき最大級の競技会に、「バーミュダ杯」戦という国際試合があり、日本では過去に1回だけ、1991年に、パシフィコ横浜で開かれたことがあります。小生もブリッジは下手の横好きなものだから、賑わいを見物に行きました。ビューグラフ会場に入ると、客席にオマー・シャリフがいるではありませんか。小生が実物を見たハリウッド・スターはこの人だけです。

 前掲の名優たちのほとんどは、今では故人ですが、シャリフとニューマンとウォラックはご存命です。いずれも後期高齢者ないし超後期高齢者だから、もう映画は作らないでしょうが、ご長命をお祈りします。

投稿: ワフー | 2011年12月23日 (金) 23時54分

砂漠の生霊
hell's heroes
製作 1930 ユニバーサル
監督 ウィリアム・ワイラー
出演 チャールス・ビッグフォード、レイモンド・ハットン
フレッド・コーラー。

ピーター・B・カインの人情物西部劇、サイレントの時代には二度映画化され、何れもハリー・ケリーの主演。ジャック・フォードの「恵みの光」(1919)に次ぐ映画化で、今回はトーキーとなる。これらの作品はすべてユニバーサルの作品。この後MGMに移り「地獄への挑戦」そして、カラー化 され「三人の名付親」となります。

ニュー・エルサレムの町に銀行強盗にやってきた四人の男たち。ボブ・サングスター、トム・ギボンズ、ワイルド・ビル・カーニー、そしてホセ。銀行を襲い金をせしめるのだが、ビルとトムはその時、行員のエドワーズを射殺してしまいます。逃げる時、ホセは撃たれて落馬。その時、無常にもボブはホセの落とした金袋を拾いの戻ります。ここは後年の「ワイルド・バンチ」のような切れの良いアクションを見せます。ホセは町で死に、残りの三人は砂漠へと逃げます。しかし砂嵐が襲い、馬を無くしてしまいます。

漸く水場へと辿りついた三人は、そこで放置された幌馬車に出会います。その中には臨月の瀕死の婦人が取残されているのでした。幌馬車の中を覗いたボブはいささかうろたえます。ボブもならず者ですが、後の二人もならず者だから女の姿を見せるのが心配なのです。そしてさらに悪い事には、その水場の水脈もダイナマイトで破壊され水場は乾ききってしまっているのでした。

幌馬車の婦人は赤ん坊を産み落とし息絶えます。その今わの際に三人に赤ん坊を託すのですが、この赤ん坊の父親は三人が銀行強盗の際、撃ち殺したエドワーズであったのです。三人はこの赤ん坊のためにニュー・エルサレムへ引き返す決意をします。しかし馬も無く、水も無い彼らには砂漠を徒歩で行くのは過酷な旅でありました。

監督はウィリアム・ワイラー、この作品により一躍その名を上げる事となる。主演はチャールス・ビッグフォード、私達の世代では燻し銀のバイプレイヤーだが、この時は若くて精悍、赤ん坊を町に届けるため、覚悟の上で砒素の水を飲み渇を癒し最後の力を振り絞る様はまさに生霊、幽鬼のような力演は凄まじい。極悪非道の悪人どもが赤ん坊を介して、その罪を改めるというキリストの教えがモチーフ、地名のニュー・エルサレム、そして三悪人が三賢人に立ち返るし、また最後の場面は教会などなど、どれもキリスト風西部劇。巻頭、タイトル・バックに流れる音楽もなにやらセイクリッド・ソングのような美しい旋律が流れておりました。

私はこの作品、米盤DVDワーナー・アーカイブ・コレクション、「砂漠の生霊」と「地獄への挑戦」(1936)のカップリングで見ました。これに「三人の名付親」(1949)を比べて見てみると実に興味深い。ホント良い時代になったものです。

投稿: ママデューク | 2011年12月22日 (木) 07時38分

Day of the Bad Man

製作:1958年
原題:Day of the Badman
監督:ハリー・ケラー
出演:フレッド・マクマレイ、ジョーン・ウェルドン、ジョン・エリクスン、ロバート・ミドルトン、マリー・ウインザー、エドガー・ブキャナン、スキップ・ホメイヤー、リー・ヴァン・クリーフ

 「ララミー砦」に続いてYouTubeで見せて貰ったフレッド・マクマレイの西部劇。我が国では未公開みたいだね。

 巡回判事のジム・スコット(F・マクマレイ)は、その日11時に、殺人犯のルディ・ヘイズに死刑を宣告するはずなんだね。ところがその朝、ルディを縛り首にはさせねえってんで、犯人の兄弟のチャーリー(ロバート・ミドルトン)とハワード(スキップ・ホメイヤー)、従兄弟のジェイク(リー・ヴァン・クリーフ、)とモンテなんぞの無法者が乗り込んで来て、町外れのテントにいたルディの愛人のコーラ(マリー・ウィンザー)が、無法者一家を迎えるよ。

 それから悪党どもは判事や保安官を脅しにかかり、町民たちも脅すんだね。この事件で殺された男の未亡人まで脅すのさ。町民たちは怖がって、ルディを死刑でなく、所払いにするくらいで済ますのがいいって、判事に求める。しかし、スコットは動揺しながらも、信念を曲げず、法廷を開いて犯人に絞首刑を宣告するよ。悪党たちは、裁判を終えて判事が家に帰って来たのを襲う、って展開さ。

 「真昼の決闘」の亜流って見る人が多いようだね。配役が「真昼の決闘」と重なってるっていう人もいるよ。ジョーン・ウェルドンはグレース・ケリーの役、ジョン・エリクスンはロイド・ブリジェスの役、マリー・ウインザーはカティ・フラドーの役って具合で、リー・ヴァン・クリーフなんか「真昼の決闘」にも出てるから、本人の役だよ。エドガー・ブキャナンが、判事の長年の使用人だか付き人だからしいけれど忠実な友達で、判事を助ける男を演ってて、こんな人物は「真昼の決闘」にはいなかったって思うよ。だからちょっと曖昧な役柄で、いてもいいなくてもいい感じだね。

 リメイクじゃないから、物語は「真昼の決闘」と同じじゃあない。主人公は保安官と違って判事だし、その日が結婚式でもないね。数年越しの恋人のマイラ(ジョーン・ウェルドン)に求婚しようって思ってるとこだよ。ところが、彼女は今じゃ、町の若い保安官のワイリー(ジョン・エリクソン)と恋仲で、ワイリー保安官は少々臆病って風に話を捻ってあるね。コーラは殺人犯の愛人で、以前に判事と訳ありだったんじゃあない。まあ、見てる間は退屈しないけれど、見終わって格別の感興は残らないね。「襲われた町」の方がよく出来てるって思うよ。

 だけど、ロバート・ミドルトンやマリー・ウインザーの悪党ぶりは楽しいね。悪党どもが雑貨店主夫婦を脅しに行って、ハンガーに掛けてある商品の婦人服に火を付けたり、乱暴を働く。挙げ句、帰り際にロバート・ミドルトンがガラス鉢から飴玉を取り出して口に入れるけど、そこで彼はポケットから小銭を2枚ほど出してカウンターに置くんだよ。暴れるくせに、飴玉には素直に代金を払うところが可笑しいね。

投稿: クインキャノン | 2011年12月13日 (火) 10時50分

襲われた町

製作:1959年
原題:At Gunpoint
監督:ジーン・ファウラー・Jr
出演:フレッド・マクマレイ、ドロシー・マローン、ウォルター・ブレナン、トミー・レッティグ、スキップ・ホメイヤー、ジョン・クワレン

 YouTubeで、「ララミー砦」に続いて見せて貰った二つ目のフレッド・マクマレイ西部劇。プレインビューの町の雑貨店主のジャック・ライト(F・マクマレイ)は温厚で、短銃なんて撃ったことがない人物だけど、5人組強盗が銀行を襲った時、撃たれた老保安官マッケイの短銃を拾い上げて撃つと、これがラッキー・ショットでギャングの頭目のアルヴィン・デニスに命中し、町民のジョージ・ヘンダーソンがライフルでデニスにとどめを刺して、金も取り返せるんだね。

 お手柄のジャックとヘンダーソンは、地方新聞に書かれて町の英雄さ。ジャックは、町民たちから保安官の後任に推されるけれど、あれはまぐれ当たりだっていって辞退し、ヘンダーソンが保安官を引き受ける。

 死んだギャングの弟で血の気の多いボブ(スキップ・ホメイヤー)は、新聞に出たでジャックとヘンダーソンの写真を見て、兄の仇とばかり、まず、新保安官に選ばれたヘンダーソンが、酒場から酔って帰るのを闇討ちして殺す。そして新聞のヘンダーソンの写真に大きくバツ印をつけて、死体のそばに放り出しておくんだよ。

 ギャングが次にジャックを狙うのが見え見えになって、ジャック一家、つまりジャックと妻のマーサ(ドロシー・マローン)、一人息子のビリー(トミー・レッティグ)、それにマーサの弟で雑貨店を手伝っている青年のウォーリーの4人は非常に心細い立場になっちまう。

 事件を調べに来た連邦保安官も2週間ほどで引き上げ、いつギャングが仕返しに来るかも知れないってんで、町民たちはジャック一家を疎ましく思い始めるんだよ。デニスを倒した賞金2,500ドルが、カンザス州当局からジャックに贈られて、銀行に預けに行っても、銀行家のリビングストン氏(ジョン・クワレン)がよそよそしいし、ジャックが酒場に入ると、居合わせた連中が何のかんの言い訳して出て行っちまう。残るのは、マッケイ保安官のチェス仲間だった、やや偏屈なレイシー医師(ウォルター・ブレナン)だけさ。名優ウォルター・ブレナンは、この映画じゃ抑えた演技だね。

 ある夜、ライト一家が夕食中に誰かが戸を叩き、ウォーリーが出るとそれはギャングのボブで、いきなりウォーリーを撃って死なせる。一家は悲しみのうちにウォーリーのお葬式をするけど、ギャングどもは人違いしたと知って、今度は白昼に襲撃するって決めるんだよ。

 町民たちは酒場で集会を開いてジャックを呼び出し、リビングストン氏が代表して、「皆で金を出し合った。店の評価額の2倍ある。これを受け取ってよそに行って欲しい」っていう。ジャックは「私はここで生まれて育った。ここを動かない。私が勇敢なのじゃなく、私は怖い。しかし、この国では人々が法律を作る。ギャングに屈するのは、銀行強盗や殺人を合法にすることだ」って、決意を述べるのさ。

 そこへ1人の町民が馬を乗り付けて叫ぶ。「ギャングが来る!あと半マイルほどだ!」集会所の人々は蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、ジャックは覚悟を決めて店に戻り、古いピストルに弾を込めて、表通りに出てギャングを待ち受ける...。

 よくできた映画だって思うね。一昨年のオールド・トーサンの書き込みを拝見すると、「真昼の決闘」の真似っていわれたりしたらしいけど、決してそんなことはない。これはこれで立派な作品だよ。

 マクマレーとマローン夫妻の息子役のトミー・レッティグは、前年に「帰らざる河」でロバート・ミッチャムやマリリン・モンローと共演し、この映画の翌年にはリチャード・ウィドマークの「襲われた幌馬車」に出ていて、さらに後年にテレビの「名犬ラッシー」シリーズでも活躍した名子役だけれど、成人の俳優にはなれなかったんだね。ボブ・スティールなんかよりももっと背が低かったのが主な理由らしいよ。50代半ばで死んじまったし、発育とか健康とかに問題があったんだろうね。マリファナやコカインで逮捕されたり、離婚もしたりで、あまり幸せじゃなかったみたいだよ。だけど、晩年の10年ほどはコンピュータのプログラマーをやって、業界の後輩からは偉大な指導者って慕われたそうだから、以て瞑すべしだね。

投稿: クインキャノン | 2011年10月 1日 (土) 21時57分

追跡(1947)
  我がローカルの映画館で「西部劇は西部劇でない」特集として16mmフィルムにて上映された。他に「廃墟の群盗」「無頼の谷」「燃える平原児」「死のロデオ」。未見の本作と「死のロデオ」を見ました。
  まさしく言いえて妙の「西部劇でない西部劇」で、ドラマは週刊誌の愛憎事件・黒の報告書であり、映像は影が壁に映り、顔のアップは下から照らすフィルムノワールで、ロケーション・風俗は西部劇でした。
 ラオウル・ウォルシュとしては「死の谷」とほぼ同系列ですが、彼方は感動を呼ぶ純愛で此方のテレサ・ライトとロバート・ミッチャムは純愛と言えなくもないのですが、「それでいいの」と思う、後味の悪さがあります。
 1947制作、日本公開2年後。終戦からそれぞれ2年と4年。当時の時代背景からのそれぞれの国での評価はどのようなものだったのでしょうか。
 T・ライトは複雑な心の表現には可愛い子ちゃんで一寸しんどいでしょうか。
悪夢に悩まされるR・ミッチャムのニューロティックな役柄は新人の頃からの個性だったらしい。
 母親役のジュディス・アンダーソンは見た事があると思ったら、彼の「レッベカ」の召使夫人で圧倒的な存在感。

投稿: 老レンジャー | 2011年9月26日 (月) 19時29分

死の拳銃狩
law and order
製作1932年 ユニバーサル
監督エドワード・L・カーン
出演ウォルター・ヒューストン、ハリー・ケリー、レイモンド・ハットン、ラッセル・ホプトン


ジョージ・N・ファニンとウィリアム・K・エヴァソン共著の「西部劇」と云う本は日本語版540pもある大著で、その副題にある通り、サイレントから1970年代までの西部劇映画の歴史を纏めてある。その中の11章「1930年代の西部劇」という項のなかで”忘れられた西部劇”と云う項目があり、2本の作品が挙げられている。その2本とは、1本がウィリアム・ワイラーの「砂漠の生霊」(1930)でもう1本がエドワード・L・カーンの「死の拳銃狩」(1932)、特に「死の拳銃狩」は公開当時から作品の評価が低く、現在も過小評価であるらしい。しかし本書によればプロットの面だけでは無く、人物設定、撮影テクニックに秀で、演出面でもウィリアム・S・ハート西部劇の素朴さとリアリズムを想起させるスグレものらしい。(私はハートの西部劇は見ていないので、この感覚はいまいち理解不能)。

そんな「死の拳銃狩」とはどんな作品なのでしょうか、主人公は”聖”ジョンソン(ウォルター・ヒューストン)というガンマン。そしてエド・ブレント(ハリー・ケリー)、デッドウッド(レイモンド・ハットン)、そして弟のルーサー・ジョンソン(ラッセル・ホプトン)。この四人組がトゥームストーンの町にやって来ます。トゥームストーンの町はポウ、ウォルト、カートのノースラップ兄弟がタウン・シェリフを抱き込み町を牛耳っています。この横暴を見かねた判事が、高名なガンマン”聖”ジョンソンをデュピティに任命し町の粛清を図ろうとします。こういうとどこかで聞いたようなストーリー、そうですねこれはワイアット・アープがモデルになっておる。そして、後年の「ワーロック」のようでもあるね。特にジョンソンたちが力で悪をねじ伏せ、存在感を増して来ると、今度はジャッジが悪に寝返る。そしてジョンソンたちは町での拳銃所持はご法度とする。これが邦題で、この事件がまた悪との対立を深めて行くのだ。

物語は71分という比較的短い作品ですが”B”では有りません。所謂あちらでいう”ウェスタン”の範疇の作品。短い時間ながら物語はゆっくりと進みますが、最後の決闘場面は壮絶で出色の出来です。「OKバーン(納屋)」での決闘というのも面白い。

脇も充実していて、過失で人を殺しリンチにかけられるところをジョンソンに救われる若者にアンディ・ディバイン、「駅馬車」の7年程前だけど、この映画では余り太っておらずあの独特のハスキー・ボイスでなければ判りません。そういえばウォルター・ブレナンもホテルの使用人で出ているけど、これも痩せていて若い。悪の兄弟の一人には私の好きな悪役専門のハリー・ウッズも顔を出している、これも嬉しいのです。そんな訳で西部劇の専門家が折り紙をつけるほどの作品、後の名作品に影響を与えて居るような良い出来の作品でした。これも若き日のジョン・ヒューストンの脚本の良さだろうと云う声も挙がっておりますな。

投稿: ママデューク | 2011年9月24日 (土) 09時39分

シマロン

制作:1960年MGM
原題:Edna Ferber's Cimarron
監督:アンソニー・マン
出演:グレン・フォード、マリア・シェル、アン・バクスター、アーサー・オコネル、ラス・タンブリン

1930年のアカデミー作品賞の「シマロン」のリメイク。
公開当時の評価は高いとはいえないものであったが、最近BSで観直して、意外に良いのではと思い直したので取り上げました。
確かに西部劇、しかもあのアンソニー・マンの作品という期待で臨むと失望するであろう。ただし、近年のNHK大河ドラマ、韓国ドラマに比べれば西部を舞台にした人生ドラマとして十分満足させられる作品ではある。
「ジャイアンツ」と同様、エドナ・ファーバーのベストセラー小説の映画化であり、開拓者夫婦の人生を壮大に描く点、いかにもアメリカ人の好みそうな題材である。
特にカラー、シネマスコープで撮影されたオクラホマ・グレイト・ランのシーンだけでも観る価値はあります。もちろんCGなど無い時代に幌馬車500台以上を集めてのランドラッシュは大迫力。
グレン・フォード、マリア・シェル夫婦は、このランドラッシュで狙っていた良い土地を、アン・バクスター演ずる鉄火女に無理やり奪われてしまい、友人の新聞社を引き継いで町に住みつくことになる。この夫は大変な理想主義者であって、例えば、知人の息子が無法者になった事にも責任を感じており、彼を殺したことで獲得した賞金の小切手をこんな金など要らないと破り捨てるのだ一方妻(マリア・シェル熱演)は、現実的であり、子供の教育資金に必要なのにと夫を責める。あるいは知事に推薦されてもその背景に石油資本がからんでおり、騙されたインディアンのためにも、知事にはなれないという。挙句に米西戦争や第1次大戦に志願するなどして5年も10年も音信不通という状態。
残された妻が新聞社を守り発展させるというストーリーで、主要人物が映画の後半消えてしまう(アン・バクスターも)構成がこの映画の弱点。最後に泣かせるシーンがありますが、原作ではどうなっているのかが気になります。最初の「シマロン」とも違うラストなので。

投稿: J.W. | 2011年9月20日 (火) 15時51分

ララミー砦

製作:1959年
原題:The Oregon Trail
監督:ジーン・ファウラー・Jr
出演:フレッド・マクマレイ、ウィリアム・ビショップ、ニーナ・シップマン、グロリア・タルボット、ヘンリー・ハル、ジョン・キャラダイン

 あっしゃあ、フレッド・マクマレイの西部劇は「テキサス決死隊」しか見てなかったんだけど、親切な人がYouTubeに彼の西部劇を何本か出してくれてるんで、ご好意に甘えて、まず、「ララミー砦」ってのを見たよ。

 1846年、時の米国大統領ポークは、国境をオレゴン準州の境界まで広げようとして、英国と揉めている。あっしゃ歴史に暗くて、当時の合衆国に州がいくつあったのやら、国境がどうだったのやらは知らねえけどね。

 戦争含みなもんだから、大統領は、民間人を装った軍人をオレゴンに送り込もうとする。一方、ニューヨークの新聞社もこの件を嗅ぎつけて、記者のニール・ハリス(フレッド・マクマレイ)をオレゴンに送って取材させようとする。ハリスはミズーリ州ウエストポートに行って、オレゴンを目指す幌馬車隊に加わり、軍の命令を受けたジョージ・ウェイン大尉(ウィリアム・ビショップ)と部下のブリザードとエリスの3人も、民間人に化けて幌馬車隊に参加する。ハリスはこの軍人組とはどうも反りが合わないんだね。飲んだくれの乱暴者で鞭を使うブリザードとハリスが殴り合いもするよ。

 幌馬車隊には、美人の娘のプリューダンス(ニーナ・シップマン)がいるクーパー一家や、リンゴの木をオレゴンに広めようと、幌馬車にリンゴの苗木を何本か積んで運んでいるザカリア・ガリソン(ジョン・キャラダイン)という風変わりな男がいるね。

 水不足に苦しんだり、もともと病気だったクーパー家の祖母が亡くなったのを埋葬したりしながらの旅の途中で、幌馬車隊長のセトン(ヘンリー・ハル)がインディアンの矢を受け、ララミー砦へ向かうようウェインに指示して息絶える。

 ウェインとプリューダンスは恋に落ちるけど、これにハリスが絡んで三角関係なんてことは全然ないね。幌馬車隊がララミー砦に着くと、ここにはゲイブ・ヘイスティングスって猟師がいて、この男は移住者たちがインディアンの土地を奪ったり、自分みてえな猟師の生活を成り立たなくするってんで、移住者に反感を持ってんだね。

 ハリスはヘイスティングスと一緒にインディアン村を訪れると、ヘイスティングスの命令でインディアンに捕まっちまう。ところが、ヘイスティングスの娘で混血のインディアン娘のショーナ(グロリア・タルボット)が、ララミー砦でハリスに会った時から彼を好いていて、見張りのインディアンを刺し殺してハリスを逃がすんだよ。

 アラパホ・インディアンがララミー砦を襲って砦の敷地内で戦いになるけれど、砦側は何とかインディアンを撃退する。だけど、この戦いでブリザードやヘイスティングスは死に、クーパーやガリソンも死んでしまう。オレゴンの国境問題は解決し、ウェイン大尉は今度はメキシコとの戦争に向かうよう命令を受ける。プリューダンスは彼が無事に帰るのを待つっていう。

 ハリスはショーナを伴侶にしてオレゴンに移住する決心をし、新聞社に辞表を出す。オレゴンに向かう彼らの幌馬車が、ガリソンのリンゴの苗木の最後の一本を積んでる、ってわけさ。ショーナの登場なんて、映画が3分の2も進んでからだし、どうもご都合主義の結末って感じはあるね。クーパー家の男の子がインディアンの矢で射殺される場面をもろに見せたり、ショーナが「こんな残虐がいやだから、私は身内と縁を切る」といったりで、白人とインディアンの融和なんて視点はないようだね。だけどまあ。懐かしい昔風の西部劇だったよ。

 時代は六連発短銃の出始めの頃みたいだね。ウェイン大尉の部下のエリスを演じているのはマーボ・オジャラって人だけど、映画が始まって52分ぐらい経ってから、幌馬車隊の子供たちに雷管式六連発を分解組み立てして見せ、弾込めして、通りかかったハリスにも、「これが新型六連発だ」っていって見せる。そして彼らに早撃ちを披露するよ。木切れを空中に投げて撃とうと、木切れを右手で投げ上げて、その同じ右手で銃を抜いて撃つ動作が見事だし、ウォーカー短銃で素早いガン・スピンまでして見せるよ。あっしみてえな銃や早撃ちのことは何も知らねえ人間でも、このオジャラって人はただ者じゃないって思ったね。

投稿: クインキャノン | 2011年8月29日 (月) 11時32分

テキサスの死闘

製作:1958年
原題:Terror in a Texas Town
監督:ジョセフ・H・ルイス
出演:スターリング・ヘイドン、セバスチャン・キャボット、キャロル・ケリー、ネッド・ヤング、ヴィクター・ミラン

 開巻、テキサスの田舎町プレイリー・シティの通りで、主演のスターリング・ヘイドンが、エイハブ船長なら似合いそうな捕鯨用の銛を肩にかついで、堅い表情で歩を進め、少し後れて、20人ばかりの農民が成り行きを見届けようと、囁き交わしながらついて行きます。ホテルから、黒づくめの服装に二挺拳銃、ご丁寧に革手袋をはめたガンマンが現れて立ちふさがり、両者は間をおいて向き合います。果たし合いが始まるのは明白です。

 ガンマンは、「もう少し近づいたほうがいいぞ、ハンソン。あと5歩、いや2歩、・・・1歩かな。」などと相手を挑発し、ここでクレジット・タイトルとなります。

 大地主で町のホテルのオーナーのマクニール(セバスチャン・キャボット)が、農民たちの土地を無理矢理に買い上げようとしています。実は土地は石油を豊富に埋蔵しているのですが、農民たち自身はそれを知りません。メキシコ人農夫のホセ・ミラーダ(ヴィクター・ミラン)だけが、自分の畑から油が浸み出しているのに気付き、隣人のスエーデン人農夫で、元捕鯨船員だったスヴェン・ハンセンにそれを告げます。彼らにはマクニールの意図が読めます。

 マクニールは、黒づくめの殺し屋のジョニー・クレイル(ネッド・ヤング)や、他にも3人ばかりごろつきを雇っています。クレイルがハンセンの農場に行き、ハンセンは捕鯨用の銛を携えてクレイルに会いますが、クレイルは、立ち退きを拒否されて、ハンセンを射殺します。しかし、ホセとその息子のペペが物陰から一部始終を見ています。

 スヴェンの息子で、これも鯨取りのジョージ・ハンセン(スターリング・ヘイドン)が汽車で町にやって来ます。父親に呼ばれて農場を手伝いに来たのですが、ホテルで顔を合わせたクレイルに、父親が殺されたと聞かされて驚きます。ジョージは保安官に会いますが、保安官はマクニール側の悪保安官で、事件の目撃者がいないとか、父親は土地の正式な所有者でないから、ジョージは農場に入ってはいけない、などというばかりです。

 ジョージは農場に行き、隣人のホセに会いますが、ホセは殺人を目撃したことまでは話しません。しかし、ジョージは、ホセが父親の銛を室内に置いてあるのを見ます。

 ジョージは拳銃使いのクレイルが父親を殺したと推測しますが、ジョージを町から追い出せというマクニールの命令で、悪党どもはジョージを袋叩きにして気を失わせ、出発する汽車の客車に放り込みます。しかし、意識が戻ったジョージは、汽車の減速時に飛び降り、線路を逆に歩いて戻ってホセ一家に介抱され、ここに至ってホセは、クレイルがジョージの父親を殺したことや、農地の埋蔵石油のことをジョージに明かします。

 しかし、殺人を見られたと悟ったクレイルがホセの家へ行き、ペペの目の前で彼を殺します。後刻ホセの家へ来て、家族がホセの通夜を営んでいるのを見たジョージは意を決して、室内にあった父親の形見の銛を取り、徒歩でプレイリー・シティの町へ向かいます。ここから冒頭の場面に戻るわけです。

 牛の群や多人数の撃ち合いといった派手な見せ場は一切なく、登場人物も少なくて、全くの低予算映画と見受けられますね。もちろん、よい脚本と腕のいい監督と上手な役者があれば、予算と関係なく、いくらでも面白い映画は作れるのであり、これはその見本と思います。

 スターリング・ヘイドンはスエーデン人の捕鯨船員役で銃も持たず、馬にも乗らないから、西部劇の主人公としては異色ですが、まあ、単調な役で、黒づくめの殺し屋のジョニー・クレイルの方に陰影がありますね。悪ボスのマクニールとは20年来の付き合いのようで、ということは、殺し屋もすでに老境に入りつつあり、殺し屋が重宝された時代も過ぎ去ろうとしている、ということです。

 この殺し屋はホセを殺しに行って、ホセに、「跪いて、何も口外しないと誓え」と命じますが、ホセは「跪いて誓ってもあなたは私を殺すだろう。助けてくれといっても殺すだろう。それなら私は男らしく立ったままで死ぬ」といって、クレイルに撃たれます。殺し屋はこの態度に深く感銘を受けたようで、その日はずっと、自分の妻だか情婦だかのモリー(キャロル・ケリー)に、「今朝、死ぬのを恐れない男に会った。そんな男は始めてだ」といい続けます。そして、自分を利用するだけで、後は金を払って追い払おうとするマクニールに反撥し、マクニールにも、「今朝、死ぬのを恐れない男に会った」といって、出された札束には手をつけず、マクニールを撃ち殺します。

 殺し屋役のネッド・ヤング(またはネドリック・ヤング)という俳優は、早くに亡くなったせいもあって、小生はあまり馴染みがありませんが、これより10年近く前の「拳銃魔」という、これもB級ながらよくできた作品で見たことがあります。脚本家でもあって、オスカーの脚本賞を受けたこともあるようです。マッカーシー議員の非米活動委員会にいじめられたらしいですが、そういえば、この「テキサスの死闘」の脚本家はハリウッド・テンの筆頭のダルトン・トランボです。殺し屋の要求を断って撃たれるメキシコ人のホセに、マッカーシズムで迫害された犠牲者の姿を重ねたのかも知れませんね。

 本作は、ヘイドンにとって最後の西部劇であり、ルイス監督にとって最後の劇場用作品なので、小品ながらちょっと記念碑的でもあります。YouTubeで、まだ全編の投稿はないようですが、予告編や、プロローグや、大詰めの対決シーンが見られます。

投稿: ピーター・ポッター | 2011年8月10日 (水) 11時28分

 「ロイ・ビーン」
 制作:1972年、アメリカ
 原題:The Life and Times of Judge Roy Bean
 監督:ジョン・ヒューストン
 主演:ポール・ニューマン、ジャクリーン・ビセット、タブ・ハンター、ヴィクトリア・プリンスパル、エヴァ・ガードナー

「トゥルー・グリット」のパーカー判事にインスパイアされて、久方ぶりに「ロイ・ビーン」を観た。メキシコ国境近くのテキサスの酒場へ銀行強盗を終えた流れ者(ロイ・ビーン)が訪れるところから映画は始まる。
酒場の客やバーテンに襲われ、金はとられ、馬に引きずられてしまうが、メキシコ娘に助けられた彼は、復讐のため再び酒場へ戻り、全員を撃ち殺す。
アンソニー・パーキンス扮する牧師が現れ、死者を埋葬。
ロイは自分勝手に判事を自称し、酒場を法廷とし、メキシコ娘と暮らす。
 ここまで全くマカロニ・ウェスタン タッチの非情な描写であり、この先どうなるのか不安になる。脚本のジョン・ミリアスは当初セルジオ・レオーネの監督を望んでいたとか。

 しかし、中盤からは、アメリカ流のほら話ともいうべきエピソードが連発される。
自分の主観でどんどん無法者は即、絞首刑、罰金もまず有り金を数えて決める。
それをあの正義のポール・ニューマンが無邪気な顔で行うものだから、見ていても憎めないのは不思議だ。ぶら下がった死体の画面も続出するがちっとも残酷な感じは受けない。

中盤での見所はいっぱいあるが、ビ-ル好きな熊の怪演とニューマンの歌う(というかつぶやく)イエロー・ローズ・オブ・ザ・テキサスによる愛の告白と共に、ステイシー・キーチ扮するバッド・ボブが挙げられよう。何しろアルピノ、長髪でロックシンガーのようなスタイルの悪漢、ロイに決闘を挑むが、背後からショットガンを撃たれ、文字通りどてっ腹に風穴を開けられるのだ。「クィック&デッド」のサム・ライミの先駆けですね。

終盤はペーソス溢れる人情話。町は発展し、石油も出て、現代化していく中で、昔気質の西部男も生きる場所を失うのである。しかも彼を追い出すのが、昔命拾いしてやった弁護士(ああ、あのロディ・マクドウル少年の後年)であり、今やギャングのボス。

ロイが町を出て20年後、彼の娘ローズは昔からのバーテン(ネッド・ビーティ好演)とともに父の店を守っていたが、弁護士から追い出されようとしている。そこへ馬上豊かな男のシルエットが現れる。
近頃では馬に乗る人などいなくなったと嘆くバーテンをしり目にです。もちろんロイ・ビーンが登場し、悪徳弁護士と戦い娘と店を守りきる。
さらにラストシークエンスでももう一度泣かせられる。憧れの女優リリーが彼の死後今や記念館となった法廷兼酒場を訪ね、ロイの手紙を読んで終わるのだ。
ジョン・ヒューストンが良い脚本と豪華なキャスト(脇役もすごいのです)を得て久しぶりに彼らしい味を出した大人のファンタジーという異色ウェスタンでした。

投稿: J.W. | 2011年6月19日 (日) 19時38分

ギャンブラー

製作:1971年
原題:McCabe & Mrs. Miller
監督:ロバート・アルトマン
出演:ウォレン・ベイティ、ジュリー・クリスティ、ルネ・オーベルジョノワ、コリー・フィッシャー、キース・キャラダイン

 ウォレン・ベイティとジュリー・クリスティという、西部劇ではあまり見かけない人たちの出演だけれど、結構名作とされているらしいので見ました。よくある西部活劇とは様子が違いますね。年代はすでに20世紀初頭、開拓時代を過ぎており、舞台は合衆国北西部の小さな鉱山町で降雪地帯、サボテンもカウボーイも保安官もインディアンの襲撃もありません。

 ベイティ演じる三流の賭博師のマケイブが町に来て、ギャンブルの稼ぎで鉱夫相手の売春宿を開き、隣町から娼婦をスカウトして来ます。クリスティ演じるコンスタンス・ミラー夫人が、蒸気自動車で荷車を牽く乗り合いトレイラーで町に着きます。彼女はコクニー訛りのベテラン娼婦で、おまけに阿片愛好者ですが、売春宿の運営を知り尽くしていて、経営コンサルタント的手腕を武器に、マケイブの共同経営者になります。

 無法の町に法と秩序を打ち立てようとするヒーローの物語、などと比べると、この作品の主人公たちはしょうのない連中であり、「駅馬車」のブーン医師やダラスのように、矯風委員会に町から追い出されても不思議でないのですが、そういう連中が精一杯頑張っているのを見ると、こちらも彼らの売春業を応援したくなるから不思議です。

 強欲な大牧場主が小牧場主や入植者をいじめる西部劇は珍しくないけれど、ここでは大牧場主でなく鉱山会社が、主人公たちの売春宿を買収しようとします。ミラー夫人は資金力に勝る相手との対立を不利と見て、買収を受け入れるようにいいますが、「事業」に愛着を持つマケイブは応じません。鉱山会社はマケイブに向けて、3人の殺し屋を差し向けます。マケイブと殺し屋たちの戦いも、なりふり構わずの殺し合いであって、尋常の勝負などではありません。

 何故か、以前に見たジャック・ターナー監督の「インディアン渓谷」を思い出しました。やはり鉱山町の物語であってカウボーイなどが現れず、開巻が雨降りで鬱陶しい気分だったからでしょう。もっとも、その後は概して好天でしたが、「ギャンブラー」は雨も降る上、後半は雪一色で、もっと陰鬱です。伝統的な西部活劇に比べると、小生にとってこれは西部劇というよりもドラマのジャンルに入れる方がぴったり来ますが、さすがに評判だけあって印象的でした。

投稿: ポルカドット | 2011年6月18日 (土) 17時29分

「幌馬車隊」-コルター・クレイブン物語ー
アメリカ放映1960年11月
監督 ジョン・フォード
出演 ワード・ボンド、フランク・マクグラス、テリー・ウィルソン。

この1957年から始まったTVシリーズでは、ついにワード・ボンドは主役の座を得ます。そしてこのシリーズは人気が出て、それがワードの命を縮めてしまう結果にもなるのですが。

さて、この「幌馬車隊」が人気の絶頂期にある時、その一挿話をジョン・フォードが演出した「コルター・クレイブン物語」というのがあります。60年代に入り映画も斜陽に成りつつあり、フォードも「バッファロー大隊」を撮ってから仕事のお呼びが掛からず、この「幌馬車隊」の撮影現場を頻繁に訪れていたようです。そしてボンドに、このグラント将軍、後に大統領になる人物の挿話の入った物語を演出させる様、ボンドにプロデューサーに働きかけさせたのです。ボンドはその人気を利用してこの企画を見事実現させたようです。これにはフォードとボンドの友情の企画を祝うかのようにフォード一家の面々が総出演しており、フォード・ファンにはたまらない1篇になっておるのです。。

物語はワゴンの車輪が壊れて往生しているクレイブン(カールトン・ヤング)という人物を助けたアダムス少佐。クレイブンは医者ですが、南北戦争で心に傷を負いアル中に身を持ち崩しておる。そんなクレイブンをアダムス少佐は故郷の旧友、グラント大統領の逸話を話して聞かせクレイブンを立ち直らせるというものです。

ワード・ボンド、フランク・マクグラス、テリー・ウィルソン、のレギュラー(彼らもフォード一家)は勿論のこと、クレイブン医師のカールトン・ヤング、その奥さんにはアンナ・リー。水を求めて立ち寄る交易所にはチャック・ヘイワードとケン・カーティスの抜けた兄弟がおり、アダムス大佐に嫌がらせをします。ケンのいつもの喋りは笑えますね。彼らの父親はジョン・キャラダイン。そして幌馬車隊の中にはクリフ・ライオンズが重要な役で居ります。

アダムス大佐が聞かせるグラントの回想には、ハンク・ワーデン、とチャールス・シールが、グラントの両親にはウィリス・ブーチィとメエ・マーシュ。、軍事教練にはこの人しかいないジャック・ぺニックが。そして南北戦争の場面にはマイケル・モリスのクレジット名でジョン・ウェインが顔を見せドラマに花を添えます。フォードの為に仕事を作ってやるボンド、カメオで出演してやるウェイン、何れも麗しい友情です。

面白いのは、このドラマいたるところに1950年の「幌馬車」のシーンが挿入されておりドラマに迫力を生んでいます。モアブのメサが見えるのは「幌馬車」より。よく目をこらせばドン・サマーズやベン・ジョンソン、そしてコロラド河の挿入シーンではハリー・ケリー・Jrのうしろ姿がみえるのは、まことにご愛嬌です。しかし作品の雰囲気は「馬上の二人」や「太陽は光り輝く」のムードが色濃く感じられました。


投稿: ママデューク | 2011年6月17日 (金) 07時20分

旋風の中に馬を進めろ

製作:1965年
原題:Ride in the Whirlwind
監督:モンテ・ヘルマン
出演:キャメロン・ミッチエル、ミリー・パーキンス、ジャック・ニコルソン、ハリー・ディーン・スタントン、トム・ファイラー

 作品別BBSで、マパッチさんとウェイン命さんの書き込みを拝見したら、もうそれだけで、見たような気分になったけど、それで済ませたんじゃ不精だろうから、ちゃんとYouTube版を見たよ。IMDbの感想欄に、ブラジルのtmwestさんて方が次のように書いてるね。

 「駅馬車強盗に間違われた3人のカウボーイを題材に、モンテ・ヘルマンは観客の心を動かす過酷な西部劇を作り上げた。物語の設定は極限状況で、『つむじ風』というにふさわしい。この状況を逃れるには、つむじ風を踏み越えねばならないが、ニコルソンとミッチェルとスタントンにとって、これはほぼ不可能である。ミリー・パーキンスのアビゲイルとその両親も、つむじ風に捕らえられている。この作品は人々の生命を脅かす最も禍々しいいくつかの難局の暗喩と見ることができる。それらはつむじ風のように、特定の場所と時を選んで人々を捕らえ、運命によって、ある者はつむじ風を通り抜けるが、それの叶わぬ者もいる。このような印象を持った。」

 あっしゃtmwestさんの感想に全く同感で、何も付け加えることはねえから、ここは不精して、これを引用するだけにさせて貰うよ。

 モンテ・ヘルマンとジャック・ニコルソン、それに名前は出てねえけれどロジャー・コーマンがこの映画のプロデューサーで、1965年に、「The Shooting」とこれを同時に撮ったそうだね。もちろん、文字通り同時ってことはねえんで、それぞれ3週間ずつ、連続6週間で作ったそうで、予算は各75,000ドルだってえから、B級度は一流だね。この2本はアメリカでは劇場公開されなかったそうで、あっしは「The Shooting」の書き込みに、製作年を1968年ってしたけど、これはパリでの公開年で、「The Shooting」も製作は1965年が正しいから、そう訂正するよ。

 この映画の脚本を書いたのはジャック・ニコルソンで、よく書けてるって思うよ。まあ、通人は、「The Shooting」を傑作だっていうみたいだけど、あっしは「旋風」の方が分かりやすくて好きだね。別に趣向を凝らした撃ち合い場面なんぞがあるわけじゃないけど、意外に記憶に残りそうだよ。

投稿: クインキャノン | 2011年5月10日 (火) 20時48分

アパッチ族の最後

原題: Ambush (1951) MGM
監督: Sam Wood
出演: Robert Taylor,John Hodiak,Arlene Dahl,Don Taylor, Jean Hagen, John McIntire

クウープさん、ママデュークさん、GOGHさん等に情報を頂きましたがやっと、念願のDVD(米国版リージョナルフリー)を購入できました。有難うございました。約60年ぶりに見ることができました。

(要約)
1878年頃アリゾナ、ベイリーマウンテン地帯はアパッチが支配していて、ここを通る白人の脅威となっていた。ここに騎兵隊の砦があり、アパッチに拉致された白人女性の救助を計画していた。砦の司令官はこの一帯に土地勘のあるボブテイラーにスカウトとして働くことを要請した。砦には少佐の司令官、ジョンホディアック大尉、ドンテイラー中尉、乱暴な夫とその妻ジーンヘイゲン及び拉致された女性の姉アーリーンダール等がいる。

規則に厳格な大尉であるがアーリーンを慕っている。柔軟な考え方を持つ中尉は乱舞な夫の暴力にあっているジーンを横恋慕している。中尉の軽率的行動に大尉は少し苦々しく思っている。乱暴な夫は規則違反で営倉に入れられた。そんな状況下で1回目のアパッチ討伐と女性の救助に騎兵隊が出発した。大尉が指揮し、スカウトにボブとジョンマッキンタイアーが随行し、その結果アパッチの女性や子供などを捕虜に帰隊する。先ずは捕虜から拉致された白人女性の情報を得ることとした。

その間に基地では乱暴な夫が脱走し、捕えようとした司令官が重傷を負うことになり、後任の司令官として大尉が指名される。

大尉はア―リーンに結婚を申し込むが妹が救出されたらとのやくそくをする。一方で彼女はボブにも好意をもつようになる。営倉入りの乱暴な夫が再度脱走したので、その捜索と妹の救出に騎兵隊60人が2回目の出発をする。

大尉とボブは約200人のアパッチを見つけ寝込みを襲い襲撃するが、多勢に無勢でしだいに不利になるところで、援軍の騎兵隊が到着し、妹はボブに救出される。

大尉は更にボブ等を残し、アパッチの一部残党を追いかけて行くが、そこで土の中に隠れたアパッチの待ち伏せ(Ambush)に会う、双方とも全滅状態となる。

以上はあらすじですが、この映画の土の中に隠れたアパッチにより騎兵隊が襲撃をされる場面は、当時の私には物凄い恐怖を感じたものです。従って、このシーンは60年たった今でも鮮明に覚えています。恥ずかしい話ですが、当時は映画と現実の区別がつかなったからです。

尚、この映画には騎兵隊インとしてRay Tealがチョイ役で,捕虜のアパッチとしてChief Thundercloud(コルト45にも出演)等も出ています。

投稿: マサイ | 2011年4月30日 (土) 13時18分

銃撃

製作:1968年
原題:The Shooting
監督:モンテ・ヘルマン
出演:ウィル・ハッチンス、ミリー・パーキンス、ジャック・ニコルソン、ウォレン・オーツ、チャールズ・イーストマン

 YouTubeで見せてくれてるよ。ジャック・ニコルソンが出てる西部劇なんて珍しいと思って、作品別BBSでウェイン命さんの書き込みを読んでびっくり。この監督の作品は難解って評判なんだってね。そういやあ、監督自身が、この映画は謎に満ちたケネディ暗殺事件の投影だ、なんていったとかって噂もあるそうだね。通俗西部活劇ならいいけど、難解とかカルト・ムービーとかいうんじゃ怖じ気づくよ。でも、ウェイン命さんは別に難解じゃねえっておっしゃる。何にしろ手軽に見られるんだから見たよ。

 お話はウェイン命さんが書かれた通りだけれど、大抵の映画は、上手下手は別として、作品中の出来事に説明をつけるよね。ところがこの写真にゃそういう説明は一切なしさ。

 始めの方で、どうして女(ミリー・パーキンス)が自分の馬を撃ち殺したのか。彼女は復讐目的で殺し屋(ジャック・ニコルソン)を雇ってるのに、鉱夫のコーリー(ウィル・ハッチンス)とウィレット(ウォレン・オーツ)も雇うのは何故か。ウィレットは、狙う相手が自分の兄弟のコインだってえのに何故雇われるのか。一行が荒野で出会う、足を折って動けないでいる髭男は何者で、物語に何か関係があるのか。ラストが「プラーグの大学生」か「ウィリアム・ウィルソン」みてえなのはどう意味か、なんてことは見物人が自分で想像しなきゃなんねえんだよ。

 明快に説明する人もいるね。曰く、ウィレットが追跡に加わるのは、女がコインを殺すのを止めるためだし、ウィレットとコインは双子の兄弟だ、なんてね。まあ、あれこれ考えても納得はいかねえから、結局、こりゃ画面で起きていることをそのまま受け入れるほかないね。だから実存主義西部劇だなんていう人もいるんだろうよ。だけど、このお話はウィレットの目を通して描かれてるから、全部がウィレットの夢か妄想だってこともあり得るんで、始末に負えないね。

 ロケ地はユタ州だそうで、モニュメント・バレーは出てこねえけれど、不毛の荒野の風景は見事だね。遠景の登場人物がワイドの画面一杯に縦列になって馬を走らせる場面も美しいよ。だけど、なにしろ野外場面ばかりだから低予算だろうね。

 ヘルマン監督とジャック・ニコルソンとミリー・パーキンスは、この「銃撃」と同時に、「Ride in the Whirlwind」って西部劇も撮ったそうで、YouTubeがこれも見せてくれてるから、その気になりゃすぐ見られるよ。だけど、この3人組の作品じゃまた頭がこんがらがるのも困るから、見るかどうか、思案中さ。どなたか見て、どんなものか教えておくれよ。

投稿: クインキャノン | 2011年4月23日 (土) 20時11分

追跡者

製作:1971年
原題:Lawman
監督:マイケル・ウィナー
出演:バート・ランカスター、ロバート・ライアン、リー・J・コッブ、ロバー・デュバル、シェリー・ノース、アルバート・サルミ、ジョゼフ・ワイズマン

 バート・ランカスターを見たくて、遅れ馳せながらDVDで見て驚いたよ。大勢殺されるけれど、これが全てランカスター扮する保安官マドックス一人の仕業なんだから。主人公は、法と秩序のためなら人を殺すのをためらわないんで、つまり原理主義者だね。後年のトム・ホーンなんかにも通じる人物像かなって思うよ。昔の西部劇黄金時代の作品のヒーローにゃ、こんなのはいなかったよね。でも、マドックスは、余暇にフルートを吹いたりする風流人でもあるのが一筋縄でいかないとこだね。

 殺されるのはカウボーイたちで、別に無法者とかギャングとかじゃあない。プロローグで、カウボーイたちは、牛追いの帰りにバンノックの町で、酔っ払って銃を乱射し、知らないうちに流れ弾で町の老人を一人死なせてる。そこでマドックス保安官が、カウボーイたちを捕らえて裁判にかけるためにサバスの町に乗り込んで、死人の山を築くのさ。助かったのは留置場に入ってたロバート・デュバルだけだよ。カウボーイ側も、順番にマドックスに挑戦してはやられるんだからへまだよ。手を出さずにいりゃあ、いずれマドックスが牧場に来るだろうから、そこを皆でやっつけりゃあいいだろうに、カウボーイたちは素朴で、そんな悪知恵も出ねえってことだね。

 ロバート・ライアン演じるサバスの保安官のコットン・ライアンは、昔は腕利きだけれど、今じゃ老いぼれて、事なかれ主義でやってる。でも、悪徳保安官や腰抜とは違うから、ライアンが担当してりゃ、これほど破壊的にならずに始末をつけたんじゃねぇかって思わせる仕組みだね。まあ、談合でも八百長でもいいから、もっと穏便にやって貰いてぇもんだよ。

 シェリー・ノースって女優さんを見たのは、あっしはこれが最初かな。いや「ラスト・シューティスト」に出てたんだね。だけどそっちを見たのは大分前なんで、忘れちまった。彼女、若い頃はマリリン・モンローの代用品扱いだったって思うけど、ここじゃ生活に疲れてうらぶれた感じをよく出してたよ。伊達に年は取ってないね。

 西部劇の牧場主にゃ強欲な悪党も多いけれど、カウボーイ達のボスのブロンソン(リー・J・コッブ)は苦労して牧場と町を作り上げた立派な開拓者だし、分別もある人物だね。それがマドックスに身内全部と息子まで殺され、絶望して自分の頭を撃って死んじまう。牧場だろうと農業だろうと、30年もかけて築いてきたものが崩れ去りゃあ、生きる意欲を持てなくなるんだろうね。痛ましいことだよ。

投稿: クインキャノン | 2011年3月29日 (火) 22時29分

トゥルー・グリット⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2011/03/post-a0f6.html

投稿: J.W. | 2011年3月29日 (火) 17時57分

アリゾナ

製作:1940年
原題:Arizona
監督:ウェズリー・ラグルス
出演:ジーン・アーサー、ウィリアム・ホールデン、ウォレン・ウィリアム、ポーター・ホール、エドガー・ブキャナン、ポール・ハーヴェイ

 戦後、といっても、思えば先の大戦も遠い過去のことになりましたね。その後、今日まで、我が国が平和だったのはご同慶の至りです。ともあれ、戦後、小生が最初に見た西部劇は「拳銃の町」で、次がこの「アリゾナ」です。

 「アリゾナ」はトゥーサンの町でただ一人のアメリカ人女性のフィービー(ジーン・アーサー)が、大牧場を開くことを夢見て頑張るお話で、子供だった小生には、分かりやすい活劇の「拳銃の町」ほど面白くなかった覚えがあります。

 ジーン・アーサーはパイを焼いて売る商売だけれど、ズボンをはいて散弾銃を振り回したりするから、ちょっとカラミティ・ジェーン風でもあります。相手役のウィリアム・ホールデンは風来坊のカウボーイのピーター役ですが、この撮影の時22才。アーサーは40才だから、ホールデンの2倍近く年上なわけです。もちろん物語は、年令差を強調したりはしませんが、終盤で二人が結ばれる時、やはり姉さん女房ということですかね。

 1860年代という時代に合わせて、きちんと画面作りをしているようです。もっと後の年代を舞台にした西部劇では、町に小綺麗な建物が並んでいるのと違って、トゥーサンの町にあるのは掘っ立て小屋だし、男どもは不精髭に着た切り雀みたいな連中です。いかにも辺境の新開地という雰囲気ですね。もっとも町の広場などは、いつもお祭りか縁日みたいに人々が歩き回っている感じで、本当にそうだったのかなあという気がしますが。

 弾帯に金属薬莢をつけたガンマンなどはおらず、ホールデンも腰に火薬入れを吊しています。キャプテン・キッドみたいな短銃を、ご丁寧に腰の両側のホルスターに収めた二挺拳銃もいます。この映画のセットは実際のトゥーサンの近隣に作られ、以来、多くの西部劇の撮影に使われて、今日もまだ残っているそうです。

 悪漢カートレット役のウォレン・ウィリアムは戦前の大物俳優だそうですが、戦後間もなく亡くなり、我々には馴染みが薄いけれど、「アリゾナ」と同年の「Trail of the Vigilantes」でも、フランチョット・トーン相手に悪役を演じていました。

 お馴染みのエドガー・ブキャナンが、だらしのない判事役で、主役二人の結婚式を執り行います。飲んべえ判事とか、ぐうたら保安官とかいうのはこの人の専売特許ですね。後年の「昼下がりの決斗」でも酔いどれ判事で、売春宿で結婚式をやっていました。

 インディアンの幌馬車襲撃などがありますが、あまりアクション場面はない作品です。大詰めで、アーサーとの結婚式を終えたばかりのホールデンが、カートレットとの因縁に片を付けるのですが、撃ち合い場面は見せず、花嫁衣装のまま不安な表情で待つアーサーに、数発の銃声が聞こえるという演出です。叙事詩的とか年代記風とかいうほど大仰じゃないけれど、通俗活劇にせず、アーサーの女丈夫ぶりに託して開拓期の西部を見せるという作品なんでしょう。何しろ題名が「アリゾナ」なのだから。

 この作品、実は60年ぶりくらいに、最近、YouTubeで再見しました。全くYouTubeは昔の西部劇の宝庫ですね。「拳銃の町」もYouTubeで見られます。「拳銃無宿」なんて、コンピュータ着色版まで見せてくれていますよ。

投稿: ピーター・ポッター | 2011年1月29日 (土) 15時25分

オクラホマ!
製作:1955年 20世紀フォックス
原題:oklahoma!
監督:フレッド・ジンネマン
出演:ゴードン・マクレー、シャリー・ジョーンズ、ロッド・スタイガー

トッドAOの大画面を野外に持ち出し、オクラホマの荒野で繰り広げられるミュージカル。内容は他愛もない三角関係、主人公がヒロインを祭りに誘いに来るのだが、ヒロインが主人公を焦らして雇い人の男に声を掛けた為、男がヒロインに横恋慕してしまうと言う物語。

のっけから馬に乗った主人公が唄を歌いながらヒロインのもとへとやって来るというのんびりモード。これでは活劇ファンのこちとらとしては少々辛い。そして何かと云えば唄が入る。そんな訳で、中に休憩が入る146分の長丁場、結構見るのに辛抱が要りました。最初の方で、ジーン・ネルソンという若者が駅で歌い踊ります。この時にベン・ジョンソンの顔が見えるので、この後も出るのかと楽しみにしていたのですがこの場面のみ、しかもネルソンが踊り出すと上手に画面から消えてしまうのだ。

ともかく長い、歌い踊るミュージカルのお好きな方には良いのだろうが西部劇の見たい当方のような無骨な者には、少々くたびれました。ジンネマンにしても、こんな甘い恋愛物はどうもね。休憩が終わってから直ぐの、牛追いの場面でようやく少しだけ西部劇を体感しました。

まあ、このベンのほかジェームス・ホイットモアや牧場主のジェイ・C・フリッペン、シェリフにロイ・バークロフト。結婚式にちらっと顔を見せるラッセル・シンプソン、といった西部の土の匂いのする連中が出ていなければ、これは西部劇とは云えませんな。

投稿: ママデューク | 2011年1月29日 (土) 13時41分

四人の無頼漢

製作:1961年
原題:Posse from Hell
監督:ハーバート・コールマン
出演:オーディ・マーフィ、ジョン・サクソン、ゾーラ・ランパート、ヴィック・モロー、ロバート・キース、ロイヤル・ダーノ、リー・ヴァン・クリーフ

 劇場では見なかったけれど、YouTubeで最近見ました。パラダイスという名の西部の小さな町に、クリップ(ヴィック・モロー)を頭目とする四人の悪漢が現れ、町民を殺し、銀行から11,000ドル奪い、若い娘のヘレン(ゾーラ・ランパート)を人質に連れて逃げます。

 撃たれて致命傷を負った保安官は、友人のガンマンのバナー・コール(オーディ・マーフィ)を呼び寄せ、強盗団の殲滅を頼んで死に、コールを含めて七人の追跡隊が強盗団を追います。追跡隊の各人の性格付けにそれなりの工夫がありますね。南北戦争生き残りの大尉で、すぐ指揮を執りたがる老人、ガンマンとして名を上げるのが念願で、強盗追跡を実地経験の機会と考えている若者、強盗団に兄を殺された男、正義漢のインディアンの牧童、ヘレンの叔父などです。

 もう一人、若い銀行員のセイモア・カーン(ジョン・サクソン)はニューヨークから来た男で、銀行の上役に、「金を取り返してこい」とガンベルトを渡されて、否応なく追跡隊に加わります。途中で、「馬なんて、もう一生見たくない」とぼやきますが、追跡隊員が一人減り、二人減りして、最後に、これも二人だけ生き残った強盗団と対決するのは、コールとカーンの二人です。この作品は、馬に乗ったことも銃器を使ったこともないニュヨークっ子が、荒っぽい事件に巻き込まれながら西部に馴染んで行く物語でもありますね。

 リー・ヴァン・クリーフは、この数年前の「無頼の群」で、追跡隊に追われて砂漠で死ぬ無法者でしたが、その後更生した様子もなく、やはり砂漠で死ぬからご苦労様です。

 強烈な個性のヴィック・モローは、この作品でも人殺しなどへっちゃらの凶漢だけれど、実際は銃が嫌いだったそうですね。「コンバット」の相棒のリック・ジェーソンに、「スキート射撃をやろう」と誘われたとき、「クレーを殺すのが嫌だ」といって断るやさしい人物だったようです。

 ところで、一つ解せないことがあります。この作品についての書き込みは、3年余り前のウエイン命さんのものがあるだけですが、それだとマーフィとモローの対決場面は凄惨な描写のようです。しかし、小生がYouTubeで見たのはむしろ簡潔で、岩陰からモローが散弾銃を撃つけれど、狙いが中心を外れたらしく、マーフィーは右胸に浅く被弾して負傷するだけで、直ちにピストルを撃ち返し、これでモローが仕留められて一巻の終わりです。到底ウエイン命さんが書かれたような印象はありません。

 まあ、ウエイン命さんも、見たのは大分昔のようだから、何か別の場面と取り違えているのだろうと思いましたが、アメリカのロバート・ノットさんが次のように書いています。 「もっと肝を冷やすのは、マーフィがモローを撃ち倒す場面である。よろめくモローに続け様に銃弾を撃ち込むマーフィの両眼は、死に神の形相だった。」 これはウエイン命さんのコメントに符合しますね。

 ウエイン命さんやノットさんの感想は、到底、小生がYouTubeで見た場面のことと思えません。一体、この場面には複数のヴァージョンがあるんですかね。それともYouTubeに投稿した人が、このシーンをもっと穏健に「編集」したのでしょうか。皆さん、一つ、YouTubeを見て考えて下さい。

投稿: ピーター・ポッター | 2011年1月 5日 (水) 21時42分

シャドー・ライダー

製作:1982年
原題:Shadow Riders
監督:アンドリュー・V・マクラグレン
出演:トム・セレック、サム・エリオット、ベン・ジョンソン、キャサリン・ロス、ジーン・エバンス、ジェフ・オスターヘイジ

 原作はルイス・ラムールの小説だそうです。南北戦争が終わって、トラベン家の長男で南軍に従軍したダル(サム・エリオット)と、北軍に従軍した次男のマック(トム・セレック)が復員の途中で出会い、一緒に家路を辿ります。ところが家に帰り着いて老父母に会うと、大事件が持ち上がっています。アシュベリー少佐(ジェフリー・ルイス)の率いる南軍ゲリラがこの地域を襲って略奪し、若い男女を何人も拉致したのです。トラベン家の三男で、これも出征して負傷し、帰郷していたジェシー(ジェフ・オスターヘイジ)と、二人の妹、それにダルの婚約者のケイト(キャサリン・ロス)も被害者です。ゲリラは捕虜たちを、武器商人のハモンド大佐(ジーン・エバンス)を通じてメキシコに奴隷に売り、ハモンドから武器弾薬の受け取って、政府軍相手に戦いを続けるつもりなのです。

 ゲリラはテキサスのバフィン湾で、ハモンドの船に捕虜を乗せて、海路、メキシコに送り、ダルとマックの兄弟は追跡を決意しますが、メキシコの事情には無知です。こういう危ない話の時にいつも頼りになるのは、やくざ者のブラック・ジャック叔父(ベン・ジョンソン)で、この人は一族のはみ出し者であり、現に服役中なのですが、兄弟は監房を爆破して彼を脱獄させ、3人でリオ・グランデ河を越えてメキシコに入ります。

 ゲリラのアシュベリー少佐は、南部のために反乱を続けようなどというのだから、子供っぽい理想家なのですが、ハモンドは本物の悪党で、アシュベリーに武器弾薬を渡すつもりはなく、かえって彼を監禁します。そこへダルたち3人が乗り込んで、大銃撃戦の挙げ句、捕虜を救い出し、悪党はご用になります。

 テレビ映画のせいか、総じて健全ムードですね。何しろダルやマックが撃つと百発百中なのに、彼らには弾丸は当たりません。兄弟姉妹に叔父と婚約者の7人がこんな大冒険に巻き込まれれば、1人や2人は命を落としても不思議はないだろうに、彼らを始め捕虜は全員無事です。ダルはアシュベリーを追いつめますが、以前、北軍に捕まって銃殺されそうになった時、アシュベリーのゲリラ隊に助けられた恩があるので見逃すし、ハモンドさえ、ブラック・ジャック叔父を追ってアメリカから来た追跡隊に捕まるけれど、死ぬことはありません。そして皆仕合わせに暮らしましたとさ、ということなのでしょう。

 兄弟の老父がハリー・ケリー・Jr、老母が懐かしくも「拳銃往来」や「太陽に向かって走れ」のジェーン・グリーアです。懐かしいといえば「卒業」や「明日に向かって撃て!」のキャサリン・ロスも懐かしいですね。彼女とサム・エリオットは実生活で夫婦であり、他にも「Conagher」などという西部劇で共演しているようだから、機会があればこれも見たいです。

 平凡な作品と思いますが、見ている間は楽しめます。アンドリュー・マクラグレン監督作品だけに、伝統的な西部劇の雰囲気がありますね。マクラグレン監督はジェームズ・アーネスやマイク・マズルキの上を行く大男のようだから、撮影現場では一番目立ったことでしょう。

投稿: ポルカドット | 2010年12月30日 (木) 18時14分

熱砂の戦い
new mexico
製作1951年 UA
監督 アービング・ライス
出演 リュー・エアース、マリリン・マックスウェル、アンディ・ディバイン、テッド・デ・コルシア。

1860年、ニュー・メキシコではインディアンとUS大統領のリンカーンの立会いの元、和平条約が結ばれた。

しかし1865年リンカーンが暗殺されるや、その条約も砦の指令官マッコム大佐やウィルコックス判事の圧政により破られてしまう。

インディアンのアコマ酋長は蜂起し、騎兵隊のハント中尉(リュー・エアーズ)は鎮圧に出撃する。かくしてニュー・メキシコの砂漠で熱砂の戦いが繰り広げられるのだ。

主演のリュー・エアーズは上品過ぎるのだが、先ず先ず騎兵中尉を好演。其の分アンディ・ディバインやテッド・デ・コルシアといった西部劇お馴染みの連中が土の匂いを発散します。リンカーンにはハンス・コンライトという俳優が扮しリアルなメイクで登場します。またレイモンド・バーが憎たらしい残酷な兵卒を好演し活劇を盛り上げます。

この映画、本来はカラーらしいのですが今回見たVHSは何故か白黒、最後の方でヒロインのマリリン・マックスウェルが焚き火の周りで唄を歌うのですが、夜景でプリントが非常に悪く、殆ど見え無いのは残念無念。

投稿: ママデューク | 2010年12月 3日 (金) 16時36分

遥かなる地平線

原題:The Far Horizons (1955)
監督:Rudolph Mate'
出演:Fred McMurray, Charlton Heston, Donna Reed, Barbara Hale, William Demerest

1800年初頭にジェファーソン大統領がフランスから1500万ドルでルイジアナ地域を購入し、その地域の探査を秘書のルイス(フレッド・マクマレイ)に指示した。ルイスはもう一人の将校を推薦するようにとの指示もあり、同僚のケラーク(チャールトン・ヘストン)を同格で推薦したが、大統領は今回の探査はその地域にすむ先住民への表敬訪問であり、討伐に行くのではないので、温厚なルイスを大尉とし、勇敢なクラークは中尉との命令をだした。出発にあたり、ルイスは兼ねて恋心を抱いていたジュディ(バーバラ・ヘール)に結婚を申し込むが既に彼女はクラークとの婚約をしてしまっていた。ルイスとクラークはこの様なわだかまりを抱きつつ、大統領の命令により、ミズーリ川を船で北上し最終的には太平洋に至るルートを見つけそこまでをアメリカの土地として確保する事となった。

最初の先住インディアン部族に立ち寄り、酋長を表敬訪問した際に、既にフランス人が交易しており、酋長もルイスらに好意を持てず、逆にフランス人と共謀し一行を攻撃することになった。この部族にはショショニ―族の酋長の娘サカジャウェア(ドナ・リード=以下ジェニー)が捕えられていた。ジェニーはルイスに連れて行ってくれる様に頼むが、女性にはハードな旅行であるからとして断られる。それなら穀物の種だけでもとして預けた。その後、フランス人らが一行を攻撃することを知ったジェニーは彼らの後を追いルイス等に危険を知らせた、それにより逆に襲撃してきたインディアンを待ち伏せし撃退できた。この功績によりジェニーは一行と共に、種を自分で持って行くことを許され、ショショニ―族の住む太平洋岸の方へ向かった。

旅の途中で川が二股に分かれていたので、ジェニーのアドバイスを求めたところ、ルイスとジェニーの意見が合わず、ルイスは既存のマップ通りに進むことになる。一方クラークはジェニーの示した方向に向かった。どちらも行き止まった場合は戻って正しい方向に合流することとした。クラークはジェニーに白人の社会のこと等を教えたりするうちに、2人は親密になっていった。クラークが熱が出て倒れた時も、ジェニーが徹夜で看病したので一命を取り留めた。又、同行していたフランス人はジェニーへの嫉妬心から、クラークとの殴り合いとなるが、正しいルートに戻ってきたルイスにより、その場は治まる。然しながら、旅の途中でのクラークとの意見の相違や、反乱に近い行為等もあり、今回の不祥事など全て事実として、大統領に報告する旨をクラークに伝えた。又、既にジュディと婚約を交わしているクラークが、ジェニーと恋仲となってしまったことに対しても、ルイスは歯がゆい思いとともにクラークの行為をを非常に憂いた。
やがて、一行は太平洋を望む地にたどりつき、ショショニ―族を表敬訪問した後、ジェニーを残しカヌーで帰路についた。

ジェニーは然しながら自分を助けてくれたクラークの嫁になると決めていたので、一行のカヌーをどこまでも岸辺沿いに追いかけてきた、これを見たクラークはいたたまれずにジェニーを連れて帰ることとした。

ルイスとクラークは無事探査を終え大統領に面会し、今回の旅でジェニーの功績を大統領に報告した。クラークは旅の途中での自分の不適切な行為などを、ルイスが日記に書いていることを知っており、大統領にも報告する旨の了解もしていた。然しながら、ルイスは最終的に大統領への報告文からクラークの不適切な行為の部分を削除して報告し、大統領も暗黙了解した。

一方クラークの婚約者ジュディも、彼とジェニーの仲を気ずき、婚約解消も考えていた。ジェニーもジュディと話す中で、ジュディの心の内を察するとともに、自分は白人社会になじめないとの理由で、ジュディに書き置きしてクラークとの幸せな生活を願いながらショショニ―族の元へ帰って行った。

ストーリーは以上ですが、何といっても現在のアメリカの大部分の土地の探査という壮大な成果、西部開拓はこれを契機に一気に開花したこと、又この地帯の雄大な景色の素晴らしさは一見の価値ありです。俳優陣もドナ・リードのけな気な姿、フレッド・マクマレイの沈着冷静な指揮ぶり、ヘストンの逞しさ、バーバラ・ヘールの美しさ、ウィリアム・デマレストの味のある演技などどれも素晴らしかったと思います。

投稿: マサイ 2010年11月19日 (金) 15時37分

投稿: マサイ | 2010年11月19日 (金) 15時49分

Madron

製作:1970年
原題:Madron
監督:ジェリー・ホッパー
出演:リチャード・ブーン、レスリー・キャロン

 IMDbじゃ星五つぐれえだし、感想に星一つだけ書き込んでる評者もいるから、まあ、期待はできそうにねえけど、レスリー・キャロンがヒロインの西部劇とくりゃ、彼女のファンのあっしとしちゃ見逃せねえ。レスリー自身は「カウボーイとインディアンが出てくるから、19世紀のお話だと思う」なんて、呑気なことをいってるけどね。「巴里のアメリカ人」や「足ながおじさん」で可愛かった彼女も、この作品のころは40才に手が届こうとしてて、本人の言葉じゃ、「B級作品への出演を打診された。他にすることがないなら、人はそういうものも引き受けなくちゃならない」ってことなんだね。考えてみると、この頃にゃ、ソング・アンド・ダンスの屈託のないミュージカルは、西部劇同様、もうなくなってたよ。

 舞台がイスラエルとは違う物語を、イスラエルのロケで作った最初の映画だそうで、主役二人以外は、聞いたこともねえイスラエルの俳優ばかりだよ。

 粗筋は、サンタ・フェへ向かう幌馬車がインディアンに襲われて、一人だけ生き残りの、レスリー扮するフランス系カナダ人の尼僧のメリーが、マドロンという拳銃使いに会う。マドロンは彼女と連れ立って砂漠を行く。無法者やインディアンに追われながら旅するうちに、二人は恋人になるが、アパッチとの撃ち合いでマドロンは死に、メリーは彼が自分を助けて犠牲になったことを心に刻んで旅を続ける、ってものさ。

 
 タイトル・ロールはリチャード・ブーン。レスリーがいうには、「『アフリカの女王』も含めて、陳腐な種類の冒険ドラマだけれど、あちらは何しろジョン・ヒューストン監督、こちらは舵のない船みたいなもので、飲んべえの監督を飲んべえの主役がいじめてるのでは、監督と議論もできない。キス・シーンの後では強いうがい薬で口をそそいだ」そうだね。
 
 彼女の思い出話は、他に、
 「日陰でも華氏104度あるというのに、本物の尼僧の衣服、黒いウールのペチコート、ブルーマー、黒木綿のストッキングを着た」
 「イスラエルではどこでも30分以内の距離に戦場があり、あるシーンは、戦闘機3機が空中戦をやっている下で撮影されて、撮影クルーは皆空を見ていたけれど、監督はカメラを回し続けたので、俳優たるもの演技を続けなくてはならない。監督が『カット』といって、初めてイスラエル機2機がアラブ機1機を追い回すのを見物した」
 「製作会社は近代設備を何も持ってなくて、送風機がないから何か農業機械で間に合わせた」
など。
 「19世紀の古風な櫛がなかったので、小道具係が木片から削り出した(私は今でもそれを持っている)」ともいってるけど、彼女が櫛で髪を梳くシーンあったかなあ、もう一度見なくっちゃ。

 ジェリー・ホッパー監督って人は、テレビ映画ばかり撮ってたようだから、下手をすると30分番組をつないだような出来なんじゃねえかって心配だったけど、幸いそれはなかったねえ。だけど、それまでの、西部劇が西部劇らしかった時代の作品と比べると、淡彩の印象で、そういやあ、同じ頃のバッド・ベチカーの「A Time for Dying」や、もっと後のバート・ケネディの「Once Upon a Texas Train」なんかもちょっと似た感じだったな、って思うよ。まあ、そう思うのはこちとらの年のせいだろうけど。

 西部劇といっても、アリスのさまよった不思議の国か、ネバーランドの西部の物語なんだろうね。だけど、あっしゃレスリーが出てるのを見るだけで満足なのさ。ファンなんてそんなもんだろ。

投稿: クインキャノン | 2010年11月13日 (土) 23時26分

大いなる西部

 やっと観ることが出来ました。BSで。これで2度目です。最初に観たのは、40年位前、淀長の解説つきだったと思います。
 このGOGHさんの膨大なサイトで残念(というか、自分と考えが合わない)ものの一つは(銃が下手等で)ペックがさほど評価されていない点です。この作品では、役柄のキャラクターが「身勝手」と不評のようです。
 しかしヘストンの二度の挑発(荒馬と挨拶)に乗らなかったのは、臆病だからでも、落馬やヘストンにうちのめされて恥をかくことを恐れた為ではなく、また反対に、サンダーを乗りこなし、ヘストンと互角に挨拶して目だったり、自慢したりするためでもなく、自分自身の問題であり、ひとに見せるためのものではないということを、シモンズやヘストン、荒馬調教のメキシコ人は理解しているのに、ベイカーだけが理解できないでいるのです。
 そんなペックもいつでも冷静頓着で気取ってばかりいるわけではないのです。アイブスの牧場で、シモンズが危ないと思うと捨て身でコナーズに殴りかかり、10年以上も銃を使っていないのに決闘に応じます。
 私はこの作品や、西部劇ではありませんが「アラバマ物語」のペックのキャラクターが好きです。
 また、何やっても満足にできない、女性にも持てない、正々堂々と戦う勇気もなく、臆病で最後まで卑怯なチャック・コナーズの熱演も印象的でした。
 最後のビックフォードとアイブスの決闘ですが、アイブスが勝ったように思えるのです。なのに自分も撃たれる為にわざわざ近づいて行ったように思えるのですが・・・・?。

 「血と怒りの河」も観たし、あと観たいのは「誇り高き男」ですね。

 

投稿: marineflat | 2010年10月11日 (月) 17時23分

曠野の志士

製作:1925年
原題:Tumbleweeds
監督:キング・バゴット
出演:ウィリアム・S・ハート、バーバラ・ベッドフォード、ルシアン・リトルフィールド、J・ゴードン・ラッセル、リリアン・レイトン

 1893年、牧童頭のドン・カーバー(W・S・ハート)は、彼らがボックスK牧場を営むチェロキー・ストリップが、入植者に開放されるという噂を耳にします。そうなれば、牧場主や牛やカウボーイたちは立ち退かねばなりません。牧場に戻る途中、ドンは荒野でガラガラ蛇がとぐろを巻いているのに出会って、短銃を抜きますが思い直して、「もともとお前達がこの土地の主人だな。あっちへ行ってろ」と追い払って短銃を腰に戻します。

 ドンはランド・ラッシュの話を確かめに、牧童のケンタッキーを連れてコールドウエルの町に行きますが、入植者たちが馬車を連ねて集まって来るのを目の当たりにします。

 邦題は侠気のある主人公にふさわしいですが、原題は「根無し草」とか「浮き草稼業」の意味でしょうね。ボックスK牧場のボスがドンに、「お前もどこかの土地に落ち着いたらどうだ」といっても、ドンは「おれが落ち着く土地は墓石の下だけさ」というばかりでしたが、町で、犬を連れたバートという少年とその姉のモリーと知り合って、モリーを恋するようになります。ドンは彼女のためにランド・ラッシュに参加して、水の便のよいボックスK牧場の土地を手に入れようと考えますが、モリーの腹違いの兄のノルと、その仲間のビルというのが悪党で、やはりボックスK牧場の土地を狙っています。

 ランド・ラッシュ開始前、チェロキー・ストリップは立ち入り禁止ですが、ドンは、ボックスK牧場の牛が何頭か取り残されているのを連れ戻そうと、チェロキー・ストリップに入り、様子を窺っていたノルとビルが、それを警備の軍隊に告げます。ドンはインディアンの戦士たちとも友達であり、彼らは「軍隊がお前を追っている。お前が望むなら一緒に戦うぞ」といいますが、ドンはそれを抑え、結局、抜け駆け(sooner)として捕らえられて、ランド・ラッシュ終了まで牛囲いに拘束されることになります。

 ノルとビルは、自分たちが事前に密かにチェロキー・ストリップに侵入し、警備の兵士に見つかった時、兵士を射殺します。ランド・ラッシュという大事件がハイヌーンに予定されていて、午前11時を回った頃から、時刻を示す掛け時計が何度か画面に現れる、という描写は、後年の「真昼の決闘」にも影響していると思います。

 9月16日正午、大砲の発射を合図にランド・ラッシュが開始され、ドンは柵の棒を使って棒高跳びの要領で牛囲いを飛び出して、ケンタッキーが用意してくれてあった馬を駆り、ボックスK牧場にいたノルとビルを捕らえて軍隊に引き渡します。ドンは、一度はモリーに、抜け駆けしたと誤解され、弁解もせずに立ち去りますが、荒野でまたガラガラ蛇に会い、今度は抜き撃ちに蛇の頭を吹っ飛ばして、「おれは今日は虫の居所が悪いんだ」と呟きます。しかし、やがてモリーの誤解も解けて二人は結婚します。

 ドンの相棒のケンタッキーも、ランド・ラッシュに参加した3人の子持ちである肝っ玉母さん風の寡婦と親しくなって結婚します。登場人物がそれぞれ落ち着き場所を得ておめでたいですが、時代はまさにフロンティアが消滅しようとしている時期ですね。牧場主が「西部も終わりだ」といい、ドンが「俺は南米に行く。あそこにはまだ牛が一杯いる」という場面もありました。

 大規模なランド・ラッシュの場面は迫力十分で、ビル・ハートも見事な騎乗を見せます。改めてハートの生年を確かめると、何と1864年、南北戦争のただ中です。この映画のハートはすでに60才だったんですね。本物のワイヤット・アープの友人だったというのもうべなるかなです。これは彼の最後の作品ですが、小生の見たDVDは1939年に再公開された版のようで、台詞は無声のままだけれど、伴奏音楽が入っており、本編の開始前に70代半ばになったハート自身が現れて、いかにも元シエークスピア役者らしい口跡で、8分間に亘って作品の思い出を語り、観客に別れの言葉を述べます。物語の年代を1889年といっていますが、それはまた別のランドラッシュですから、ちょっと勘違いしたようですね。

「私は映画作りが好きだった。私の生き甲斐だ。顔に当たる風、追っ手の馬蹄の響き、そして砂ぼこり!…やがてそれは砂ぼこりでなく美しい金色の靄であり、そこから幻の牛の群が長い列をなして現れる。先頭のピント・ポニーの鞍に人がいない。…鞍が空いてるぞ、と牛を追う連中が呼んでいる。彼らは、永遠に向かってのこの最後の盛大な牛追いを、我々に手伝って貰いのだ。友よ、さようなら!皆さんに祝福あれ!」

 このハートの挨拶とランド・ラッシュの場面を、下記のyoutubeのアドレスで見せてくれています。

 http://www.youtube.com/watch?v=xH2iB5UF3_I

 また、次のURLで、映画全編を8分割で見せてくれています。

 http://www.youtube.com/watch?v=EGyGJ0W2j40&feature=related

投稿: ワフー  | 2010年10月 9日 (土) 13時16分

砂漠の流れ者

今回BSで初めて観ました。・・・・ではないのです。
駅馬車の到着が3時間も早まり、ステラが露天の風呂桶から慌ててあがるシーンを憶えているのです。これだけだとスクリーン誌にそのシーンのカットが載っていましたが、敵二人が掘っている穴の中にガラガラ蛇を投げ込むシーンも憶えているのです。

3年半かかって敵をとり、駅馬車の中継駅を放棄して、愛しのヒルディーと外に移って楽しく過ごそうかという時に、ヒルディーの乗ってきた馬のない馬車に轢かれて死んでしまう。正に時代遅れの者が文明の利器に踏みつぶされてしまうのですね。

敵の一人に中継駅の権利を譲るのはいかがなものか?。私だったら駅馬車会社に譲渡しますが。

助演の多いジェースン・ロバーツが珍しく主演の西部劇。監督がペキンパーで音楽がジェリゴなんですね。

そばかす顔のステラ・スティーブンスが美しかったですね。

投稿: marineflat | 2010年9月 3日 (金) 16時35分

シェラマドレの決斗
the appaloosa
製作1966年 ユニヴァーサル映画
監督 シドニー・J・ヒューリー
出演 マーロン・ブランド、アンジャネット・カマー、ジョン・サクソン、エミリオ・フェルナンデス。

時は1870年、メキシコに近い寒村に一人の男がやって来ます。身なりはかなりやつれ果てているが、南軍のユニフォームなので敗残兵とわかります。これがマーロン・ブランド演じる主人公のマテオ。村に入ってくるなり犬にしつこく絡まれます。この犬胡散臭いのは嫌いらしい、ところがマテオが馬から下りて犬を睨みつけると、犬は一目散に逃げ出してしまう「シェーン」のジャック・ウィルソンの様だ。マテオは教会へ、懺悔の為だね。この男、戦争後いろいろと悪事を働いたようだ。イーサン・エドワーズやベンジャミン・トレインの様にね。

マテオはこの村の郊外に土地を持っており、恐らく悪事で手に入れたアパルーサの牡馬に乗っておりこの馬と200ドルを元手に牧場を開こうと思っているのだが、この村でメキシコの悪党チュイに絡まれてしまうのが運のつき。発端は教会で顔を合わせたマテオとトリニ、この女チュイの囲いものなんだけど、女好きのチュイに嫌気がさしている。そこでマテオの馬を盗んで逃げようとするが手下に捕まってしまう。マテオは手下の手前、面子を保とうとトリニが馬を気に入って乗ったのだ、お前の馬を売ってくれとマテオに頼むのだがマテオは素気無い。

そして女とこのアパルーサの馬を巡りマテオとチュイの対立が深まっていく。

1966年ですからご存知の通り、マカロニの大全盛の時期。ブランドが自慢の馬をサクソンに盗まれる時、ロープで引きずられたり、取り返しにメキシコへ乗り込んでから、サソリを使った腕相撲など少々サディスティックな場面もあるのですがマカロニに比べれば随分とおとなしい。しかし98分を何とは無く見てしまうのは、あのマーロン・ブランドのドン・コルレオーネの喋りかたとやはり彼の発するカリスマ性の為なのでしょうか。

アパルーサは西部劇ではお馴染みの馬ですね。ジョン・ウェイン、ランドルフ・スコット・ジミー・スチュワート、沢山の西部のヒーローが乗っています。皆さんもこのお尻が斑になった葦毛の悍馬はご覧になっていると思います。

投稿: ママデューク | 2010年8月28日 (土) 11時07分

逮捕命令

製作:1954年
原題:Silver Lode
監督:アラン・ドワン
出演:ジョン・ペイン、リザベス・スコット、ダン・デュリエ、ドロレス・モーラン、ロバート・ウォーイック、ハリー・ケリー・Jr

 7月4日、西部の町シルバー・ロードでは、独立記念日のお祝いの準備で大忙しであり、また、この日、人々に信頼されている牧場主のダン・バラード(ジョン・ペイン)と、裕福な町民の娘のローズ・エヴァンス(リザベス・スコット)の結婚式が行われます。通りで爆竹を鳴らしていた子供たちが見ると、馬に乗った4人の男が町に入って来るところで、子供たちは何やら不穏なものを感じて逃げ散ります。

 4人組は連邦保安官を名乗るマッカーティ(ダン・デュリエ)と3人の助手(ハリー・ケリー・Jr、スチュアート・ホイットマン、アラン・ヘイル・Jr)で、彼らは新婦宅で始まった結婚式に現れます。新郎のダンとマッカーティは顔見知りで、ダンはマッカーティを牛泥棒で人殺しだといいますが、マッカーティはダンに対し、殺人罪の逮捕状を取り出します。2年前に、ポーカー・ゲームの争いで、ダンがマッカーティの兄を背後から撃ち殺し、2万ドル奪ったというのです。事件があったのは事実ですが、それは正当防衛と認められて落着した出来事です。

 ダンは無実を証明するために2時間の猶予を求め、マッカーティも人々の手前、それを認めます。ダンはます電信係のポール・ハーバート(フランク・サリー)に、マッカーティの身分確認の電報をカリフォルニアの保安官宛に打って貰おうとしますが、電信線が切れているらしく、つながりません。ポールは電線の修理に出かけます。

 ダン・デュリエが演じるマッカーティは、もちろん偽保安官で悪党です。町に入る前に電線を切ったのも彼です。この後、アクション場面などがあり、その間、マッカーティは、自分の助手のジョンソン(ハリー・ケリー・Jr)や町の保安官を撃ち殺します。そして、これらの殺しをダンの仕業というものだから、町民たちはそれを信じてダンを追い回す側になります。最後は丸腰で教会の鐘楼に逃げ込んだダンを、マッカーティが追って鐘楼の天辺に登り、鐘を挟んでマッカーティがダンに発砲しますが、その一発が鐘で跳ね返ってマッカーティ自身の心臓を貫き、彼は鐘楼の下に集まった人々の足下に落ちて死にます。そこへローズが、復旧した電信で届いた、「マッカーティは偽保安官だ」という電報を持って来て、人々はダンが無実と知ります。

 西部開拓の進んだ年代と見え、シルバー・ロードの町は雑然とした新開地でなく、さっぱりした小綺麗な町であり、主人公も、結婚式なので、牧童服などでなくスーツ姿だから、荒っぽい西部劇というのではありませんが、よくできていて面白いと思います。

 主人公の結婚式の当日にトラブル発生、というのは2年前の「真昼の決闘」に似た設定ですが、製作年の1954年といえば、アメリカではマッカーシズムの赤狩りが全盛で、映画界にも多くの犠牲者が出た時期です。連邦の権威を笠に着た悪漢が「マッカーティ」なのだから、作品の意図は明白ですね。町民たちが、始めは「俺たちがついてるぞ」と主人公にいっていたのに、やがて彼を迫害する側に回ったり、犯罪者といえど保護される聖域の教会に逃げ込んだ主人公を追って、偽保安官が銃を持って押し入ったり、偽保安官の撃った弾が、「自由の鐘」を連想させる鐘で跳ね返ったりするのも何やら象徴的です。マッカーシー上院議員本人が見たら怒るでしょう。だけど、文句をいっても、「これはオールド・ウエストの物語だよ」といわれればそれまでですね。アラン・ドワン監督といえば、政治とは無縁の娯楽作品の職人監督と思っていましたが、なかなか骨のある人ですね。

 リザベス・スコットは、グレース・ケリーの役どころだろうけれど、1本の映画の中で、彼女がアーサー・ケネディとダン・デュリエを二人とも殺してしまうフィルム・ノワール作品を見たことがあるから、うかつに信用はできません。むしろドリーという酒場女が面白かったです。主人公の元恋人だったのでローズに嫉妬しながらも、主人公を助けようと尽力します。ドリー役のドロレス・モーランという女優さんを、私は知りませんでしたが、お侠で気っぷのいい個性は、余り類がないと思いました。この映画の製作者のベネディクト・ボージャスという人の奥さんだったようですが、これが最後の出演作であり、すでに故人です。

投稿: ポルカドット | 2010年8月22日 (日) 18時10分

たくましき男

製作:1937年
原題:High, Wide, and Handsome
監督:ルーベン・マムーリアン
出演:アイリーン・ダン、ランドルフ・スコット、ドロシー・ラムーア、チャールズ・ビックフォード、エイキム・タミロフ、アラン・ヘイル

 1859年のペンシルヴァニア。開巻、万能薬売りのワターソン先生の馬車につないだ仮設舞台で、娘のサリー(アイリーン・ダン)が客寄せに、「背が高く、肩幅の広い、いい男」って歌い踊っている。この歌の名前が作品の題名なんだね。見物人にピーター・コートランド(ランドルフ・スコット)とその祖母や、ごろつきのレッド・スキャンロン(チャールズ・ビックフォード)がいるよ。毎日、石油を試掘しているピーターが、「万能薬」の臭いを嗅いで、「石油の原油じゃないか」なんていっているうちに、先生父娘の馬車から火が出て丸焼けになり、二人は寝る場所もなくなっちまう。

 ピーターの祖母が、取りあえず父娘を自宅に泊めてやるけれど、馬車を作り直すまでの数日間に、ピーターとサリーは恋に落ちて結婚するんだよ。結婚式の最中に油井から石油が噴出し、晴れ着で集まった人々は、原油まみれになりながら歓喜する。以後、この地域一帯は石油ブームさ。

 鉄道会社の強欲なブレナン社長(アラン・ヘイル)が、原油の輸送に高額料金を要求するけど、ピーターは、雨樋を見て、パイプラインで原油を送るアイデアを思いつき、実現に奔走する。一方、ブレナン社長は石油ブームの町に酒場を作り、この酒場の歌手のモリーが、何とドロシー・ラムーアで、彼女は、後年、ジョン・フォードの「ハリケーン」以後は、「南海もの」のイメージが強くなっちゃうね。だけど、教会の長老会が、こんな酒場は堕落だってんで、ある夜、酒場を襲ってモリーたちを町から叩き出そうとした時、ピーターとサリーの夫婦が助けて自宅にかくまうよ。

 サリーは、ヴァレーズ(エイキム・タミロフ)経営の酒場でモリーを雇って貰おうと、彼女を連れて行って一緒に歌って見せるんだね。ところが、たまたまピーターが、ヴァレーズの地所にパイプラインを通す契約に来てて、自分の妻がこんなところで歌っちゃいかんとサリーを叱る。ピーターはパイプライン敷設に没頭して、ずっと妻をほったらかしだったんで、サリーは憤慨し、また放浪の血が騒いで、丁度その時、サーカス団の一行が窓の外を通ったので後を追い、サーカスに加わって花形歌手になるよ。

 レッドたちの一団がブレナン社長に雇われて、それまでもパイプラインの破壊活動をしてたんだけど、完成が目前の時、また工事現場を襲って、ピーターたちと大乱闘になる。だけど、サリーが、ブレナン社長の愛人になっていたモリーから襲撃計画を知らされて、サーカスの仲間を連れて救援に駆けつけ、ビックフォードはスコットと格闘しているところを、象に鼻で巻き上げられて川に叩き込まれちまう。契約期限ぎりぎりにパイプラインは完成して石油が通り、ピーターとサリーの仲も元の鞘に収まって目出度し目出度しさ。

 夫が仕事に没頭して妻と疎遠になるのは、ちょっと「シマロン」風だね。「シマロン」ほど長期間じゃないけど。この映画、IMDbでは「ミュージカル」、「西部劇」の分類で、「ミュージカル」は確かでも「西部劇」とはいえそうにないね。ガンベルトを着けた人間なんて出てこないんだから。ペンシルヴァニアは西部劇の舞台って感じじゃないよね。「ペンシルヴァニアの決闘」とか「ペンシルヴァニア・キッド」なんて聞いたことがないもん。まあ、19世紀のアメリカのお話で、何かの開拓とか開発とかが絡んでりゃ何でも「西部劇」なんだろうね。、オスカー・ハマンシュタイン二世が脚本と作詞、ジェローム・カーン作曲の大作で、歌はもっぱらアイリーン・ダンとドッティ・ラムーアの担当。ランディは歌わないよ。

投稿: クインキャノン | 2010年8月 3日 (火) 20時54分

金塊争奪
haunted gold
製作 1932年 WB
監督 マック・V・ライト
出演 ジョン・ウェイン、デューク、セーラ・テリー、ハリー・ウッズ、ブルー・ワシントン

廃校の町となったサリー・アン。一軒の家に何やら良からぬ人相の男たちが。ジョー・ライアン(ハリー・ウッズ)を頭目とする悪人たちだが、彼らはこのサリー・アンの町に、密かに人が入り金を掘っているのに気がついているのだ。

ジョン・メイソン(ジョン・ウェイン)の登場、彼はまたもやハーモニカを吹きながらやって来ます。相棒にクレメンス(ブルー・ワシントン)と云う黒人のカウ・ボーイを連れているのだが、これは黒人ガンマンのハシリかも知れない。

彼らは町の入り口の墓場で、奔馬に合う。馬のサドル・ホーンには手紙が着いており、それはサリー・アンの町に入るなという警告だった。

物語はヒロインの父親が密かにこの廃鉱で、金を掘り続けていて、それを隠蔽するために「ゴースト」を利用し、出没させていたのだ。地下道を舞台に話が進んで行くのだが、そこはBムーヴィー、地下の長さと建物との距離が非常にチグハグ。まるでママデュークの文章のようだ。

結局、金の在りかをライアン一味に嗅ぎ付けられ、それを取り返そうとするヒーローとの争奪戦に物語は雪崩れ込んでいく。

ジョン・ウェイン扮する主人公ジョンと白馬デュークの名コンビの活躍する第3作。今回は一転してミステリー仕立て、タイトルも怪しの影やアニメの蝙蝠が飛び回り、怪奇映画の奮囲気。
ウェインの登場は墓場なんですが、この墓場、「ビッグ・ケーヒル」の墓場と良く似ていて面白いです。

この映画も前作に引き続き、ケン・メイナードのフィルムが流用されていて、野外の場面を上手くつないである。メイナードは1920年代のファースト・ナショナルの看板スター、後にワーナーと合併したためワーナー・ブラザース=ファースト・ナショナルとなっつた、為にF・N社のフィルムを利用してウェインとデュークの西部劇企画が出来たようです。

ケン・メイナードは1895年生まれのテキサス人、跨る白馬はターザン。B西部劇に名前を残した人ですが、残念ながら私は作品を見たことが在りません。

投稿: ママデューク | 2010年7月21日 (水) 14時34分

Trail of the vigilantes

製作:1940年
原題:Trail of the vigilantes
監督:アラン・ドワン
出演:フランチョット・トーン、ウォレン・ウィリアム、ブロデリック・クロフォード、アンディ・デヴァイン、ミッシャ・アウアー、ペギー・モーラン

 あまり西部劇に出ない俳優のものを何か見たいと思い、このアラン・ドワン監督作品を見ました。主演のフランチョット・トーンは著名俳優ですが、クーパーやゲーブルと同世代の人であり、活躍時期は戦前に始まって、今から半世紀ほど前までなので、私などはあまり彼の作品を見ていません。辛うじて「ベンガルの槍騎兵」と「戦艦バウンティ号の叛乱」に出ているのを見た程度です。

 ストレートな西部劇でなく、ジェームズ・ガーナーの「夕陽に立つ保安官」、「地平線から来た男」みたいな喜劇です。

 カンザス・シティの新聞記者の "カンザス" ティム・メイソン(F・トーン)は、西部の「平和の谷」町の新聞記者殺しの調査のため、町に派遣されます。この町では牛泥棒たちに対抗するために自警団ができているのですが、この自警団が、勢力を増すとともに牛泥棒よりも横暴になり、メイソンが町に着くと、正規の保安官や助手を手錠で保安官事務所につないで、自警団がやりたい放題です。

 メイソンは酒場の乱闘でカウボーイのスワニーやメドウズと友達になり、彼らのボスである牧場主のジョン・ソーントンに雇われます。コサック・カウボーイのボロも仲間になり、この四人組の活躍で、自警団の元締めのマーク・ドーソン(ウォレン・ウィリアム)の悪事が暴かれます。ドーソンは牧場主たちが積み立てた基金を着服していたのです。ソーントンの娘で17才のバーバラ(ペギー・モーラン)が、メイソンに一目惚れして彼につきまといます。

 スワニー、メドウズ、ボロをやるのがブロデリック・クロフォード、アンディ・デヴァイン、それにミッシャ・アウアーで、クロフォードとデヴァインは西部劇の常連ですが、もともと喜劇的な感じも持ち合わせている人たちですね。

 ミッシャ・アウアーは、私はフランク・キャプラ監督の「わが家の楽園」ぐらいでしか見ていませんが、長身痩躯のとぼけた味わいの人で、元来、セント・ペテルスブルク生まれのロシア人であり、この映画ではコサック・カウボーイというのだから、あまり類がありません。最初の登場場面は、コサックの彼が、長い羽根冠をかぶってインディアン・ジョーに化け、通りでいんちきトマホーク投げの大道芸をやっているというふざけたものです。牧童服も何やらコサック風です。乗馬の得意な民族らしく、馬の曲乗りを披露したりしますが、まあ、これは代役でしょう。もっとも、バーバラが牧場で牡牛に追っかけられているのを助けた時は、闘牛士気取りで、ケープで牛をあしらおうとするものの、腕前はさっぱりで、大分、牛に小突き回されていました。

 F・トーン同様、ミッシャ・アウアーも、西部劇はこれだけじゃないでしょうか。彼は、少年時代、ロシア革命で大変な苦労をしたそうですが、素顔は、画面で見る「へんなロシア人」と違って、何種類もの楽器を演奏でき、また、露、英、伊、仏、独、西の6カ国語に通じた教養人だったとのことです。

 フランチョット・トーンは繊細な感じの人なので、酒場の天井からロープで逆さ吊りになって見せたりしても、ボブ・ホープなんかと違って、あまり滑稽味はないですね。悪人が滅びて目出度し目出度しの映画の幕切れで、スワニーとメドウズは、都会へ行って紳士になるのだと、牧童服からスートに着替え、荷馬車に鞭を当ててカンザス・シティに向かうのであり、その田舎紳士ぶりが何とも珍妙です。

投稿: ピーター・ポッター | 2010年7月10日 (土) 23時37分

アリゾナ・ギャング
the big stampede
製作1932年 WB
監督 テニー・ライト
出演 ジョン・ウェイン、デューク、ノア・ビアリー、メー・マディソン、ポール・ハースト、

アリゾナに大旱魃が起こり、政府はニュー・メキシコに州民に移住を勧めた。それらの人々の中にはブレット老人や姪のジンジャー(メー・マディソン)達も居た。

ニュー・メキシコの牧場地帯は乱暴者の巣窟だったので、知事のルー・ウォレス(バートン・チャーチル)は土地の有力者サム・クルー(ノア・ビアリー)に手紙を託し、助力を図って欲しいと依頼する。そしてその手紙の追伸に若い保安官補を派遣する、彼は貴方の地域の法をもたらすだろう。と書きます。そして知事はその仕事をジョン・スティール(ジョン・ウェイン)に命じるのだった。ジョンはその手紙の末尾に署名と星のマークを書く。

この星のマークはジョンがアンダーカヴァーとしてクルーの縄張りの現れるときに面白く使われるが、ただそれだけ、このあたりもBの面白さです。
知事はクルーを有力者として頼るのだが、ジョンが来て見ると、実際は子分のアリゾナ(ポール・ハースト)を使い、牛泥棒を働く巨魁なのです。そりゃそうですね、ノア・ビアリーだもんね。

物語はアリゾナが牛を盗もうとしてブレット老を撃ち殺してしまうあたりから急加速、ジョンはクルーと対立しているメキシコ人のシノラ・ジョーを味方に付けクルーと対決する。

ワーナー・ブラザース社のジョンと白馬デュークが大活躍するシリーズ第二弾、ジョンはこの映画でもハーモニカを吹く、Bには音楽は欠かせないようです。そしてこの作品よりファースト・ナショナル時代のケン・メイナードのストック・フィルムが切り貼りされる様になる。特に金のかかるスタンピードのシーンや荒野のオープン・レンジの場面がそうですね。フィルムのトーンが違うので良く判るが、上手く繋いである、これもB級の楽しさか。勧善懲悪の肩の凝らない明朗西部劇でした。

投稿: ママデューク | 2010年6月27日 (日) 16時47分

テキサスの若武者
ride him cowboy
製作 1932年 WB
監督 フレッド・アレン
出演 ジョン・ウェイン、andデューク、ルース・ホール、ヘンリー・B・ウォルソール、フランク・ハグ二ー

豪雨の夜、強盗団が牧場を襲おうとしていた。そこへ一頭の白馬がなだれ込み強盗団を蹴散らす。騒ぎに気付いた牧童のウェッブを強盗団は殴り倒し、そして牧場主のゴーント(ヘンリー・B・ウォルソール)とその娘ルース(ルース・ホール)が物音を聞きつけて出て来ると強盗団は逃げ去るが、一味の首領シムズ(フランク・ハグニー)は一人残り、恰も白馬に襲われたかのように振舞う。白馬はこの牧場の飼い馬でデュークといい賢馬であった。

シムズはデュークを狂馬として裁判に架けるのだが、デュークがまさに死刑を宣告され様とする時。ジョン・ドルリー(ジョン・ウェイン)が町に現れ、デュークが狂馬でない事の証明にデュークを見事に乗りこなす。そして良き相棒となったデュークと共にこの町に横行する「ホーク」と名乗る強盗団の討伐に向うこととなる。

ジョン・ウェインが「ビッグ・トレイル」で売り出しに失敗に終わって、不遇のB西部劇に出ていた頃のワーナー・ブラザースのシリーズ。白馬デュークとの名コンビの第一作。元々、ウェインは黒馬に乗りハーモニカを吹きながら(多分、「彼女が山からやってくる」?)のどかに登場して来るのですが、この名馬デュークはウェインがヒロインとイチャついている間に黒馬のサドルを口で外し、手綱のもやいも口で外し何処へと連れ去ってしまう。そして戻ってきたこの白馬にウェインは外していた鞍を付け、うち跨る。この時すでにデュークはハミも手綱も付けているのだ。この名馬の口芸はこの後にも現れる。この馬、大変気性も激しく人の顔も良く憶えていて「ホーク」の首領シムズの顔のよく憶えていて最後にシムズを倒すのは同じデュークでも馬の方。

ヒーローの衣装も場面によって変わっているのも何のその、悪を倒す熱血漢が大活躍。ジョン・ウェインと名馬デュークが画面狭しと暴れまくります。B級の楽しさを教えてくれる佳編でした。

投稿: ママデューク | 2010年6月20日 (日) 14時58分

地平線から来た男

製作:1971年
原題:Support Your Local Gunfighter
監督:バート・ケネディ
出演:ジェイムズ・ガーナー、スザンヌ・プレシェット、ジャック・イーラム、ハリー・モーガン、ジョン・デナー

 封切り時には見送りましたが、先日、YouTube で全編見せて貰いました。この監督とスターのコンビによる前作の「夕陽に立つ保安官」と同じく、コメディです。ガーナーの演じるラティゴはニューヨークから来た詐欺師で、列車で新婚旅行中に、「煉獄」という名前の町で途中下車し、寝台車で寝ている花嫁(マリー・ウインザー)を置き去りにして逃げてしまいます。

 煉獄の町では、テイラー(ハリー・モーガン)とエイムズ大佐(ジョン・デナー)という二人の鉱山経営者が対立しており、テイラーにはじゃじゃ馬娘のペイシャンス(スザンヌ・プレシェット)がいますが、母親はすでに亡いようで、そのため初老のテイラーが、エイムズ大佐の妹でオールド・ミスのアビゲイル(エレン・コービー)と恋愛中というややこしい状況です。

 鉱山経営を巡る対立に片をつけるために、エイムズ大佐が、悪名高い拳銃使いのスイフティ・モーガンを呼び寄せようとしている、という噂があり、抜け目のないラティゴは、スイフティ・モーガンの実物を知っている者がいないのをいいことに、町で知り合った文無しのカウボーイのジャグ・メイ(ジャック・イーラム)をスイフティ・モーガンに仕立てて一儲けを企みます。

 ところが、大詰めでスイフティ・モーガンが汽車で町に到着します。モーガンを演るのが何とチャック・コナーズで、配役表に名前のないカメオ出演です。物語の前の方で、エイムズ大佐がスイフティ・モーガンのことを、「卵みたいに毛がないそうだ」といっていましたが、確かにモーガンはスキンヘッドで、ジャック・パランスとユル・ブリナーを足して二で割ったような迫力です。

 マリー・ウインザーだのジョーン・ブロンデルだの、懐かしい女優さんが出ていますね。ジョーン・ブロンデルなんて、戦前にジェームズ・キャグニーなんかと都会喜劇をやってたけれど、私がこの前に彼女を見たのは、「ブルックリン横丁」だったかなあ。

 しっかりできていて面白く見られる作品とは思いますが、クラーク・ゲーブルの「無法街」などと同様、都会から来た詐欺師が主人公だと、西部劇らしい爽快さは薄れますね。しかし、実際にスイフティ・モーガンが現れるに及んで、詐欺師のラティゴも体を張ってこれと対決します。ジャック・イーラムは、今回も幕切れで、汽車のデッキから登場人物の消息を語り、自分のことは「イタリーへ行ってマカロニ西部劇のスターになる」といってたけれど、実現しなかったんじゃないかな。

投稿: ポルカドット | 2010年6月19日 (土) 20時28分

投稿: ウエイン命 | 2010年6月12日 (土) 20時33分

投稿: ワフー | 2010年6月 5日 (土) 21時06分

投稿: marineflat | 2010年5月31日 (月) 02時04分

投稿: marineflat | 2010年5月29日 (土) 10時11分

続夕陽のガンマン ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/05/post-1e85.html

投稿: marineflat | 2010年5月28日 (金) 16時43分

投稿: ピーター・ポッター | 2010年5月23日 (日) 23時06分

投稿: ママデューク | 2010年5月20日 (木) 17時52分

投稿: ウエイン命 | 2010年5月12日 (水) 19時09分

投稿: ポルカドット | 2010年5月 5日 (水) 19時13分

投稿: ポルカドット | 2010年5月 3日 (月) 14時31分

投稿: クインキャノン | 2010年4月29日 (木) 14時16分

投稿: ママデューク | 2010年4月18日 (日) 17時29分

投稿: クインキャノン | 2010年4月17日 (土) 16時23分

アパルーサの決闘 ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/04/post-8ffc.html

投稿: ウエイン命 | 2010年4月 1日 (木) 22時39分

投稿: ウエイン命 | 2010年4月 1日 (木) 07時44分

ビッグ・ケーヒル ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/03/post-dbb2.html

投稿: ママデューク | 2010年3月26日 (金) 16時36分

投稿: ママデューク | 2010年3月20日 (土) 11時55分

投稿: ピーター・ポッター | 2010年3月13日 (土) 21時03分

拳銃(コルト)45

 どなたかが、YouTubeで見られるようにして下さったんで、そのタイトルバックの写真のURLを書いておくよ。同じものが一対かと思ってたんだけど、今度始めて、安全鉄の形がちょっと違うのに気が付いたねえ。面白えや。

 だけど、5年前にも書いたけど、主人公や悪役でなくって、この六連発を持ってねえ連中がどういう短銃を持っているのか、どうもよく分からねえ。お分かりの方、教えて下せえよ。

投稿: クインキャノン | 2010年3月 7日 (日) 21時32分

投稿: クインキャノン | 2010年3月 2日 (火) 21時36分

投稿: marineflat | 2010年3月 2日 (火) 15時47分

投稿: ママデューク | 2010年2月26日 (金) 17時13分

投稿: marineflat | 2010年2月15日 (月) 02時04分

投稿: ポルカドット | 2010年2月13日 (土) 18時24分

投稿: ママデューク | 2010年2月11日 (木) 10時03分

3時10分、決断のとき ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/02/310-15b2.html

投稿: ママデューク | 2010年2月 3日 (水) 16時26分

投稿: marineflat | 2010年2月 1日 (月) 12時57分

投稿: marineflat | 2010年1月31日 (日) 01時27分

投稿: ワフー | 2010年1月30日 (土) 22時10分

投稿: marineflat | 2010年1月25日 (月) 17時23分

ダウン・ザ・ロング・ヒルズ~遥かなる荒野~ ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/01/post-6d90.html

投稿: ママデューク | 2010年1月21日 (木) 16時48分

投稿: ママデューク | 2010年1月16日 (土) 11時10分

投稿: marineflat | 2010年1月11日 (月) 01時15分

投稿: ママデューク | 2010年1月10日 (日) 18時21分

投稿: ワフー | 2010年1月 9日 (土) 20時54分

3悪人 ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/01/post-040d.html

投稿:ママデューク | 2010年1月 5日 (火) 16時11分

投稿: ママデューク | 2010年1月 7日 (木) 17時45分

戦ふ隊商 ⇒ 移転済 (^_^ゞ
http://gogh0808.cocolog-nifty.com/widewestwebfilms/2010/01/post-00bf.html

投稿:ポルカドット | 2010年1月 2日 (土) 20時59分

投稿: ポルカドット | 2010年1月 7日 (木) 17時44分

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