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2005年9月24日 (土)

「亀も空を飛ぶ」

TurtlesCanFly012005年ベルリン国際映画祭平和映画賞
2004年イラン=イラク
原題:
監督:バフマン・ゴバディ
出演:ソラン・エブラヒム/サダムホセイン・ファイサル/アワズ・ラティフ

岩波ホール17:30の回。台風の影響で天気が悪いにも関わらずかなりの入り(8~9割?)

イラク北部、トルコとの国境沿いのクルド人の村を舞台に村や難民の子供達を指揮して TVアンテナの設置と地雷堀で生活する少年、サテライトと難民の兄妹の物語。

前半、大人と対等にやりとりしながら逞しく生きてゆく子供達の姿が、ユーモアも交えて生き生きと描かれている。後半、アメリカ軍の進行、村人達の動揺、兄妹の過去が明かされていくにつれて暗雲が立ち込め、話は悲劇的な結末へと。

ところでイラクと国境を接するトルコ東部と言えば旧約聖書のノアの箱舟がたどり着いたとされるトルコの最高峰アララト山のある山岳地帯(アルメニアとの国境)にも近い。

この映画でも雪を頂いた山並みと深い青空がとても綺麗だ。イラク人やクルド人にとって新たな苦難の創世記は始まったばかりだ。

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コメント

コメント&TBありがとうございました。
ゴバディ監督の作品はこれが初めてだったのですが、ぜひ他の作品も観てみたいと思います。
拙文でたいへん恐縮ですが、こちらからもTB送らせて頂きます。

投稿: ナカムラ ユエ | 2005年10月28日 (金) 08時31分

>ナカムラ ユエさん
コメントありがとうございます。
ゴバディ監督の他の作品も見ていただけると良いですね。

それとクルド人の歴史(特に19世紀以降)も知ってると色々と考えさせられる作品です。映画には出てきませんが、クルド人自身が抱えている問題とか。もちろんアメリカはイラクから出て行かねばなりませんが、果たしてアメリカ軍がイラクから撤退して本当に大丈夫なのか?とか...

投稿: GOGH | 2005年10月21日 (金) 09時04分

初めまして。
私も今日、この映画を観てきました。
上映終了後、劇中の日常と私たちの日常とのあまりのギャップにしばし呆然しました。
多くの人に観ていただきたい映画ですよね。

投稿: ナカムラ ユエ | 2005年10月20日 (木) 18時33分

かえるさん、初めまして。
トラックバック&コメントありがとうございます。
こちらからもトラックバックさせていただきました。

実は今まで他でブログをやっていたのですが、機能が悪いので
只今こちらへ移転中です。従って過去へ向っても記事を書き込
んでますのでよかったらどうぞ。

ただし映画評というより私的な映画メモですのであしからず。(^_^ゞ

投稿: GOGH | 2005年10月13日 (木) 22時28分

こんにちは。トラックバックしました。
悲しい物語だったけれど、詩的なところがよかったです。
かわいそう度が強すぎた、『酔っぱらった馬の時間』よりこちらの方が気に入りました。
多くの人に観てほしい作品ですよね。

投稿: かえる | 2005年10月13日 (木) 19時30分

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