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2006年7月15日 (土)

「レイヤー・ケーキ」

Rayercake0022004年イギリス
原題:Layer Cake
監督・製作:マシュー・ヴォーン
脚本・原作:J・J・コノリー
出演:ダニエル・クレイグ、コルム・ミーニイ、マイケル・ガンボン、ジョージ・ハリス、シエナ・ミラー

渋谷ユーロスペースにて18:45の回観賞。4割弱ぐらいの入りか。

不動産賃貸業者として表の顔を持ちながら、麻薬ディーラーとしても蓄財を重ねた主人公が、裏社会からの引退を考えていたところ、ボスから二つの仕事(人探しと麻薬取引)の依頼がきた。一見簡単そうであった依頼が、思わぬ展開を見せ、主人公は徐々に窮地へと追い詰められていく。

「見ててわかんない人は見なきゃいいのよ。」と おすぎ氏が言ったそうだが、1回観ただけじゃよく分からない。特に登場人物。脚本のJ・J・コノリーは原作者(小説)だが、シナリオ化する際にもっと切り捨てたり整理した方がよかったのではないか?「凝りに凝ったストーリー」をそのまま映画化されても、本と違ってその場で読み返せない観客には、ストレスが溜まるだけで、途中で降参してしまった人もいたのでは。最後まで観るとなんとか分かるんですが...

とはいえ日本ではあまりお目にかかれないイギリス裏社会物という点では面白かった。UK版「インファナル・アフェア/無間道」と言えなくもなく、本人の思い(引退)とは裏腹に一度踏み込んだ裏社会から抜け出せずにどんどん窮地にハマっていく。違うのは次々と過去の出来事が暴かれていくのが全て脇役達。主人公は名前も分からず家族も過去も不明のまま。

名無しの主人公が依頼によって人探しを始め、徐々に登場人物たちの過去が明らかにされていくと言えば、アメリカのハードボイルド小説、私立探偵物のお決まりのパターン。しかし後半から様子が変わっていく。

肝心の尋ね人はどうなったのか? 麻薬の行方は? そして主人公は無事引退できるのか? 結末はネタバレになるので興味のある方はユーロスペースへ。そうそう、オランダ→アムステルダム→飾り窓のある運河沿い→XXXなシーンというのがストレートでいいですね。

ところで出演者だが、主人公「XXXX(名無し)」を演じるは、007シリーズ最新作「007/カジノ・ロワイヤル」で6代目ジェームズ・ボンドとなるダニエル・クレイグ。ボスの片腕ジーンを演じるコルム・ミーニイはどこかで見たことがあるなと思ったら「スタートレックDS9」「新スタートレック」のマイルズ・オブライエン役で有名。主人公のボディガード、モーティを演じたジョージ・ハリスがなかなか良かった。同じく仲間のクラーキーを演じたトム・ハーディもどこかで見たことがあるなと思ったらスピルバーグとトム・ハンクスのTVミニシリーズ「バンド・オブ・ブラザーズ」に出演というが、どの話だ?俳優陣も詰め込みすぎ?

しかし香港電影黒社会物等を見慣れていると、展開の意外性も映像の洗練度?もいまいちというか泥臭い感じですね。犯罪映画(クライム・ムービー)では香港の方が上いってません?

もうひとつ? 主人公が人探しに使ったチンピラ二人組は潜入捜査官だったの?原作読まんと分からんかな?

※「レイヤー・ケーキ」公式サイト

■2006年7月21日追記
TBS・筑紫哲也NEWS23で、おすぎ氏がまたも「この映画は頭のいい人が観て楽しむものでバカは見なきゃいいのよ。」(要旨)と仰ってました。一度観て分からなければ、また観ればよいと思うのですが...その方が小屋主さんもお喜びになるのでは。(^_^ゞ

■2006年7月30日追記
いやぁうっかりしてたというか、やっぱ私、頭が良くないんですね。これは自称「劇場勧誘員」のおすぎ氏の巧妙なフェイク? おすぎ氏といえばユーロスペースでトークイベントを何回か行っている。→自称映画好きなユーロ・ファンは分からないと恥ずかしい。→分かるまで行く...わけないか。(^0^ゞ

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