「イングロリアス・バスターズ」
タランティーノ監督の話題作「イングロリアス・バスターズ」を日劇で観る。
冒頭「アラモ」の挿入曲で始まり西部劇ファンをニヤリとさせるが、すぐにマカロニ・ファンの独壇場?となる。そして山岳映画ファンにも見所あり。
話は、ナチのユダヤ人狩りで生き残った女性の復讐劇と、アメリカ軍秘密部隊のフランスにおける特殊任務?遂行が同時進行で描かれる。粗筋、マカロニどころ?は、パンフレットや他の方に譲るとして...
タランティーノ自ら「面白くなけれは返金します」と言ってるだけに、確かに大変面白く時間の長さを感じさせない...のだが、なんとなく後味がよろしくない。復讐悲劇ということか?
ところで、最近見たブラッド・ピット出演作(「ジェシー...」「バーン・アフター...」)は、ブラピが最後まで生きていないのばかり。今回も絶対絶命のピンチが!結果は観てのお楽しみ。
さて、今回の私的楽しみは、山岳映画ネタ。劇中パリの映画館で看板に掛かっていたのが、アーノルド・ファンク監督の「死の銀嶺」(1929)、レニ・リーフェンシュタールの主演作で山岳映画の傑作。
ナチ・プロパガンダ映画(娯楽作品)の内、ドイツ特有のものが山岳映画(ドイツでは"郷土映画"と呼ぶ)。但しナチ党が政権を奪取したのは1933年なので「死の銀嶺」はナチ・プロパガンダ映画ではない。
映画の年代設定がはっきりしないが、既に連合軍がノルマンディー上陸(1944)を果たしていたとしたら、占領下とはいえ随分と前の作品を上映していたことになる。ナチの命による上映というより所蔵フィルムからの自主的な選択か。
第四章について...
(以下、ネタバレあり)
地下の居酒屋、狭い場所で接近しての銃撃戦、無傷で生き残るなんてことはありえない。かといってそのまま(相撃ち全滅)描いたらお話(映画)にならない。
なのにあえてその方向へ話をもっていく。さあ、どうする?脚本家の腕の見せ所。
あの緊迫感とオチは潔くてヨロシイ!イギリス軍のイケメン・エリート将校であろうが、子供が生まれたばかりの若い兵士も、居合わせた民間人も、戦争は皆殺しだ。
ところでドイツ語のアクセント(訛り)であれだけ話をもっていくのも凄いが、指による数の現し方がおかしいなんてドイツ人でも判るのかなぁ?これは絶対、再来場をねらってのオチですね。
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